GitHub⁠デスクトップ用のCopilotアプリをテクニカルプレビューとして公開

GitHubは2026年5月15日、GitHub Copilotアプリのテクニカルプレビュー開始を発表した。GitHubのIssueやプルリクエストなど、実際の開発作業にひも付く文脈を起点に、エージェントによる開発セッションを立ち上げ、コード変更からレビュー、検証、プルリクエスト作成までを1つのデスクトップアプリ内で進められるようになる。

GitHub Copilotアプリは、GitHubのコンテキストからエージェントによる開発セッションを始めるためのデスクトップアプリとして提供される。セッションは、Issue、プルリクエスト、プロンプト、過去のセッションなどから開始できる。作業の起点を探すためのインボックスも用意されている。

各セッションには、Issueの詳細、リポジトリの状態、レビューコメント、チェック結果に加え、ブランチ、ファイル、会話、タスクの進行状況がひも付く。作業単位ごとにこれらを分けて管理できるため、複数の作業を同時に進める場合でも分離された状態を保てる。

GitHub認証とセットアップを終えた後のCopilotアプリ画面には、プロンプト入力欄のほか、Home、Inbox、Workflows、Searchなどのメニューが並ぶ。

GitHubGitHub CopilotアプリのHome画面

Inbox画面では、IssueやプルリクエストをAll、Active、Review requests、Doneなどの区分で確認できる。画面右上にはNew sectionとNew issueのボタンもあり、作業対象の整理やIssue作成に使える。

Inbox画面

Workflows画面では、定期実行やイベントをきっかけにした自動化を設定できる。画面には、Issue triage、Changelog draft、Repo audit、Performance improvements、Accessibility audit、Fresh buildといったテンプレートが並ぶ。既存のエージェントスキルをもとに、自動実行するワークフローを作ることもできる。GitHubは、スキルやプロンプトをワークフロー化することで、トリアージ、依存関係の更新、リリースノート作成、クリーンアップ、定型的なプルリクエスト作成などの反復作業を自動化できるとしている。

Workflows画面

Home画面やプロンプト入力欄そばにあるプロジェクト追加メニューでは、作業対象の追加方法として次の3つを選べる。

  • ローカルのフォルダまたはリポジトリを使う
  • GitHubからリポジトリを選ぶ
  • URLからリポジトリをクローンする

手元に作業中のリポジトリがある場合はローカルフォルダから、GitHubのリポジトリを接続する場合はGitHubから選ぶ、といった使い分けになる。詳しくはGitHub Docsを参照。

プロジェクト追加メニュー

ローカルフォルダをプロジェクトとして追加した場合、セッションの実行場所として「New worktree」「Local repository」を選択できる。New worktreeを選べばセッション用に分離された作業環境が作成され、Local repositoryは現在のフォルダが作業環境になる。

ローカルフォルダ追加後のセッション実行場所の選択

プロンプト入力欄では、セッションの進め方と利用モデルを選択できる。進め方として、段階的にやり取りしながら進める「Interactive⁠⁠、先に計画を作ってから実行する「Plan⁠⁠、中断せず最後まで実行する「Autopilot」が選べる。モデル選択欄では「Claude Opus 4.6」がデフォルトで選択されており、Claude Opus 4.7、Claude Sonnet 4.6、GPT-5.3-Codex、GPT-5.4、GPT-5.5なども利用できる。

プロンプト入力欄の実行モードとモデル選択メニュー

プロンプトを記述する際には、/によるスキル選択やコマンド入力、#によるIssueの参照もできる。

/を押したときのプロンプト入力欄

プロンプトを実行するとセッション画面に切り替わり、エージェントの作業内容を確認できる。なお、画面左に表示されるセッション一覧で各セッションを右クリックするとメニューが表示され、名前の変更、ピン留め、Explorerでの表示、Visual Studio Codeやターミナルで開く操作、アーカイブ、削除などを選べる。

ファイルが編集されると、セッション末尾にChangesボタンが表示される。押すと画面右側にChangesタブが表示され、差分を確認できるようになっている。Changesタブの隣にはTerminalタブもあり、ターミナルを開ける。タブは追加することもでき、Browserタブや、リポジトリ外のファイルも開けるFilesタブを利用できる。

ローカルプロジェクトでファイルが編集されている場合は、右上にCommitボタンが表示される。筆者が試した範囲では、このボタンを押すと自動でコミットが作成され、ボタンはPushに切り替わった。Pushを押すと、その変更をリモートへプッシュできる。

セッションの右クリックメニューとChangesパネル

一方、Worktree環境でファイルを編集した場合は、Commitボタンの代わりにCreate PRボタンが表示される。メニューからは、レビュー用のプルリクエストを作成するCreate PR、まだレビュー準備ができていないプルリクエストを作成するCreate draft PR、CIやコメント対応、マージまでをエージェントに任せるAgent Mergeを選択できる。

Worktree環境で表示されるCreate PRメニュー

ここでAgent Mergeを実行すると、セッションの続きとしてエージェントの作業が始まり、マージ条件の確認、未解決レビューコメントやPRコメントの確認、CI状態の確認、必要な対応、マージまでを進められる。筆者が試した例では、Agent Mergeのチェックインがセッションに追加され、マージ条件を確認したうえでプルリクエストのマージまで実行された。なお、プルリクエストが作成されると、セッション末尾に該当するプルリクエストのボタンが表示される。このボタンを押すと、画面右側でプルリクエストの内容を確認できるようになる。

このほか、GitHub CopilotアプリではCtrl+Kでコマンドパレットを表示できる。リポジトリ、プルリクエスト、Issueを検索できるほか、URLも入力できる。新規セッション、プロジェクト追加、クイックチャット、テーマ変更といった操作に加え、Home、Inbox、Workflows、Settingsへの移動も選べる。なお、?キーを押すことでキーボードショートカット一覧も表示できる。

コマンドパレット

設定画面では、デフォルトモデル、リポジトリやワークツリーの保存場所、セッション全体に適用する指示、テーマなどを変更できる。MCP Serversには外部ツールやデータソースを追加する画面があり、Skillsには組み込みスキルとして次の2つが表示されていた。

  • agent-merge:アプリに同梱されているスキル定義によると、Agent Mergeが有効なワークスペースで、リベース、レビューコメントへの対応、CI失敗の修正、プルリクエストのマージまでを扱う。
  • customize-cloud-agent:GitHub Copilotクラウドエージェントの実行環境をカスタマイズするためのスキルで、copilot-setup-steps.ymlの設定、ツールや依存関係の事前インストール、ランナー、環境設定などを扱う。

利用には有料のGitHub Copilotサブスクリプションが必要になる。GitHub Copilotアプリのプレビュー登録ページでは、GitHub Copilot ProおよびPro+の利用者向けに早期アクセスのウェイティングリストを受け付けている。GitHub Copilot BusinessおよびEnterpriseの利用者は、GitHub Copilotアプリのリポジトリからアプリをダウンロードし、GitHub認証を行って利用を開始できる。

アプリの技術基盤について、GitHubのAdrián Mato氏は、GitHubのデザインシステムであるPrimerのトークンを土台にTailwind CSSとBase UIを使い、TauriとBunで動作し、一部のフロントエンド領域でTanStackを利用していると述べている。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧