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Linux 6.19リリース⁠次のメインラインは「Linux 7.0」決定

Linus Torvaldsは2月8日、2026年最初のメインラインリリースとなる「Linux 6.19」を公開した。今回のリリースは年末年始にかかった開発となったため、通常よりも1本多い8本のリリース候補版(RC)を経たアップデートとなっている。

Linux 6.19のおもなアップデート項目は以下の通り。

  • システム上に存在する名前空間をユーザ空間から一覧表示する新しいシステムコール「listns()」
  • 現在動作中のカーネルから別のカーネルを高速に起動する「Kexec」をベースにした、カーネルのライブアップデートを容易にするサブシステム「Live Update Orchestrator(LUO⁠⁠」
  • PCIeリンク暗号化のサポート
  • Btrfsの改善
    • scrubdevice replacementの実行中でもシステムのサスペンドを妨げないscrubは中断時の状態を記録し復帰後にその続きから再開可能、device replacementはサスペンドする度に最初からやり直す必要あり)
    • ファイルシステムの⁠シャットダウン⁠ioctlの追加
    • RAID5/6サポートでページサイズよりも大きなブロックサイズの処理が可能に
    • fscryptサポートの準備
    • ファイルシステムがスペース予約チケット(space reservation ticket)を処理する際のロックパフォーマンスの改善
    • など
  • ext4でベージサイズ(x86では4Kバイト)より大きいブロックデバイスのサポートが可能に(バッファI/O書き込みが平均で50%向上)
  • グラフィックのアップデート
    • グラフィックドライバレイヤにカラーパイプラインAPI
    • ユーザ空間から希望するシャープネス強度を設定できるシャープネスプロパティ
    • Arm Ethos NPUアクセラレータドライバ
    • Intel Xe3Pのイニシャルサポート
    • など
  • perfなどでユーザ空間のコールスタックを取得する際に高速なスタックトレースを可能にする「SFrame」のサポート

LinusはLinux 6.19のリリースと同時に次のメインラインカーネルを「Linux 7.0」にすると発表、米国時間で2月9日には新しいマージウィンドウをオープンする予定。開発が順調に進めばLinux 7.0は4月中旬にリリースされ、⁠Ubuntu 26.04 LTS」など主要なLinuxディストリビューションに搭載されることになる。

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