この連載はOSSコンソーシアム データベース部会のメンバーがオープンソースデータベースの毎月の出来事をお伝えしています。
IPAの「DX動向2025」や「ソフトウェア動向調査」を肴におじさん5人が愚痴る45分
1月31日に開催されたオープンソースカンファレンス Osaka
OSSコンソーシアムで活動している各分野のエキスパートが集まり、業界動向の調査データを眺めながら
- 《登壇メンバー》
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- 竹岡尚三
(株式会社アックス) - 内田太志
(株式会社インプリム) - 野原直一
(株式会社ウェブチップス) - 梶山隆輔
(日本オラクル株式会社) - 溝口則行
(TIS株式会社/ 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA))
- 竹岡尚三
ここでは、データベース分野とも関連するデータ活用について取り上げます。ネタ元は独立行政法人情報処理推進機構
このセミナーでは、データ活用の他にOSSの採用や取り組み、OSS以外の技術面の観点として内製化・
データベース分野の勢力図に関わる報告やブログがいろいろ
1月から2月にかけて、データベース分野の勢力図に関わる情報がいろいろと集まりました。年が変わって
ここではOSSデータベースを話題にしているブログや記事を紹介しますが、私たちとしては特定の意見に加担するものではありません。ただ、やっぱり
- PostgreSQL vs MySQL:2026年にはどちらのデータベースが優れているか?
- 2026年におけるWebアプリ構築のための最適なデータベース選択
- リレーショナルデータベースソフトウェア市場の評価は2031年までに452億3000万米ドルに達すると予想/
主要プレーヤー:MySQL、PostgreSQL、Oracle Database、Microsoft SQL Server
もうひとつ、ちょっと観点は違いますが、MySQLやPostgreSQLなどの性能向上に寄与するかもしれない参考情報もありました。
OSS鳥瞰図2026年2月版が公開
2月19日、日本OSS推進フォーラムの鳥瞰図ワーキンググループが継続的に改訂している
OSS鳥瞰図にはメインカテゴリにデータベースがあり、主要なOSSデータベースが列挙されています。他にもビッグデータ処理関連は別のメインカテゴリに分けてあったり、業務アプリケーションやWebサイト構築、昨今話題のAI分野など、データベースの隣接領域のOSSも多数掲載されています。
[MySQL]2026年2月の主な出来事
2月はMySQLサーバーのバージョンアップはありませんでした。1月29、30日にベルギーで開催されたイベントpreFOSDEM MySQL Belgian Days 2026にて、今後のMySQLのコミュニティとの連携の方針に関する重要な発表が行われました。この発表をいち早く国内のMySQLコミュニティにも届けるため、日本MySQLユーザ会のイベントも2月6日に緊急開催されました。
MySQL HeatWaveのサポート期間の延長
MySQL 8.
MySQLの開発チームの役員交代と新たな戦略の策定
ここ数年、MySQLの製品開発や新機能の投入がクラウド版のMySQL HeatWave中心となっていて、MySQLサーバー本体への機能強化が限られており、コミュニティから批判の声が上がることも少なくありませんでした。2025年4月に開催されたMySQL and HeatWave Summit 2025や10月のOracle AI World 2026では、徐々にMySQLサーバーへの注力に言及する機会も増えてきていましたが、商用版のMySQL Enterprise Editionの機能の強化が中心でした。
ヨーロッパ最大級のオープンソース・
これまでオラクル社内でも独立した体制だったMySQL開発チームを率いていたのは、オラクルの生え抜きのメンバーでOracle DatabaseのXMLデータベース機能の開発に携わっていたほか、オラクルの研究開発部門で長年にわたり分散処理や機械学習の研究を行っていたNipun Agarwalでした。今回の発表で、MySQLの開発部門はOracle Cloud Infrastructure
コミュニティに向けた新方針
新たな方針は三本柱からなっています。
- デベロッパー向け機能をコミュニティ版への積極的な提供
- エコシステムの拡大と強化のためのツール群の拡充
- MySQLコミュニティとの連携のための透明性の向上
1点目は、これまでMySQL Enterprise EditionやMySQL HeatWaveでしか利用できなかった機能のうち、アプリケーション開発者に役立つ機能を積極的にコミュニティ版にも提供する方針です。残念ながらこれまでのコミュニティ版では、不可解な形で一部の機能に制約がありましたが、これを改善しようというものです。代表的なものは、MySQL 9.
2点目は、具体的な項目は検討が進んでいるところですが、一例としてはMySQL 9.
3点目も、具体的な方法はこれから発表されていくことになりますが、より多くのMySQLコミュニティからの声を受け入れ、またMySQLサーバーの開発に関わっていただく仕組みを検討中としています。
コミュニティ版のMySQL 9.7 LTSに導入される機能の候補
現時点でMySQL Enterprise EditionやMySQL HeatWaveのみで利用可能な機能のなかで、4月にリリース予定のMySQL 9.
- [デベロッパー向け]
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- PGOで最適化したコミュニティ版バイナリ
- ベクトル関数
(Al対応:コサイン、ユークリッド、ドット積) - ハイパーグラフ・
オプティマイザ (コミュニティからのインプットが必要) - JSON Duality
(DMLの利用) ※現時点ではSELECTのみ可
- [セキュリティや運用関連]
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- OpenTelemetry
(可観測性や監視) - OCI Key Management Service
(クラウドの鍵管理との統合) - マルチスレッド・
アプライヤー & フロー制御メトリクス (高可用性や災害対策構成の対応強化)
- OpenTelemetry
なお、利用しているライブラリなどのライセンスの整合性、下位互換性、実装の難易度など多角的な観点で検証を行ったうえで、追加されるこれらの以外の機能もありえる一方で、場合によっては4月のリリースに間に合わないものが出てくる可能性もあります。
また、今後のリリースサイクルのタイミングでも、どの機能をコミュニティ版に含めていくべきかの検討は継続されます。MySQL 9.
まだまだ流動的な点が数多く残っていますが、全体的にはMySQLコミュニティの活性化のために重要な方針となっており、今後の具体的な施策に期待が持てる内容となっています。3月3日
[PostgreSQL]2026年2月の主な出来事
前回のこの連載で
2月26日に緊急リリース18.3、17.9、16.13、15.17、14.22が公開
2月16日に非定例
修正された問題点から3つを説明します。
- substring() 関数は、値のソースがデータベース列である場合に非ASCIIテキスト値に対して
「エンコードのバイトシーケンスが無効」 というエラーを発生させます。これは、データベースサーバの脆弱性を修正したCVE-2026-2006 (後述) の修正によるものとのことです。 - スタンバイが停止し
「トランザクションのステータスにアクセスできませんでした」 というエラーが返される場合があります。 - pg_
trgmを修正したCVE-2026-2007 (後述) での見落としにより、strict_ word_ similarity関数の修正による誤った出力やクラッシュが発生する可能性がありました。
上記の他にもいくつかの修正がされています。
今回はあまり日数を置かずに新マイナーバージョンのリリースとなりましたが、PostgreSQLのアップデートリリースはすべて累積的です。1つ以上の更新リリースをスキップしたユーザーは、更新後の追加手順を実行する必要がある場合があります。また、18.
PostgreSQL 18.2、17.8、16.12、15.16、14.21がリリース
説明の順番が逆転してしまいましたが、2月12日にサポート中の全メジャーバージョンに対するマイナーバージョンがリリースされました。
このアップデートでは、過去数か月間に報告された65件以上のバグが修正されています。さらに、次の5つのセキュリティ脆弱性が修正されています。最後のCVE-2026-2007は最新のバージョン18のみが対象ですが、残りの4つはバージョン14から18の全てのメジャーバージョンが対象です。
- CVE-2026-2003:PostgreSQLのoidvectorが数バイトのメモリを公開
- CVE-2026-2004:PostgreSQLのintarrayで選択性推定器への入力の型の検証が欠落しており任意のコードが実行
- CVE-2026-2005:PostgreSQLのpgcryptoヒープバッファオーバーフローにより任意のコードが実行
- CVE-2026-2006:PostgreSQLのマルチバイト文字長の検証が欠如しているため任意のコードが実行
- CVE-2026-2007:PostgreSQLのpg_
trgmヒープバッファオーバーフローによるサーバーメモリへのパターンの書き込み
『PostgreSQL実践入門 ──アーキテクチャ、運用監視、性能改善』が出版
2月10日、NTTオープンソースソフトウェアセンタのみなさんが執筆された
2026年3月以降開催予定のセミナーやイベント、ユーザ会の活動
イベントごとに利便性のあるオンライン開催や、従来通りのオンサイト
MySQL 8.0 EOL直前対策と最新動向~移行・運用のヒント~
| 日程 | 2026年3月11日 |
|---|---|
| 場所 | オンライン |
| 内容 | 2026年4月にはMySQL 8. |
| 主催 | 日本オラクル株式会社 |
第56回 PostgreSQLアンカンファレンス@オンライン
| 日程 | 2026年3月24日 |
|---|---|
| 場所 | オンライン開催 |
| 内容 | LT枠を増やして若手や初めて登壇する方を積極的に増やしていきたい方針とのことです。
|
| 主催 | PostgreSQLアンカンファレンス |
HeatWavejp主催 HeatWavejp Meetup #18
| 日程 | 2026年4月13日 |
|---|---|
| 場所 | [オフライン会場] [オンライン会場] |
| 内容 | HeatWavejpは、MySQL HeatWave の良さを知っていただき、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。ユーザ会設立3周年となる#18はLT大会を予定しています。 |
| 主催 | HeatWavejp |
Oracle Cloudウェビナー - MySQL 9.7 LTSリリース & 新製品戦略 (仮)
| 日程 | 2026年5月13日 |
|---|---|
| 場所 | オンラインセミナー |
| 内容 | 2026年4月にMySQLの2世代目のLTSとなるMySQL 9. |
| 主催 | 日本オラクル セミナー事務局 |
オープンソースカンファレンス(OSC)4月〜6月開催分〕
| 日程 | 〔Kagawa〕2026年4月18日 〔Nagoya〕2026年5月23日 〔Sendai〕2026年6月6日 |
|---|---|
| 場所 | 〔Kagawa〕e-とぴあ・ 〔Nagoya〕中小企業振興会館 〔Sendai〕東北電子専門学校 |
| 内容 | オープンソースカンファレンス 〔Kagawa〕出展者 〔Nagoya〕3月上旬から出展者募集予定です。 〔Sendai〕3月中旬から出展者募集予定です。 OSSデータベース関連の発表の詳細は、公開される各回のプログラム詳細をご参照ください。 |
| 主催 | オープンソースカンファレンス実行委員会 |