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Copilotから逃れたい! ―Gentoo Linux⁠GitHubからCodebergへの移行を開始

Gentoo Linuxの開発チームは2月16日、Gentoo Linuxのリポジトリミラーを従来使っていたGitHutからCodebergへと移行する作業を開始した。現時点でCodebergでホストされているのはebuildリポジトリ(全パッケージのデフォルトの取得元)のみだが、最終的には他のGitリポジトリもCodebergのもとで利用可能となる予定だ。

Gentoo Linuxは1月6日付けで2025年の活動を総括したレポートを活動ブログに投稿しているが、そこで「我々のリポジトリに対してCopilotの使用を強制しようとする継続的な試み」により、リポジトリミラーとプルリクエストの貢献をCodebergに移行する計画を明らかにしていた。Gentoo LinuxではプロジェクトのAIポリシーにおいて「自然言語処理(NLP)人工知能ツールを用いて作成されたコンテンツをGentooに投稿することは明示的に禁止する」と定めており、GitHubにおけるCopilotの利用はこのポリシーに抵触するおそれがあるとみられる。

Codebergはドイツ・ベルリンに本拠を置く非営利団体で、オープンソースプロジェクトに対してGitホスティングやCI/CDパイプラインを無償で提供している。ホスティングのベースにはオープンソースのバージョン管理システムである「Forgejo」が使われており、ほかにもCI/CDエンジンの「Woodpecker CI」や翻訳支援ツールの「Weblate」など、すべての機能がオープンソースソフトウェアで実装されている点が特徴だ。Codebergへの移行は段階的に行われるため、当面はCodebergとGitHubを並行して運用していくことになる。

GitHubの親会社であるMicrosoftの影響を嫌い、GitHubからリポジトリを移行するオープンソースプロジェクトは少なくないが、その移行先としてはGitLabが選ばれることが多い。対して非営利団体によって運営されているCodebergは基本的にオープンソースプロジェクトの公開リポジトリに利用を限っていることからアクティブユーサがそれほど多くはなく、現状ではまだ知名度も低い。今回、Gentoo Linuxがリポジトリミラーの移行を開始したことで、Codebergのポテンシャルにも注目が集まりそうだ。

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