OpenAI⁠ChatGPT用の最新モデル「GPT-5.3 Instant」リリース

OpenAIは2026年3月3日、ChatGPTでもっとも多く利用されているモデルのアップデートとして、GPT-5.3 Instantを発表した。このモデルは、既存のベンチマークには必ずしも現れない、ChatGPTの日常的な体験の向上に労力が注がれている。

GPT-5.3 Instantが持っている知識は2025年8月までのもので、GPT-5.2 Instantと同じとなっている。

GPT-5.3 Instantでは、ユーザーからのフィードバックを受け、よりスムーズで役立つ対話を実現するために、会話の語り口の改善、不要な拒否の削減、そしてウェブ検索を活用した回答の強化が行われた。ただし日本語や韓国語など一部の言語での応答は、英語の応答に比べて、直訳のようにぎこちなく感じられることもあると述べている。

特に、これまでのモデルで見られた、センシティブな話題などで過度に押しつけがましく、説教調に感じられる応答も抑制され、より自然なやり取りが可能となっているという。また、役立つ回答を提供すべき場面では、モデルが質問の意図に集中して直接答えるよう改善されており、途中で答えが止まってしまう事態も減少しているとのこと。

ウェブ検索機能については、単なる要約や長いリンク一覧に寄りがちな回答になりにくいように、モデル自身の知識や推論と組み合わせて背景や文脈を整理したかたちで回答を提示するようにしたことを挙げている。

GPT-5.3 Instantでは事実に基づかない応答(ハルシネーション)の低減もできている。影響の大きい領域(医療、法律、金融など)における評価ではGPT-5.2 Instant比で、ウェブ検索を使用した場合に26.8%、内部知識のみの場合に19.7%の減少ができていることを報告している。

文章の創作の観点では、抽象表現に頼る傾向が減少し、生活感のある細部の描写を通じてより没入感を与える記述が可能となったことを紹介している。

なお、GPT-5.3 Instantのシステムカードによると、性的コンテンツや自傷行為、ヘルスケアなどの一部カテゴリでGPT-5.2 Instantより安全性の指標がわずかに低下している項目もある。ただし、システムレベルの対策による緩和策も講じられている。

GPT-5.3 Instantは本日よりChatGPTの全ユーザーに提供され、APIではgpt-5.3-chat-latestとして利用可能になっている。ThinkingおよびProのアップデートも近日中に提供予定。

そしてGPT-5.4も開発中であることが示唆されていて、そう遠くない将来にリリースする予定のようだ。

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