Linus Torvaldsは2月22日、次期LinuxカーネルLinux 7.0の最初のリリース候補版(RC)となる「Linux 7.0-rc1」を公開した。2月8日にリリースされたLinux 6.19から2週間のマージウィンドウ期間を経ての公開となる。
Linux 6.19からLinux 7.0へとメジャーナンバーがアップデートされた理由についてLinusは、「機能が大幅に上がるからではなく、僕が大きな数字(20以上)が苦手で混乱しやすくなるから。なにかエキサイティングな機能が追加されるとか、古いインタフェースがなくなるとか、そういうのじゃない。“着実な進歩(solid progress)”を示す指標に過ぎない」と説明しており、通常のリリーススケジュール(約2ヵ月に1回のリリース/年間で5~6回)もふまえると、「メジャーナンバーはだいたい3年半ごとに更新されると考えてくれていい」としている(なお前回のメジャーアップデートである「Linux 6.0」のリリースは2022年10月2日)。
“Linux 10.0”が登場するころには…
また、今後のメジャーアップデートの方針についてLinusは「メジャーナンバー自体がいつ大きくなるのかについて、今後の具体的な計画があるわけじゃない。だけどちょっと計算してみたら…そのころには10番台を超えることをおそれない、より有能な責任者がいるはずだから、僕はこの問題については気にしないつもりだ」と言及しており、いつかカーネル開発のリーダーから身を引く事態も想定していることがうかがえる。なおLinusがカーネル開発から離れる事態を含め、Linuxカーネルプロジェクトを継続させていくためのプロセスについては、Linux 6.19でドキュメント化されている。
もっとも「メジャーナンバーのアップデートは大幅な機能強化を意味しない」というLinusの言葉とは対照的に、Linux 7.0ではハードウェアサポートの拡大や多くのファイルシステムの改善、Rustサポートの拡大(実験の終了)などが予定されており、さらに「Ubuntu 26.04 LTS」や「Fedora Linux 44」といった今春リリースのメジャーなディストリビューションでの採用が決定している。開発が順調に進めば、Linux 7.0は4月中旬(4月15日または4月22日)ごろの登場となりそうだ。