DuckDB 1.5.0リリース⁠コマンドラインクライアント⁠パーサーを刷新 ―次バージョンは“DuckDB 2.0”

DuckDB開発チームは2026年3月9日、オープンソースの組み込み型データベースDuckDBの新バージョン1.5.0(コードネーム⁠Variegata⁠[1]をリリースした。

今回のリリースにより、現行のDuckDB 1.5と、LTSとしてリリースされているv1.4の2つのバージョンが利用可能となる。2026年9月に予定されている次回のリリースでは、メジャーバージョンとなるDuckDB 2.0がリリースされる予定。

DuckDB 1.5.0の主な新機能は以下の通り。

新しいコマンドラインクライアント
コマンドライン(CLI)クライアントが刷新され、新しいカラースキーム、ダイナミックプロンプト、_(アンダースコア)入力による最後に実行したクエリの呼び出し、ページャの実装など多くの機能が追加された。
新しいパーサー
PEG (Parser Expression Grammars) に基づく実験的なパーサーを搭載。適切な候補表示、エラーメッセージの改善、拡張機能による文法拡張が可能。PEGパーサーはv1.5ではデフォルトでは無効となっており、コマンドラインから有効化できる。次期リリースではPEGパーサーへの移行が予定されている。
VARIANT型
Snowflakeの⁠半構造化VARIANT型⁠にインスパイアされたVARIANT型をネイティブでサポート。VARIANT型は型付けされたバイナリデータを保存する。VARIANT列の各行はそれぞれ独自の型情報を持ち、同じ列に異なる型を保存できる。これにより圧縮率とクエリパフォーマンスが向上する。
Azureへの直接書き込み
COPYコマンドを使用してAzure BlobまたはADLSv2ストレージに書き込むことができるようになった。

このほか、以下のような変更が施されている。

  • Lakehouseフォーマットのアップデート
  • httpfs拡張機能のデフォルトバックエンドがhttplibからcurlに変更
  • ラムダ式を定義する構文を矢印記法->からPython スタイルの新しいラムダ式構文lambdaに変更に[2]
  • 地理空間データ(GEOMETRY型)が組み込み型に

変更点について詳しくはGitHubのリリースページを参照。

DuckDB 1.5はMITライセンスのもとオープンソースとしてGitHub上で公開されている。さらに、Linux、mscOS、Windows[3]プラットフォーム向けのインストーラと、Python、R、Java、Node.js、Rust、Go、C/C++、ODBC、WASM、そして先に挙げたCLIなど豊富なクライアントライブラリが用意されているが、一部のクライアントについてはバージョン1.5のリリースに数日かかるとしている。詳しくはDuckDBインストールページを参照。

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