Claude Code⁠脆弱性検出と修正を支援する「security-guidance」プラグインを公開

Anthropicは2026年5月26日、Claude Code向けのセキュリティ支援プラグインsecurity-guidanceを公開した。Claude Codeがコードを書いている最中に、一般的な脆弱性や危険な実装パターンを検出し、同じセッション内で修正を促すためのプラグインで、すべてのClaude Codeユーザーが利用できる。

プラグインのソースはanthropics/claude-plugins-officialplugins/security-guidanceディレクトリで公開されている。説明によると、security-guidanceはClaudeが生成・編集したコードを次の3層で確認する。

ファイル編集時のパターン警告
ファイルの作成・編集直後に、既知の危険なパターンを正規表現ベースで警告する。hooks/patterns.pyでは、GitHub Actionsワークフローのコマンドインジェクション、Node.jsのchild_process.execevalnew Function、ReactのdangerouslySetInnerHTML.innerHTMLdocument.writeなどXSSにつながるDOM操作、Pythonのpickleyaml.loadtorch.loados.system、TLS検証の無効化、暗号化での危険なモードやAPIなどを警告対象としている。
ターン終了時の差分レビュー
Claudeが加えた差分をモデルに渡し、セキュリティ観点でレビューする。重大度の高い指摘があれば、その内容をもとにClaudeへ自動で再指示が渡され、ユーザーへの応答の後に続くフォローアップの形で修正対応が開始される。
コミット時のエージェント型レビュー
git commit時に関連ファイルを読み、データフローを追って複数ファイルにまたがる脆弱性を見つける。

対象とする領域は、セキュリティ全般というより、Claudeがコードを書く過程で入り込みやすいアプリケーションセキュリティとWeb脆弱性が中心となる。READMEでは、検出対象としてインジェクション、XSS、SSRF、ハードコードされたシークレット、IDOR(Insecure Direct Object References⁠⁠、認可バイパス、安全でないデシリアライズ、パストラバーサルなどを挙げている。

ターン終了時の差分レビューやコミット時のレビューでは、単純なパターンマッチだけでなく、変更されたエントリーポイントから危険な処理に至る流れも追う。たとえばHTTPハンドラー、Webhook、ファイルアップロード、CLI引数、GitHub Actions入力などを入口として確認し、shell実行、SQL、ファイルパス、外部HTTP、HTML描画、デシリアライズ、権限チェックなどにつながる処理を見る。こうした仕組みにより、入力から危険な処理へ至る経路、認可や権限境界、CI/CD設定、秘密情報の露出などを確認する。

公式Xでは、Anthropic社内でもこのプラグインを広範囲に利用していると説明し、本格的なコードレビューの代替ではなく、レビュー前に問題を拾う「軽量なファーストパス」と位置付けていると述べている。なお、プラグインを使ったプルリクエストでは、セキュリティ関連のコメントが30〜40%減少したという。公式ドキュメントでも、防御層の一部として使うものであり、必要に応じて実行するセキュリティレビュー、プルリクエスト時のCode Review、CI上の静的解析や依存関係スキャンを置き換えるものではないと説明している。

特定のリポジトリや組織に固有のセキュリティルールも追加できる。公式ドキュメントでは、claude-security-guidance.mdに脅威モデルやレビュー観点を自然言語で記述すると、モデルを使ったレビューが組み込みのチェックとあわせて参照すると説明している。ユーザー単位やプロジェクト単位などでも設定できる。詳しくは公式ドキュメントを参照のこと。

なお、このプラグインの動作にはClaude Code CLI v2.1.144以降、Python 3.8以降、およびGitリポジトリ環境が必要となる(Gitリポジトリ環境外ではパターン警告のみが動作⁠⁠。またWindows環境では、claude-agent-sdkがインストールされていないと、コミット時レビューがエージェント型からシングルショットのレビューになる。

導入時には、モデルを使うレビューで送信されるデータと、利用コストの扱いも確認しておきたい。READMEによると、差分レビューでは変更されたファイルパスや差分、関連するファイル内容がモデルエンドポイントに送信される。コミット時のレビューでは、データフローを追うために読み込んだファイルも対象になる。claude-security-guidance.mdの内容もレビュー時のプロンプトに追加されるため、秘密情報を書き込まないよう注意が必要となる。なお、ファイル編集時のパターンチェックに追加の利用コストは発生しないが、ターン終了時のレビューやコミット時のレビューは通常のClaudeリクエストと同様に使用量として扱われる。

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