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GNOME 51 "A Coruña"リリース ―よりスムースで実用的なデスクトップへ

GNOMEプロジェクトは9月16日、「⁠GNOME 51 "A Coruña"」のリリースを発表した。MutterやWaylandの改善など、より“⁠滑らかなデスクトップ⁠”をめざしたバージョンとなっている。

GNOME 51でもっとも注目されるアップデートは、Mutterによるスケジューリングと画面フレーム配信システムの改良だ。これにより、CPUなどに負荷がかかっている状態でもカクつきを少なくし、アニメーションやスクロールがよりスムースに動作するようになっている。また、スクリーンキャプチャも高速化され、不要なバッファコピーなども削減されている。

また、前バージョンの「GNOME 50」からX11セッションが完全に削除され、Wayland中心のデスクトップになったことを受け、GNOME 51ではWayland関連の細かな改善が目立つ。

GNOME 51にはGTK 4.23とLibadwaita 110が含まれており、GTK 4.23のネイティブSVG機能を基盤としたレンダリング、入力、プラットフォームの改善が行われているが、これに伴い、背景ぼかし機能のext-background-effect-v1のサポート、GTK側でのWayland Text Input 3.2サポート、セッション管理用プロトコルxdg-session-management-v1の実装など新しいWaylandプロトコルへの対応や、GSKレンダラーによる10ビット画像フォーマットのサポート、GPU/フレーム配信周辺の改善などが行われている。

また、旧式のNVIDIAドライバインタフェースであるEGLStreamsのサポートが削除された。

もうひとつの大きなアップデートとしてはGNOME Mapsにオフラインマップが追加されたことが挙げられる。選択した地域の地図エリアをダウンロードしておくとネットワーク接続なしで地図を使用することができるため、接続状況が不安定な海外旅行や通信状況の悪い地域への訪問などで実用的な効果が期待できる。また、公共交通機関に関しては、リアルタイムの発着情報や遅延情報、乗り換え時の駅/乗り場情報、徒歩空間の所要時間などにも対応しており、より実用性を高めたアップデートとなった。

全体的に派手な機能アップデートよりも、Waylandの完成度向上やユーザインタフェースのレスポンス改善に注力したバージョンといえそうだ。

なお、コードネームの“⁠A Coruña⁠”は、2026年7月に開催されたGNOMEコミュニティのカンファレンス開催地であるスペイン・ガリシア州の港湾都市ア・コルーニャから名付けられた。

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