実験的に日本でも「Skills in Chrome」利用可能に

Googleは2026年4月21日、Gemini in Chromeを日本を含め、アジア地域で展開をはじめた

それに先立ち米国では4月14日、Gemini in Chromeにおいて、よく使用するプロンプトを再利用しやすくするために「Skills in Chrome」⁠以下スキル)を発表している。また、デフォルトで利用できるスキルのライブラリも提供開始している。

このスキル機能が本日のGemini in Chromeの日本国内の展開と同時に実験的に利用可能になっている。利用するためにはChromeのアドレスバーから、Chromeの実験的機能を設定する「chrome://flags/」を開き、⁠Skills」を検索して有効化する必要がある(Chromeの再起動が必要⁠⁠。

すると、サイドバーのGeminiのプロンプト入力欄でスキルが利用できるようになる。プロンプト入力欄で/を入力する。スキルの追加や参照も行える。なお、入力欄にある「+」ボタンをクリックしても、スキルを参照できるようになる。

ちなみに、ALT+GでGemini in Chromeのサイドバーを呼び出すことができる。

/を押したときに、具体的なスキルもいくつか表示される(表示しているページによって異なるスキルが表示されるようだ⁠⁠。ちなみに上図で表示されているスキルは以下のとおり。

  • Explain simply:幼稚園児レベルの例えを用いて、複雑なテキストを簡略化する。
  • Action items:テキストから作業を抽出し、実行事項・担当者・ステータスのリストを生成する。
  • Translate text:文脈を保持し、慣用句を適応させながら、ターゲット言語へ翻訳する。

まずはスキルを使ってみる。試しに/Explain simplyを選択して、かつ日本語で応答してもらうように指示してみると、以下のような応答が返ってきた。

なお現在閲覧中のページだけでなく、Gemini in Chromeではタブで開いているページをコンテキストとして選択できるので、ユーザーが選択した他のすべてのタブに対してスキルを実行することもできる。

ノートデフォルトで使えるスキルは現在実験的機能であるためだと思うが、指示が英語になっている。そのためスキルだけで実行すると応答が英語になってしまう(ようだ⁠⁠。そこで、Gemini in Chromeのサイドバー上部にある詳細メニューから「設定とヘルプ⁠⁠→⁠Geminiへのカスタム指示」を選択し、応答は必ず日本語で行うこと、といったカスタム指示を加えると良さそうだ(ただし現在のところ個人アカウントでしか、カスタム指示を設定できない⁠。

/を押したときに具体的に表示されるスキルは、デフォルトで提供されているスキルの一部で、上記と合わせて以下のようなものがある。

おすすめ(Our top picks)
  • ギフトコンシェルジュ(Gift concierge)
  • 食事プランナー (Meal planner)
  • プロテインマックス (Protein max)
エンタメ(Fun)
  • 豆知識 (Fun facts)
  • 盛り上げる (Hype it up!)
  • キャラクターになりきって説明 (Explain something in character)
  • ドラマチックなコンテンツ (Dramatize content)
学習(Learning)
  • クイズ作成(Make a quiz)
  • 段階的に解説 (Break it down)
  • 深い質問 (Deep questions)
  • 引用の生成 (Generate citations)。
  • フラッシュカードで学習 (Learn with flashcards)
  • 学習ガイド (Study guide)
調査(Research)
  • 企業調査 (Research a company)
  • 今日の準備 (Prep for today)
  • 週次業務レビュー (Weekly work review)
  • 職務適合性の確認 (Check job fit)
  • 会議の準備 (Prep for meeting)
ショッピング (Shopping)
  • 仕様の特定 (Identify specs)
  • レビューの要約 (Summarize reviews)
  • ギフトとしての評価 (Rate as gift)
  • 買い物リスト作成 (Make grocery list)
  • 開いているタブの比較 (Compare open tabs)
  • 単価計算 (Price per unit)
  • 購入アドバイス (Buying advice)
  • 保証の確認 (Check warranty)
  • 返品確認 (Check returns)
  • サイズ選びのサポート (Sizing help)
理解⁠分析 (Understand)
  • 表形式で要約 (Summarize as table)
  • テキストとして要約 (Summarize as text)
  • 時間の使い道の分析 (Where does the time go?)
  • タイムライン作成 (Build timeline)
  • アクションアイテム (Action items)
  • 内容分析 (What's in this?)
  • 読解レベルの確認 (Check reading level)
  • アウトライン作成 (Create an outline)
  • 反対意見の提示 (Opposing view)
  • 引用の抽出 (Quotes)
  • 簡単に説明 (Explain simply)
執筆⁠編集 (Writing)
  • 類義語の検索 (Find synonyms)
  • 返信の提案 (Suggest replies)
  • テキストの翻訳 (Translate text)
  • 文法の修正 (Correct grammar)
  • テキストの短縮 (Shorten text)
  • プロフェッショナルなメールの起草 (Draft a professional email)
  • スラングや専門用語の解説 (Explain slang or jargon)
  • フレンドリーなトーンへの書き換え (Rewrite with a friendly tone)
  • エグゼクティブサマリー (Executive summary)

これらのデフォルトのスキルは、/を押したときに表示される「スキルを参照」を選択した際に中央に表示されるYour Skillsページ画面下部の「Browse skills」をクリックすると表示される。なお、Your SkillsページとBrowse skillsページは「chrome://skills/」からもアクセスできる。

このデフォルトのスキル一覧は、個別にカスタマイズして利用することもできる。それには「Browse skills」ページから、カスタマイズしたいスキルにある「+追加」ボタンを押す。すると、スキルの名前と指示(カスタムインストラクション)を編集するダイアログが表示される。

なお指示は、簡単な指示を書いて「Improve with Gemini」ボタンを押すと、詳細な指示に自動的に記述できる(ただし現在は英語で記述される⁠⁠。

もちろん、デフォルトのスキルのカスタマイズだけでなく、独自のスキルを作成することもできる。その場合には、Your Skillsページから「+追加」ボタンを押せば、何も設定されていないダイアログが表示される。

そうしてスキルを保存すると、Your Skillsページに保存される。この保存したスキルは、アカウントに紐づいているため、同じアカウントでログインしている他のデバイスからも利用できるようになるとのこと。

また、通常のプロンプトを実行した後に、チャットの履歴にあるプロンプト領域にマウスオーバーすると、そのプロンプトをスキルとして保存するための「スキルとして保存」ボタンも表示される。これを押すと、さきほどのダイアログが表示され、指示のところにこのプロンプトが自動的に入力される。

なお、一度、自分のスキルを保存すると、作成したスキルが優先的に表示されるようになるようだ。

以上見てきたように、スキルはおおよそ利用できるようになっているようにみえる。実験的機能のフラグを立てずとも、近い将来正式に利用できるようになるのではないだろうか。

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