Sakana AI⁠「Sakana Chat」アップデート⁠コード実行に対応 —⁠—Fuguを追加⁠NamazuをKimi K2.6ベースへ刷新⁠ファイル添付や成果物のプレビューも可能に

Sakana AIは2026年8月13日、AIチャットサービスSakana Chatをアップデートした。オーケストレーターモデル「Sakana Fugu」を追加し、日本語特化LLM「Sakana Namazu」を新世代モデルに刷新した。Pythonコードの実行、生成した成果物のプレビュー、画像や文書の添付にも対応する。

Sakana Chatは、Sakana AIが開発するモデルをAPIを介さずに試せるサービスとして、2026年3月に公開された。公開時からWeb検索に対応している。

2つのモデルから選択可能に

今回、Sakana Chatで選択できるモデルとして追加されたSakana Fuguは、複数のフロンティアモデルからなるモデルプールを活用し、タスクに応じて利用するモデルや連携方法を動的に決めて処理する[1]。Sakana AIは、込み入った指示の理解や複数の手順にまたがる作業など、応答品質が成果を左右する場面に適していると説明している。

もう一方のSakana Namazuは、Moonshot AIのオープンモデル「Kimi K2.6」を基盤に、日本語や日本の業務に合わせて調整した新世代モデルへ更新された[2]。Sakana AIによると、日本語での応答品質とエージェントとしての実行能力の双方が従来モデルを上回る。日本語の指示をそのまま受け取り、自然な日本語の文書や資料として返すことを重視して開発したという。

Sakana Chatのモデル選択画面。NamazuとFuguを切り替えられる

Sakana Chatのモデル選択メニューにNamazuとFuguが表示されている

コード実行と成果物のプレビューに対応

今回の更新で、Sakana Chatにコード実行機能が追加された。Pythonコードを実行し、計算やデータ処理、ファイル生成を行える。生成した成果物は画面右側のパネルに表示され、HTMLは実際の見た目で表示・操作できるほか、Word文書やスライドもその場で内容を確認できる。成果物はダウンロードでき、会話で修正を指示すれば、更新後の内容も同じパネルに表示される。

Sakana ChatでPythonコードを実行した画面。実行したコードと処理状況が会話内に表示できる
Sakana Chatが会話内でPythonコードを実行している
Sakana Chatが生成したMarkdownファイル。右側のパネルで内容を確認できる
Sakana Chatが生成したMarkdownファイルを右側のパネルに表示している
生成したMarkdownファイルをPDFに変換した画面。PDFも右側のパネルでプレビューできる
Sakana ChatがMarkdownファイルから生成したPDFを右側のパネルに表示している

コード実行の利用例として、同社は言葉で指示するだけでブラウザ上で動く漢字・算数ドリルやゲームを作る「Vibe coding」を挙げている。

生成したHTMLゲームの画面。会話でプレイヤーの初期配置を修正するよう指示している
Sakana Chatで生成したHTMLゲームについてプレイヤーの初期配置の修正を指示している
修正後のHTMLゲーム。キーで操作可能なものにした
Sakana Chatが修正したHTMLゲームを右側のパネルで表示している

画像やPDF⁠Office文書も添付可能に

今回の更新では、画像や文書も添付できるようになった。どちらのモデルでも画像を添付でき、エラー画面やグラフのスクリーンショットについて質問できる。PDFやOffice文書を読み込ませ、要約や分析を依頼することもできる。

コード実行と組み合わせれば、添付資料を分析し、その内容を別の形式にまとめ直すところまで一つの会話で進められる。公式ブログでは、Excelファイルを四半期ごとに集計してグラフを作成する例や、会議資料のPDFから要点を整理し、スライドに作り直す例を紹介している。

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