AIツールによるコーディング支援がひろく普及したことで、LinuxカーネルコミュニティでもAIツールが生成したコードをどう扱うべきかについての議論が続いている。これに関し、Linus Torvaldsは一貫して
しかしAIツールが生成したコードがパッチなどに多く含まれるようになると、メンテナーやレビュアーが混乱するケースも容易に想像できる。そうした混乱をできるだけ回避するための策として、x86アーキテクチャのメンテナーを務めるDave Hansen
このガイドライン第3版の冒頭では
カーネル貢献者は長年に渡り、ツールを使用して貢献を生み出してきた。これらのツールは貢献の量を増やすことにつながっているが、同時にレビュー担当者とメンテナーのリソースは限られている。したがって、貢献のどの部分が人間によるもので、どの部分がツールによるものなのかを理解することは、これらの限られたリソースを維持し、カーネル開発を健全に保つために役に立つ。ここ
(ガイドライン) でのゴールはツールに関するコミュニティの期待を明確にすることである。これにより、誰もが生産性をより高めつつ、提出者とレビュー担当者の間の高い信頼性を維持することができる。
見ての通り、この部分には
この後、Hansenらとの議論においてStoakesは
いや、愚かなのはきみのポジションのほうだから。
AIスロップについて議論することにはまったく意味がない。それこそ本当に愚かなことだ。なんでかって? AIスロップを作って送ってくるような連中は、自分のパッチをこんなふうにドキュメント化しようなんて思わないからだ。こんなこと自明の理のはずなのに、どうしてみんなAIスロップについて話したがるのか、僕にはまったく理解できないよ。
だから、この愚かな行為
(AIスロップについての言及) はもうやめるんだ。ドキュメント作成という行為は善良な人々のためのものであり、それ以外を対象にするのは無意味なものなんだよ。前に一度、プライベートな場で言ったことがあるんだけど、僕はカーネル開発に関連するいかなるドキュメントであっても、それらがAIに関する声明のようなものになってしまうことを決して望まない。 (AIに関しては) 「空が落ちてくる」 という主張と 「ソフトウェアエンジニアリングに革命を起こす」 という主張があって、それぞれに賛同する人々は十分にいる。僕はカーネル開発ドキュメントがそのいずれに立場にもとることを望まない。 だからこそ僕はこれ
(AIツール) を 「単なるツール (just a tool)」という表現に留めておきたいんだ。 あと、AIスロップの問題はドキュメント化によって解決するはずもないことなんだよ。そんなことを信じている人がいるなら、単に世間知らずか、自分の意見を
「主張したい」 だけの人かのどちらかだろう。そしてどちらもドキュメント化の正当な理由にはならない。
AIスロップはドキュメントで明文化したところで制御できない、カーネル開発のドキュメントにAIに関する声明を載せることは好ましくない ーこの投稿はLinusのAIに対する考えを端的にあらわしている。Stoakesのように
