Docker⁠⁠、AIコーディングエージェント向けの公式スキル「Docker Skills」を公開

DockerのArnaud Héritier氏は2026年9月24日、同社がAIコーディングエージェント向けの公式スキル集「Docker Skills」を公開したことを、自身のXやBlueskyで案内した。Dockerfileの改善や複数コンテナーで構成するアプリケーションの設定などを、エージェントがDocker公式の指針に沿って進めるためのスキルを提供する。

Docker Skillsは、Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Cursorなどの対応エージェントで利用できる。ライセンスはApache License 2.0を採用する。

Docker’s first few official skills for AI coding agents are available: github.com/docker/skills 🎉 They’re designed to help agents with Docker tasks, and the collection will grow. See what they are and how to install them: docs.docker.com/ai/skills

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— Arnaud Héritier (@aheritier.net) 2026年9月25日 3:25

Dockerfileの改善からエージェントの構築⁠・実行まで

Docker Skillsの各スキルには、どのような作業で使うかと、その作業をどう進めるかを記したSKILL.mdが含まれる。対応するエージェントは、ユーザーの依頼とスキルの説明を照合し、関連する指示を読み込む。ユーザーが依頼のたびにスキル名を指定する必要はなく、複数の製品にまたがる作業では複数のスキルを使える。

9月26日時点のカタログには11種類が掲載されており、対象別に次のように分かれている。

  • Dockerfile・ビルド向けの2種類
    • プロジェクトの初期構成(docker-project-foundations)
    • イメージのビルド・最適化(docker-build-strategies)
  • Docker Compose向けの1種類
    • 複数コンテナーの構成(docker-compose-patterns)
  • Docker Sandboxes向けの4種類:AIエージェントを隔離して動かす環境を扱う。
    • サンドボックスの作成・削除(docker-sandboxes-lifecycle)
    • ネットワーク・認証情報の設定(docker-sandboxes-network-credentials)
    • 設定ファイルによる環境の定義(docker-sandboxes-env、実験段階)
    • 設定などを再利用できるキットの作成(docker-sandboxes-kits、実験段階)
  • Docker Agent向けの3種類
    • AIエージェントの設定ファイル作成(docker-agent-config)
    • AIエージェントのローカル実行(docker-agent-run)
    • AIエージェントのサーバーとしての提供・配布(docker-agent-deploy)
  • 製品共通の1種類
    • データの削除など、元に戻せない操作を実行する前の確認方針(docker-destructive-guardrails)

Dockerfileを扱うスキルdocker-build-strategiesには、ビルド用の依存関係を実行用イメージから分離するマルチステージビルド、キャッシュを再利用しやすい命令の並べ方、root以外のユーザーでの実行などの指針が含まれる。「⁠イメージが大きすぎる」「⁠ビルドが遅い」といった依頼で利用する。

必要なスキルを導入し⁠、自然言語で作業を依頼

Docker Skillsは、Claude CodeやCodexではプラグインとして、Gemini CLIでは拡張機能として導入できる。Vercel Labsが公開するskills CLIを使い、必要なスキルを選んで導入する方法もある。

Claude CodeとCodex CLIでの導入例は次のとおり。

# Claude Code内でDockerのマーケットプレイスを追加し、プラグインをインストール
/plugin marketplace add docker/skills
/plugin install docker-skills@docker

# ターミナルでCodex CLIにDockerのマーケットプレイスを登録
codex plugin marketplace add docker/skills
# 登録後、Codex CLIの /plugins でDockerの docker-skills を選んでインストール

skills CLIを使う場合は、プロジェクトのディレクトリで次のコマンドを実行し、導入先のエージェントと必要なスキルを対話形式で選ぶ。既定ではそのプロジェクトに導入される。同じユーザーの複数のプロジェクトで利用する場合は、--globalを付けて導入する。

npx skills add docker/skills

導入後は新しいエージェントセッションを開始し、「⁠このDockerfileで作るイメージを小さくし、root以外のユーザーで動くようにして」など、実現したい内容を自然言語で依頼する。

公式ドキュメントでは、エージェントが提案した変更やコマンドをレビューし、プロジェクトのテストを実行するよう案内している。破壊的な操作についても、内容を確認してから承認するよう説明している。

スキルの対象は現時点ですべてのDocker製品を網羅しておらず、Héritier氏は今後もスキルを増やしていくとしている。

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