Cloudflare⁠⁠、全APIに対応しTypeScriptで設定可能な新コマンドラインツール「cf」をリリース

Cloudflareは2026年9月28日、コマンドラインからCloudflare API全体を操作でき、TypeScriptで設定を記述できる新たなCLIツール「cf」をオープンベータ版としてリリースした。cfはnpmコマンド(npm i -g cf)を使ってローカルにインストール可能で、ソースコードはオープンソースとしてGitHubで公開されている。

CloudflareのコマンドラインツールとしてこれまでWranglerが利用されてきたが、Wranglerがサポートするコマンドは約280種類で、Cloudflareの提供する機能の一部しかカバーしていない。おもにコマンドラインから各種のタスクを実行するAIエージェントの利用がますます増える中、この点はCloudflareのエージェント経由の利用において大きな制限となり、AIのトークン利用コストを押し上げる要因の1つとなっていた。

cfは3,000を超えるCloudflare APIの全領域を網羅した操作が可能。Cloudflare Workerの設定、デプロイ、監視、Cloudflare Accessによる保護、ドメインの購入、Cloudflare WAFによるフロントエンド化といった一連の作業を、エージェントは単一のツールですべて実行できるようになった。この膨大なAPIを自然文で検索できるcf cli searchコマンドも追加され、エージェントはこのコマンドを使用してコンテキストを肥大化させることなく必要な操作を見つけることができる。

また、Wranglerの実行による出力はほとんど人間向けに設計されたUnicodeテーブルとなっているため、エージェントがWranglerを使用する際にはコマンドに--jsonを追加しJSON出力を得る必要があるうえ、--jsonをサポートするコマンドは限られていた。cfではデフォルトでJSONをサポートし、人間が見やすく整形された出力にも対応する。

さらにcfの設定フォーマット「cloudflare.config.ts」はTypeScriptベースで人間とエージェントの両方にとって解析しやすく、プログラムで設定を記述することができる。これによりcfのパッケージ自体のサイズがWranglerより約40%削減されたという。

cfはViteをベースに構築されており、一部のケースを除いてWranglerのようにesbuildを使用してWorkerをバンドルする必要はなくなった、これによりViteプラグインのエコシステムが利用可能なほか、HMR(Hot Module Replacement)を備えた開発サーバーや、RustベースのライブラリRolldownを使用したツリーシェイキング機能も提供される。これまで使用していたほとんどのWorkerはエージェントを使用して簡単に移行できるほか、WranglerからcfにWorkerを移行するためのコマンドcf migrateも用意されている。

cfの構築に大きな役割を果たしたのが、同日に公開されたオープンソースのコード生成パイプライン「Forge」である。ForgeはCI環境で動作し、API定義から直接SDK、CLI、ドキュメントを生成する。

ForgeはOpenAPI 3.x仕様のリゾルバーを備え、Rust、Go、TypeScript、Pythonなど複数の言語に対応、APIリポジトリ上でCI環境で実行される。APIに関するすべての変更をリンティングし、変更箇所のみをハイライト表示したCLI、ドキュメント、SDKのプレビュービルドを生成、インストールしてテストできる。cfはこのForgeを使って生成された。

Forgeはまだ開発初期段階だが、Apache 2.0ライセンスのもとGitHub上でオープンソースとして公開されている。

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