Stitch⁠リモートStitch MCPサーバーを発表
—⁠—Reactコンポーネント化のためのエージェントスキルも公開

Google Labsが提供するStitchは2026年1月20日、各種コーディングエージェントからStitchに接続するための「Stitch MCP Server」のアーリーアクセス版を発表した。これによりエージェント搭載のCLIツールやIDEから直接、Stitchのデザインプロジェクトを確認・操作できるようになった。

StitchはGeminiを活用したUIデザインツール(詳しくは昨年末の記事を参照のこと⁠。今週Stitchは、Developer Weekと題して、開発者向けの更新をいくつか用意しているという。そんななか最初に発表されたのが、Stitch MCPサーバーとなる。

Stitch MCPサーバーはリモートMCPサーバーであり、Google Cloudを使ってユーザーを認証・認可し、StitchのMCPサーバーに接続できる。これにより、CursorやAntigravity、VS Code、Claude Code、Gemini CLIといった各種AIツール(コーディングエージェント)からStitchのデザインプロジェクトを参照・操作できるようになった。

Stitch MCPサーバーを使うことで、たとえば以下のような機能が利用可能になる。

  • Stitchのデザインからコードを取得
  • IDEを離れずに新しい画面を生成
  • コンテキストを注入:エージェントに視覚的な認識能力を与える

Stitch MCPサーバーを利用するには、Google Cloud SDK(gcloud CLI)が必要となる。そしてGoogle CloudにおけるStitch APIを有効にしたプロジェクト(⁠⁠Project ID⁠⁠)を用意し、アクセストークンを生成しなければならない。

そのためには、次のような手順を踏む。詳しくはStitchのドキュメントを参照のこと。

  1. パソコンにgcloud CLIをインストールする。
  2. ターミナルで二重層認証(Double-Layer Authentication)を行う。ユーザー自身のログインと、MCPクライアントがユーザーの権限を利用するためのアプリケーションデフォルト認証情報(ADC)を用意するためのログインが必要になる。
  3. Google Cloudのプロジェクトを作成し、Stitch API (stitch.googleapis.com) を検索してこのプロジェクトで有効化する。
  4. ドキュメント記載の方法で、プロジェクトのProject IDを使って、ターミナル上でアクセストークンを生成する[1]

アクセストークンを取得したら、使用するコーディングエージェント環境においてMCPサーバーを登録する。ドキュメントでは、Cursor、Antigravity、VS Code、Claude Code、Gemini CLIでの設定方法が説明されている。いずれの場合も、前述のプロジェクトIDとアクセストークンが必要になる。なおMCPサーバーのURLはhttps://stitch.googleapis.com/mcpであり、HTTPヘッダーに認証情報を付与する形式をとる。

mcp.jsonの設定

MCPサーバーを登録して起動すると、Stitch MCPサーバーのツールが利用できるようになる。現在利用できるツールは以下のとおり。

プロジェクト管理
  • create_project:新しいプロジェクトコンテナを作成する。
  • list_projects:所有または共有されているプロジェクト一覧を取得する。
画面管理
  • list_screens:特定プロジェクト内の全画面を取得する。
  • get_projectget_screen:プロジェクトや画面の詳細情報を取得する。
デザイン生成
  • generate_screen_from_text:テキストプロンプトから新しいデザインを生成する。モデルIDとしてGEMINI_3_PROまたはGEMINI_3_FLASHを指定可能。
Stitch MCPサーバーが提供するツール

具体的には、エージェントを使って「Stitchプロジェクトを見せてください」と指示すると、各プロジェクトのタイトルとIDをリストアップできる[2]。また、特定のプロジェクトにある画面を指定して、⁠HTMLコードのダウンロード」「画像のダウンロード」を指示することで、手元のプロジェクトにそれらのファイルを保存できる。なお、取得されるHTMLファイルは、そのデザイン固有のTailwind CSS設定が含まれている。

そして、create_projectを使うことでプロジェクト名だけを付けたStitchプロジェクトを作成したり、generate_screen_from_textを使って各プロジェクトで画面を生成できる。

たとえばVS CodeからStitchプロジェクトを操作できる

今回の発表にあわせて、StitchのプロジェクトでデザインしたものをReactコンポーネントシステムへ変換するためのエージェントスキル「Stitch Agent Skills」をGitHubで公開している。インストールにはnpx add-skillを使う。このエージェントスキルが利用可能な場合、⁠Podcastプロジェクトのランディングページ画面を変換してください」といったプロンプトを実行すると、エージェントは必要なツールを呼び出し、Viteローカルサーバー上で動作するReactアプリを生成するという。

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