イラストでわかる! Blenderの基礎知識

特別編⁠Blenderで告知動画を作成してみる[後編] 〜令和八年度版キタミ式イラストIT塾』シリーズ発売記念

本連載では、Blender の基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第68回目は、前編で紹介したモデルをもとに書籍の告知動画を作成する過程を見ていきます。特に、どのように動きをつけていったのかをかいつまんで紹介します。

こんな動画を作る

今回作成しようと思っているアニメーションは、パソコンくんがサーバを乗せたリアカーを引っ張ります。そして、その近くをルータが歩いており、サーバとルータの手には、書籍が発売中であることが書かれている看板を掲げている、といったイメージです。

作成したモデルを配置する

まずは、前回紹介したモデルたちをひとつのファイルに配置していきます。配置する方法には様々ありますが、今回は単純にモデルを作成したデータからモデルをコピーして、アニメーションを作成するファイルにペーストする方法をとります。

それぞれオブジェクトが配置できたら、想像している動きをつけやすいような配置にそれぞれを移動します。

テキストを入力する

今回の動画では、書籍が発売されていることが書かれている看板が必要です。なので、円柱と平面を組み合わせてオブジェクトの形を作りました。そこに、テキストを入力していきます。Shift+Aから[テキスト]を選択すれば、テキストオブジェクトを配置できます。しかし、デフォルトでは日本語入力ができないため、メモ帳アプリなどで入力したテキストをコピーして貼り付けることになります。

また、⁠オブジェクトデータプロパティ]からフォントを変更することも可能です。

動きをつけていく

次に、各モデルに動きをつけていきます。ひとつひとつ細かく説明していくと、どうしても長くなってしまうので、ある程度かいつまんで見ていきます。

まずは、パソコンくん歩く動きをつけていきます。⁠アクションエディター]を開き、⁠新規]を押します。アクション名を[PC-walk]などにし、各ボーンを動かして、歩いているような動きを作成します。

同じように、ルータにも歩く動きをつけました。それぞれ作成したアクションはストリップ化を行い、⁠ノンリニアアニメーションエディター]を開きましょう。

すると、ストリップ化されたアクションが帯状に表示されていることがわかります。Nを押して表示されるメニューから、何回アクションを繰り返すかなどの設定を行うことで、歩く動作を何回もループさせることができます。

それぞれ動きがつけられたら、各オブジェクトが歩いていうように実際にオブジェクトを動かします。今回は、リアカーのハンドルにすべてのオブジェクトをペアレント付けさせたため、リアカーを動かすことで、すべてのオブジェクトが動くようにしています。

カメラや照明を配置する

動きをつけることができたら最後に照明や地面、カメラを配置します。地面は単純に平面オブジェクトを配置したあとに、一辺のみを上方に押し出しました。照明は、各オブジェクトがきちんと見えるように三方向から照明を配置しています。

そしてカメラは、動かすことはせずに常に一定位置に配置しています。3Dビューポート内でNを押して表示されるメニューから[ビュー]を選び、その項目内にある[カメラをビューに]にチェックを入れます。そして、カメラの視点に切り替えたあとに視点を動かします。そうすることで自動的にカメラの位置もその視点にあわせて動いてくれるため、カメラの位置を決めやすくなります。

動画を書き出す

ここまできたら、最後は動画を書き出して完成です。⁠出力プロパティ]から、書き出した動画はどこに保存するかなどの設定を行ったあと、画面左上[レンダー]から[アニメーションをレンダリング]を選択すればレンダリングが開始されます。かなり時間はかかりますが、気長に待ちましょう。

そして、完成した動画は以下のものになります。

ぜひぜひ、令和八年度版『キタミ式イラストIT塾』シリーズをお手に取っていただける幸いです!

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