Linux Foundation傘下のAgentic AI Foundation
あわせて、本番運用を見据えたAIエージェントの技術カンファレンス
AIエージェントを特徴づける「自律ループ」
AAIF CTOのManik Surtani氏は、推論とツール利用を組み合わせた一連の処理に着目し、AIエージェントの特徴を説明した。
以前のAIシステムでは、人間が処理の手順をあらかじめ定める必要があった。しかし現在の大規模言語モデル
こうした推論能力と外部システムを操作する能力を組み合わせることで、AIエージェントは、推論、計画、行動、観察・
AIエージェントは、航空券の予約、メール送信、コード実行、送金など、現実に影響する操作も実行する。Surtani氏は、単発の応答を返すモデルとは異なり、長時間にわたって判断と行動を繰り返すため、誤りが生じた場合のリスクも大きいと述べている。
「エージェントのインターネット」を支える3つの条件
続いてSurtani氏は、異なるベンダーや業界のエージェントが相互に接続し、タスクを委譲しながら動く将来像を
このネットワークを成立させる条件として、誰でも実装できるオープンプロトコル、単一の管理主体から個別の許可を得なくても参加・
オープン標準がなければ、エージェントとツール、データベース、外部サービスの組み合わせごとに個別の接続コードを開発・
AIエコシステムの5層構造とAAIFの対象領域
そのうえで、Surtani氏はAIの技術スタックを、ハードウェアインフラ、ソフトウェアインフラ、基盤モデルや推論を含むインテリジェンス、エージェントプラットフォーム、ユーザーアプリケーションの5層に整理した。
第3層の動向として、Surtani氏は、効率化と価格低下によってかえって利用量が増える
AAIFは、このうち第4層のエージェントプラットフォームを主な対象としている。第4層には、エージェントの開発・
発表資料によると、2026年7月時点で、MCPの主要SDKの月間ダウンロード数は約5億回で、PulseMCPのディレクトリにはMCPサーバーの情報が2万2,000件以上掲載されていたとのこと。また、MCP関連の全GitHubリポジトリのスター数は、累計約19万1,000に達している。
8カ月で会員数が5倍に、AAIFの活動とガバナンス
次に、AAIFエグゼクティブディレクターのMazin Gilbert氏が、AAIFの活動と主なオープンソースプロジェクトを紹介した。
2025年12月に設立されたAAIFは、8カ月で会員数が5倍の約250社に増えているとし、Gilbert氏はLinux Foundation史上最速の成長だと述べている。企業がAAIFへ参画する理由として、オープン標準の開発、オープンソースプロジェクト、業界連携、ガバナンスと管理、コミュニティとイベント、教育・
AAIFの公式サイトでは、MCPとA2Aのほか、AGENTS.
MCPの技術判断はメンテナーが行う
AAIFによると、MCPプロジェクト内のガバナンスはAAIFから独立している。仕様の策定・
AAIFのガバニングボードは、AAIF全体の予算管理や戦略的な投資判断、会員拡大、新規プロジェクトの承認などを行う。MCPの仕様について投票したり、プロジェクト内の技術判断に関与したりすることはないが、AAIFとしては法務対応や商標管理、認証・
AAIFにおける「プロジェクト」と「ワーキンググループ」の違い
AAIFでは、MCPとA2Aを
MCPやA2Aのようなプロジェクトでは、メンテナーやコントリビューターがオープンプロトコルやソフトウェアそのものを設計・
AAIFでは、AIエージェントに関する次の8つの技術ワーキンググループが活動している。
- アイデンティティと信頼
- 正確性と信頼性
- ワークフローと統合
- エージェント型商取引
- 分類と定義
- セキュリティとプライバシー
- 可観測性と追跡可能性
- ガバナンス、リスク、規制との整合性
Gilbert氏は、このうちエージェント型商取引を取り上げ、エージェントが商品を見つけて決済するまでの仕組みだけでなく、誤りが起きた場合の責任の所在も議論していると説明した。
A2Aは「Growth」段階、x402は決済を扱う別の取り組み
Gilbert氏は、A2Aを、異なる組織や技術で構築されたAIエージェントが、相手の機能を把握し、安全に通信してタスクを委譲・
A2Aのバージョン1.
AIエージェント関連の決済プロトコルとしては、HTTP上の支払いを標準化するx402がある。x402を推進するx402 FoundationはLinux Foundation傘下だが、AAIFとは別の組織となる。A2Aとx402では、目的もガバナンスも異なるとのこと。
「現場のデータ」を生かす日本企業のAI戦略
Linux Foundation日本担当バイスプレジデントの福安徳晃氏は、AIの技術スタックがオープン化・
日本には製造業をはじめとする現場で蓄積された質の高いデータがあると、福安氏は指摘した。大規模モデルの開発で投資額を競うのではなく、小型モデルを各種システムと連携させ、自社データの価値を引き出すことが、日本企業にとって有力な戦略になり得るという。
福安氏は、製品やサービスのコスト構造を
ただし、こうしたオープン標準を採用するだけでは、標準と各社のデータ形式、セキュリティ要件、業務ルールとの間に隔たりが残る。この差を埋めるデータ基盤、ガバナンス体制、接続ツール、検証・
福安氏は、日本企業が完成した標準を受け取るだけでなく、策定段階から関与することが重要だと述べ、自社が強みを持つデータや業務要件を国際標準へ早い段階から反映できれば、将来の移行コストを抑えられるとの考えを示した。
「AGNTCon + MCPCon Japan 2026」の主なプログラム
AAIFは、9月10日、11日に東京・
セッションでは、信頼性の高いエージェントシステムの設計、オープンなエージェントスタックの構築、本番投入前の評価手法などが扱われる。MCPConのトラックでは、認可とアイデンティティ管理、通信方式
- 開催概要
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- 名称:AGNTCon + MCPCon Japan 2026
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- 日時:2026年9月10日
(木)~11日 (金)
- 日時:2026年9月10日
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- 会場:ベルサール渋谷ガーデン
(東京都渋谷区)
- 会場:ベルサール渋谷ガーデン
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- 詳細・
アジェンダ: 公式サイト
- 詳細・