GitHubは2026年4月16日、GitHub CLIでエージェントスキルの検索、プレビュー、インストール、更新、公開を行える新コマンドgh skillをパブリックプレビューとして公開した。スキルはGitHubリポジトリから導入できるほか、ローカルディレクトリからのインストールにも対応する。利用にはGitHub CLIのバージョン2.
エージェントスキルとgh skill
エージェントスキル
スキルはGitHubで共有されていることも多く、たとえばanthropics/gh skillは、そうしたGitHub上のスキルリポジトリやローカルのスキルディレクトリをGitHub CLIから管理するためのコマンドで、検索・
検索、プレビュー
gh skill searchは検索キーワードに応じて、GitHub Code Searchで公開リポジトリ内のSKILL.nameやdescriptionが検索に使用される)。--ownerを使えば特定のGitHubユーザーやOrganizationに絞り込むこともできる。
gh skill search terraform
こうして見つけたスキルを、すぐにインストールする前に、gh skill previewを使ってその内容を確認することが推奨されている。このコマンドを使うと、そのスキルのファイル構成を表示し、SKILL.
gh skill preview github/awesome-copilot documentation-writer
インストール
スキルのインストールはgh skill installで行う。その保存先は、ホストとスコープによって決まる。
ホストは--agentで指定できる。2026年4月16日の公開時点の案内では、GitHub Copilotgithub-copilot)、Claude Codeclaude-code)、Cursorcursor)、Codexcodex)、Gemini CLIgemini)、Antigravityantigravity)
スコープは、現在のGitリポジトリ配下に置くprojectと、ユーザーのホームディレクトリ配下に置くuserから選べる。デフォルトのスコープはprojectになっている。
projectスコープでは、2026年4月16日の公開時点に案内されている主要ホストのうち、Claude Code向けスキルは.claude/に保存され、GitHub Copilot、Cursor、Codex、Gemini CLI、Antigravity向けスキルは共通の.agents/に保存される。
一方、userスコープでは保存先がホストごとに分かれる。GitHub Copilotは~/.copilot/、Claude Codeは~/.claude/、Cursorは~/.cursor/、Codexは~/.codex/、Gemini CLIは~/.gemini/、Antigravityは~/.gemini/が保存先となる。
なお、--dirを使えば任意のディレクトリに保存もできる。
また、ローカルディレクトリからインストールすることも可能で、その場合は--from-localが必要となる。
# スキルをインストールする gh skill install github/awesome-copilot documentation-writer # 特定のエージェントとスコープを指定してインストールする gh skill install github/awesome-copilot documentation-writer --agent claude-code --scope user # ローカルディレクトリからインストールする gh skill install ./my-skills-repo --from-local
更新、管理
スキルの更新では、gh skill updateを使う。project、userのスコープにあるエージェントホスト用ディレクトリを確認する。
SKILL.gh skill updateはこの情報を手掛かりに、リモートリポジトリ内の対象スキルディレクトリのGit tree SHAと比較して更新の有無を調べる。
手動で追加したスキルなどに追跡用のメタデータがない場合、対話モードでは取得元リポジトリを確認してスキルを再取得し、更新に必要な情報を書き込む。
--dry-runは更新確認だけを行い、--forceはtree SHAが一致していても再ダウンロードしてローカルの変更を元の内容で上書きする。ただし、ローカルで追加した余分なファイルは削除されない。
# アップデートを対話的に確認する gh skill update # すべてのスキルを確認なしでアップデートする gh skill update --all # 更新の有無だけ確認する gh skill update --dry-run
--pinを使って、タグやコミットSHAでピン留めしてインストールすることもできる。特定バージョンに固定したスキルは更新時にスキップされる。更新時に--unpinを付ければ更新対象に戻せる。
# リリースタグでピン留めしてインストールする gh skill install github/awesome-copilot documentation-writer --pin v1.2.0 # コミットSHAでピン留めしてインストールする gh skill install github/awesome-copilot documentation-writer --pin abc123def # 固定されたスキルも解除して更新する gh skill update --unpin
なお、インストール済みスキルの一覧を表示するサブコマンドは、少なくとも今回のgh skillには用意されていない。
作成、公開
自作のスキルを公開する場合には、gh skill publishがローカルリポジトリ内のスキルを仕様に照らして検証し、そのGitHubリポジトリのリリース欄にバージョン付きで公開する。検証では、スキル名とディレクトリ名の整合性、nameとdescriptionの有無、allowed-toolsの形式、インストール時メタデータの除去などが確認される。
検証後は、リモートリポジトリ側の設定も確認される。secret scanning、push protection、タグ保護などの推奨設定を診断したうえで、公開フローの中で、このリポジトリをスキル公開用として識別しやすくするagent-skillsトピックを付けるか[^1]、どのバージョンタグで公開するか、Release欄に載せる変更点の説明文をGitHubの機能で自動生成するかを順に案内する。あわせて、公開後のリリースを書き換えにくくするimmutable releasesの有効化も促される。
なお、--dry-runを使えば検証だけで公開は行わず、--tagを使えば指定タグで非対話的に公開できる。--fixは、コミット済みファイルに残っているインストール用メタデータの除去などを自動で行う。
# すべてのスキルを検証して公開する gh skill publish # メタデータ上の問題を自動修正して公開する gh skill publish --fix # 公開前に検証だけ行う gh skill publish --dry-run # 指定したタグで非対話的に公開する gh skill publish --tag v1.0.0