Photoshop風のMac向け画像編集アプリ「Compositor」オープンソースで公開

デザイナーのRobbie Tilton氏は9月18日、Photoshop風のMac向け画像編集アプリ「Compositor」を無料・オープンソースで公開したことをXで発表した。同氏がPhotoshopで行う画像合成や仕上げの作業を想定し、レイヤーやマスク、色調補正、レタッチなどの機能を備える。9月20日には、テキストツールとレイヤー効果を追加したバージョン1.1の公開も案内した。記事公開時点のバージョンは1.1.6。

Adobeのサブスクリプションを離れるために開発

Tilton氏は、Adobeのサブスクリプションを利用せずに済むよう、もともと自分用にCompositorを開発したという。公式サイトでは、Photoshopの費用に加え、GIMPなどの操作になじめず作業に集中しにくかったことも開発の理由に挙げている。

同氏は、AIがピクセル単位で意図どおりに仕上げられるようになるまでは、こうした画像編集の作業を続ける考えも示している。公開時の投稿ではアプリの容量にも触れ、Compositorは全体で12MB、自分のマシンにあるPhotoshopは6,455MBと説明した。

レイヤーやマスクを使った合成⁠、色調補正⁠、レタッチに対応

Compositorでは、画像をレイヤーとして重ね、不透明度や描画モードを調整できる。レイヤーの一部を隠すマスクや、下のレイヤーの形に合わせて表示範囲を制限するクリッピングマスクも利用可能。色相・彩度、レベル、トーンカーブ、露出などを調整する機能も備える。

選択範囲の作成、ブラシによる描画、スポット修復やコピースタンプを使ったレタッチのほか、背景除去、ぼかし、レンズ補正などにも対応する。Photoshop風のキーボードショートカットも採用している。

バージョン1.1では、文字を入力・編集するテキストツールと、縁取りや影を付けるレイヤー効果が加わった。テキストツールでは、macOSで利用可能なフォントを選び、文字サイズや色、字間、行間などを調整できる。Tilton氏は、アプリ全体にわたる細かな改善も行ったと更新を告知する投稿で説明している。

対応画像形式とプロジェクト保存

読み込める画像形式はJPEG、PNG、HEIC、TIFF。PSD形式の読み込みには対応していない。

編集途中の作業は、独自のプロジェクト形式「.comp」で保存する。レイヤー構成やマスク、テキスト、レイヤー効果などを保持し、再度開いて編集を続けられる。画像もプロジェクト内に保存されるため、読み込み元の画像ファイルを残しておく必要はない。ただし、取り消し操作の履歴は保存されない。

完成した画像は、レイヤーを統合したPNGまたはJPEGとして書き出せる。

入手方法と動作環境

アプリは公式サイトからダウンロードできる。ソースコードは主にSwiftで記述され、MITライセンスでGitHubに公開されている。なお、バージョン1.1の動作環境はmacOS 26.5以降。ソースからのビルドにはXcode 26を使用する。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧