OpenAI⁠Agents APIをパブリックベータ公開 —⁠—Codexの実行基盤でクラウドエージェントを構築

OpenAIは9月10日、クラウド上でAIエージェントを構築・実行する「Agents API」をパブリックベータとして公開した。Codexを支えるエージェントの実行基盤をAPI経由で提供し、モデルの呼び出しやツール利用の制御、長時間のセッション管理をOpenAIが引き受ける。

実行管理はOpenAI⁠コードを動かす環境は開発者が選択

Agents APIの基盤となる「Codexハーネス」は、モデルとツールを連携させながらエージェントの処理を進める仕組み。OpenAIが自社のインフラ上で運用・保守し、開発者はタスクを与え、使用するモデルやツールを指定する。

コードの実行やファイル操作には、サンドボックスとして自社の環境や外部事業者のサービスを利用できる。開発者はCPU・GPU・メモリの構成や、ファイル・シークレットの保存方法に応じて環境を選べる。フルマネージドのサンドボックスを利用するほか、自社の仮想プライベートクラウド(VPC)内にデプロイする選択肢もある。OpenAIは連携先として、Blaxel、Cloudflare、Daytona、DigitalOcean、E2B、Modal、Oracle、Runloop、Vercelを挙げている。

あわせて、OpenAIが用意・管理するサンドボックスも発表した。開発者は入力ファイルを渡したり、パッケージ、スキル、プラグインを追加したりできる。

OpenAI提供サンドボックスのドキュメントによると、PythonやNode.js、コマンドラインツールを備えたLinuxの作業環境を利用できる。サンドボックス内の/workspace/outputsに保存したファイルは、エージェントが一回の作業を終えると、成果物としてダウンロードできる。

Codexハーネスのコンテキスト管理や並列処理を利用

開発者は、自身のアプリケーションからAgents APIを呼び出してセッションを作成し、エージェントにタスクを渡す。ストリーミングやWebhookを通じて、処理の進捗や完了、追加入力が必要になったことを確認できる。同じセッションに次のタスクを送れるほか、実行中のエージェントに追加の指示を与えることもできる。

Agents APIでは、Codexハーネスによるコンテキストの自動圧縮も利用できる。モデルが参照する情報量が上限に近づくと、それまでの内容を圧縮し、作業の継続に必要な情報を残す。このため、開発者が圧縮処理を独自に実装する必要はない。

ツール利用では、MCPを通じて接続したツールや開発者が定義した関数、Web検索などの組み込みツールに対応する。必要なツールの定義を適宜読み込むTool searchに加え、モデルが書いたプログラムでツールを呼び出す機能も備える。複数の呼び出しを並列に実行し、結果をコードで絞り込み・統合して、必要な情報をコンテキストに取り込める。

また、複雑なタスクを独立した作業に分け、サブエージェントへ割り当てて並列に進めることもできる。各サブエージェントが個別のコンテキストを持って作業し、メインのエージェントが進行を調整して結果をまとめる。

全開発者向けに提供⁠モデル⁠ツール⁠実行環境に応じて課金

パブリックベータは全開発者を対象に提供する。Agents API自体の利用に追加料金はなく、使用するモデルのトークンとツールに応じた料金が発生する。OpenAI提供のサンドボックスを使う場合は、コンテナの標準料金も適用される。各料金はAPIの料金ページで案内している。

OpenAIは、利用を始める開発者向けにクイックスタートを公開している。ベータ期間中は開発者のフィードバックを基に改善を進め、一般提供を目指す。

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