Androidは、Googleを主体としてオープンソースで開発が進められており、これをベースに、端末メーカは独自機能を付加して差別化を行なっています。また、Androidをベースにカスタムされたものや、フォークして開発され、独自OSへと進化しているものも存在しています。
このように、個別の成り立ちを持つAndroidが複数存在しているので、今回は、これをまとめてみます。
素のAndroid
Android自体はオープンソースで開発が進められています。
時々、AOSPという略語を目にすると思いますが、これは
Google Pixelシリーズに搭載されているOSは、このAOSP版に近いもので、他メーカがリリースまで数週間かかるところ、AOSP版のリリースと同時にアップデートが配信されます。これを理由に、Pixelを選ぶユーザも多く存在します。
メーカカスタムのAndroid
AOSP版をベースにして、メーカ独自のカスタマイズを施したAndroidを、端末に搭載しているケースがあります。有名どころではSamsungやXiaomi、Oppoがあり、それぞれの特徴を簡単に紹介します。
Samsungの端末には、
これは、Samsungの考えるユーザ体験を実現しており、カスタムOSの中では最も改変幅が大きなものです。また、一部の機能は、本家のAndroidに取り込まれているケースもあります。
One UI
Xiaomiの端末には、
以前はMIUIと呼ばれていたもので、スマホOSを核としてIoTやウェアラブル、車載まで展開する統合型OSとなっているのが特徴です。
Oppo端末には
デザインはAOSP版のAndroidに似ていますが、省電力を重視してバックグラウンド処理を極力抑える運用がされるため、ユーザは、こうした動きを理解して使う必要があります。
ColorOS 16: スマート&スムーズ, AI搭載の次世代モバイルOS | オッポ
カスタムROMと呼ばれるAndroid
AOSP版等をベースにオープンソースで開発が進められているOSもあります。こうしたものは、カスタムROMと呼ばれています。Androidのバージョンが一桁台だったころは、雨後の筍のようにカスタムROMが生まれていましたが、昨今は落ち着いており、最近の有名どころは、以下のとおりです。
- LineageOS – LineageOS Android Distribution
- Home - PixelExperience
- crDroid.
net - increase performance and reliability over stock Android for your device
それぞれの特徴を簡単に紹介しておきます。
LineageOSは、Cyanogen OSの後継として2016年12月に発足しており、現在は世界最大級のカスタムROMプロジェクトです。これは、AOSP版からの改変幅が小さく正統派のカスタムROMで、本連載でも端末を延命したいときの救世主として、LineageOS 23を取り上げています。
もう少し使いたいときの救世主、LineageOS 23がリリース | gihyo.
PixelExperienceは、名前が示すように、Google Pixel以外の端末でPixelに近いデザインや体験ができるように開発されたカスタムROMです。コミュニティ主導で運用され、安定性やセキュリティ面での評価は高かったのですが、2024年4月に、開発終了が発表されています。
crDroidは、LineageOSをベースとしたカスタムROMです。
多機能で細かな挙動までカスタマイズができ、AOSP版よりも滑らかに動作するので、知識とやる気があれば楽しめます。また、古い端末も多くサポートしているので、端末を延命目的でも選択肢の1つになります。
AndroidをフォークしたOS
最後に、Androidをフォークして開発されたOSを取り上げます。これは、AOSP版をベースに開発されてはいるものの、Androidとは別物となっているOSです。
有名なのは、AmazonのFireタブレットなどで使われている
今週はこのあたりで。また来週。
