Sakana AI⁠自律型リサーチアシスタント「Sakana Marlin」初の商用プロダクトとしてリリース

Sakana AIは、同社初の商用プロダクトとして、ビジネス向けの自律型リサーチアシスタント「Sakana Marlin」の提供開始を発表した。

Sakana Marlinは、同社独自の長期推論技術をベースとした自律型リサーチアシスタント。企業のCSO(最高戦略責任者)が行うような企業戦略などの調査テーマを設定することで自律的にリサーチを行い、サマリースライドと数十ページの詳細レポートを出力する。同社によると、Sakana Marlinを使用すると通常は数週間かかるリサーチが数時間で完了するという。

同社では2026年4月より約300名のユーザによるクローズドβテストを行い、金融やコンサルティング、シンクタンクなどの戦略立案、市場調査、リスク分析、競合分析といった業務で活用された。これらテストユーザーによる評価や要望を採り入れ、リサーチ品質・出力フォーマット・長時間タスクの安定性を強化し正式リリースに至っている。

同社のブログではSakana Marlinによる調査の例として、トランプ第2期政権発足後の地政学リスクとサプライチェーン分析生成AIの技術進展をふまえた日本の金融機関への影響が紹介されている。また、Sakana Marlinのサービスページでもいくつかの成果サンプルがダウンロードできる。

Sakana Marlinのリサーチ能力は、同社がこれまで取り組んできた以下の2つの研究を基礎に、計算コストと推論結果のバランスをとり、質の高い洞察を効率的に得ることができるという。

AB-MCTS(Adaptive Branching Monte Carlo Tree Search)
推論プロセスを「木の探索」として捉え、各仮説の有効性を評価しながら計算資源を集中させるルートを自律的に判断する技術。Sakana Marlinではこれを利用して、同じ問題に対して1つの解法を見つけるのではなく、仮説の生成と修正を繰り返すことで思考を洗練させる。また複数のAIモデルを協調させ、それぞれのモデルの強みを活かして調査を進めることができる。
AIサイエンティスト
アイデアの創出から実験、分析、論文作成、査読まで科学的研究サイクルを自律的に行う仕組み。Sakana Marlinは、AIサイエンティストの開発で得たノウハウを応用し、自律的にワークフローを完遂する仕組みをビジネス向けに応用している。

Sakana Marlinの料金は以下の通り。1実行につき100クレジットが消費される。

従量課金/都度払い
  • 月額費用なし、都度クレジット購入して使用
  • 追加クレジット:98円 / 1クレジット
Pro
  • 15万円/月:毎月2,000クレジット付与
  • 追加クレジット:90円 / 1クレジット
Team
  • 40万円/月:毎月6,000クレジット付与
  • 追加クレジット:85円 / 1クレジット
Enterprise
  • 個別見積もり:カスタマイズされたクレジット提供
  • 追加クレジット購入可 / 専任サポート付き

このほか、無料でSakana Marlinを試すことができる無償トライアル(審査あり)も提供されている。詳しくはSakana Marlinのサービスページを参照。

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