ChatGPTデスクトップアプリ⁠ローカルプロジェクトに複数フォルダーを追加可能に —⁠—「ChatGPT Voice」追加

OpenAIは2026年7月23日、ChatGPTデスクトップアプリのバージョン26.715で、ローカルプロジェクトに複数のフォルダーを追加できるようにした。これにより、コード、ドキュメント、参考資料などが別々のフォルダーにある場合も、1つのプロジェクトからまとめて扱えるようになった。あわせて、Chat、Work、Codexで音声による対話やタスクの操作ができる「ChatGPT Voice」を追加した。

ローカルプロジェクトに複数のフォルダーを追加

7月24日追記Windows版アプリにおいて、プロジェクトに2つ目のフォルダを追加した際やその後の再起動時に、⁠エラーが発生しました(Oops, an error has occurred⁠⁠」と表示されてUIが表示されない不具合Issue #35107など)が報告されています。修正されるまでは複数フォルダ機能の使用は様子を見ても良さそうです。

もしこの症状になった場合、上記Isueeにて、~/.codex/.codex-global-state.jsonに原因があることがユーザーから示唆されています(このファイル内の該当プロジェクトが記述されている箇所で、rootPathsの項目から副フォルダのパスを削除して保存するとUIは表示されるようです⁠⁠。ただし、このファイルはアプリの設定ファイルなので、この情報は自己責任で取り扱ってください。

デスクトップアプリでは、⁠新しいプロジェクト]の作成画面、または作成済みプロジェクトのコンテキストメニューにある[プロジェクトの編集]から、複数のフォルダーをソースフォルダーとして指定できる。最初に追加したフォルダーがPrimaryとなる。変更する場合は、一覧で対象のフォルダーにマウスポインターを重ね、表示される「Make primary」を選択する。

複数のソースフォルダーを追加したプロジェクト作成画面

複数のフォルダーを含むローカルプロジェクトは、ChatGPT WorkやCodexで利用できる。このうちCodexでは、Primaryフォルダーが新しいチャットの作業ディレクトリになるほか、Git操作の基準になる。Codexは、PrimaryフォルダーにあるAGENTS.md、スキル、config.tomlを自動検出するが、副フォルダーからは検出しない。一方、副フォルダー内のファイルも検索、読み取り、編集の対象になる。

コードレビュー、プルリクエスト、worktreeに関する操作もPrimaryフォルダーのリポジトリを対象とする。worktreeでチャットを開始した場合も、ほかのフォルダーはプロジェクトに関連付けられたままになる。

OpenAIは利用例として、アプリとドキュメント、Webサイトとバックエンドが別の場所にある構成を挙げている。ただし、互いに関係のない作業を扱う場合や、チャットからアクセスできる範囲をリポジトリの一部に限定したい場合は、プロジェクトを分けることを勧めている。なお、Remoteプロジェクトに追加できるのは、現時点で1つのフォルダーに限られる。

Chat/Work/Codexを音声で操作

GPT-Liveを利用するChatGPT Voiceでは、ChatGPTデスクトップアプリのChat、Work、Codexで、音声による対話やタスクの操作ができる。音声会話から別のスレッドで時間のかかるタスクを開始し、進行状況の確認や追加指示を行える。タスクの進捗や結果、作業を妨げている問題は音声会話に返されるため、キーボード入力へ戻らずに作業を続けられる。

ChatGPT Voiceを利用するには、チャットやタスクをVoiceモードで開始する必要がある。別のモードで開始したチャットやタスクでは、音声入力のみ利用できる。デスクトップアプリ全体で同時に利用できる音声チャットは1つとなる。

初回は、ChatGPT Voiceで使用する音声を選択する。筆者の環境で確認できた9種類は次のとおり。英語の説明には、本稿による日本語訳を添えた。

  • Juniper:Open and upbeat(開放的で快活)
  • Maple:Cheerful and candid(陽気で率直)
  • Spruce:Calm and affirming(穏やかで肯定的)
  • Ember:Confident and optimistic(自信に満ち、前向き)
  • Vale:Bright and inquisitive(明るく好奇心旺盛)
  • Breeze:Animated and earnest(活き活きとして誠実)
  • Arbor:Easygoing and versatile(おおらかで柔軟)
  • Sol:Savvy and relaxed(知識豊富でくつろいだ)
  • Cove:Composed and direct(冷静で率直)
ChatGPT Voiceの音声選択画面。Coveには「Composed and direct」と説明が添えられている

また、今回の更新により、macOSではChatGPTデスクトップアプリの[Settings⁠⁠→⁠Voice]「Screen context」を有効にすると、最前面のウィンドウをAppshotとして音声会話に共有できるようになった。Appshotにはウィンドウの画像に加え、アプリから取得できるテキスト情報が含まれ、表示範囲外のテキストまで取り込まれる場合がある。機密情報を含む画面の共有には注意が必要になる。

ChatGPT VoiceはPlus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプランで利用できる。EnterpriseとEduでは、2週間の早期アクセス期間を経て、デフォルトで利用可能になる。iOSでは、端末をデスクトップホストとペアリングすることで、ChatGPTのRemoteからも利用できる。提供状況は、ロールアウトやワークスペースの設定によって異なる。

音声会話には、直近5時間の利用量に基づくプラン別の利用枠が適用される。Voice経由で開始したCodexのタスクは、Codexの利用枠も消費する。

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