OpenAI⁠公開プラグインでSkills Over MCPを早期サポート —⁠—提出時にMCPサーバーからスキルを取り込み

OpenAIのMax Stoiber氏は2026年8月26日、スキルをMCP経由で配信する「Skills Over MCP」に同社が早期対応したとXに投稿した。この対応により、ChatGPTとCodexの共通ディレクトリで公開するプラグインをOpenAIへ提出する際、Skills Over MCP対応のMCPサーバーからスキルを取り込めるようになった。MCPサーバーの提供者は、ツールと、その使い方をエージェントに教えるスキルを一緒に管理でき、ツールとスキルのバージョンのずれを抑えやすくなる。

スキルをMCPサーバーから配信

MCPサーバーは、AIエージェントに外部サービスを利用するためのツールやデータを提供する。一方、スキルには、特定の作業を進めるための手順や判断条件、出力形式を記したファイル、参考資料などが含まれる。

Skills Over MCPでは、MCPサーバーがツールの使い方を説明するスキルも配信する。サーバーの提供者は、ツールとスキルを一緒にバージョン管理し、まとめてデプロイできる。ツール名や引数などの仕様を変更した際に、スキルに記載した使い方もあわせて更新しやすくなり、ツールと説明のずれを抑えられる。

Stoiber氏はXの返信で、個人利用者がスキルを保存しておくサービスは想定しておらず、MCPサーバーと、その使い方を説明するスキルを一緒に提供したいSaaS事業者向けだと補足している。

OpenAIは公開プラグインの提出時にスキルを取り込み

スキルやMCPサーバーを一つのパッケージにまとめ、ChatGPTやCodexで利用できるようにする仕組みをプラグインと呼ぶ。一般公開するプラグインはOpenAIへ提出して審査を受け、ChatGPTとCodexが共有するプラグインディレクトリへ掲載される。今回のSkills Over MCP対応は、この提出フローに組み込まれている。[1]

公開プラグインにスキルを直接含める場合、提供者はMCPサーバーのツール仕様に合わせて、プラグイン側のスキルも管理する。Skills Over MCP対応のMCPサーバーを使えば、サーバー側で管理するスキルを提出時に取り込める。プラグイン向けに同じスキルファイルを別途用意する必要がなく、ツールとの整合性を保ちやすくなる。ただし、ツールの実装とスキルの記載内容が一致しているかまで、自動的に検証されるわけではない。

今回の早期サポートでは、利用者がスキルを別途ダウンロードする必要はない。提出画面で「Scan Tools」を選択すると、OpenAIはその時点で配信されているSKILL.mdと関連ファイルをMCPサーバーから取得して検証し、プラグインのドラフトにスキルのコピーを保存する。

MCPサーバー上のスキルを更新する場合、提供者は変更をサーバーへデプロイしたあと、提出画面で「Scan Tools」を再度選択して取り込み直す。取り込んだ内容を確認してプラグインの新しいバージョンを提出し、OpenAIの審査後に公開すると、更新後のスキルがプラグインに反映される。つまり、ChatGPTやCodexがプラグインを利用するたびにMCPサーバー上の最新版を取得するのではなく、提出時にプラグインへ取り込まれたスキルを利用する。

MCP仕様案「SEP-2640」の一部を先行採用

OpenAIのドキュメントによると、OpenAIは公開プラグインの提出時にMCPサーバーからスキルを取り込む方法として、MCP仕様案SEP-2640の提案を一部採用している。Skills Over MCP Working Groupが策定を進めるSEP-2640は現在Draftで、安定版のMCP仕様にはまだ含まれていない。

SEP-2640は、MCPサーバーがスキルの一覧を提供し、MCPの既存機能「Resources」で各ファイルを配信する方法を提案している。具体的には、MCPサーバーが初期化時に拡張識別子io.modelcontextprotocol/skillsを宣言し、skills/listでスキルの一覧、skills/getで個別のスキル、resources/readで各ファイルを返す。スキルのファイルにはskill://形式のURIを使う。[2]

SEP-2640は安全面の要件として、MCP経由で取得したスキルをローカルのスキルと区別し、配信元のMCPサーバーをモデルに示すよう求めている。また、スキルを使う際のコード実行や権限拡張は、暗黙に許可しないとしている。詳しくはDraftの仕様を参照のこと。

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