Cloudflare⁠⁠、Git互換ストレージ「Artifacts」をオープンベータに —⁠—米国⁠⁠・カナダ在住者向けに「次のGitHub」開発コンテストも開催

Cloudflareは2026年10月1日、Git互換ストレージ「Artifacts」をオープンベータとして公開した。あわせて、米国・カナダの居住者を対象に、ArtifactsとCloudflare Workersを使い、複数のAIエージェントが並行して作業できるGitプラットフォームを開発するコンテストの開催を発表した。

AIエージェント向けGit互換ストレージ「Artifacts」

Artifactsは、コードやエージェントの作業に必要な情報をGitリポジトリに保存し、プログラムから管理できるストレージサービス[1]。Cloudflareのダッシュボードから、リポジトリの作成やファイルの確認もできる。

4月16日の発表時はプライベートベータだった。今回、Cloudflare上でコードを実行するサービス「Workers」の有料プランの利用者を対象に、オープンベータへ移行した。

Cloudflareは、多数のエージェントが同じコードに並行して変更を加える際、互いの作業状況の把握や競合の処理、変更のレビューが課題になると説明している。何が変わったかに加え、なぜ変更したかを追う仕組みも必要になるとしている。そのため同社は、Artifactsのリポジトリ管理機能を土台に、エージェント間の作業調整やレビュー・マージを支える「次のGitHub」の開発を呼びかけている。

エージェントごとにリポジトリを作成⁠・分岐

Artifactsのリポジトリは、通常のGitクライアントからcloneやpushで操作できる。リポジトリの作成やインポートなどはAPIから行える。

WorkersからArtifactsを操作するためのバインディングも用意している。たとえば、エージェントにタスクを割り当てる際に、Workerのコードから共通のリポジトリをフォークし、作業用リポジトリへのアクセストークンを渡す処理を実装できる。

エージェントが変更をpushしたら、イベント購読を通じてWorkerからレビュー用エージェントを起動する、といった処理も実装できる。

Workersとの連携と利用条件

Artifactsのリポジトリをビルド・デプロイ用サービス「Workers Builds」に接続すると、本番用のmainブランチへのpushでWorkerのビルド・デプロイが実行される。プレビュー用ブランチのビルドを有効にすれば、ほかのブランチへのpushでプレビューURLを生成・更新し、本番へ反映する前に変更を確認できる。

Workersの有料プランには、月間1万回のリポジトリ操作と1GBの保存容量が含まれる。超過分の料金は1000回の操作あたり0.15ドル、保存容量1GBあたり月額0.50ドルとなる[2]。

米国⁠・カナダの居住者限定の開発コンテスト

Cloudflareは、米国またはカナダに在住の開発者に向けて、ArtifactsとWorkersを使ったGitプラットフォームの開発コンテストの開催を発表した[3]。

コンテストでは、複数のエージェントが同時に変更を加えられることを最低要件としている。リポジトリやブランチ、プルリクエスト、レビュー、マージ時の競合処理をどう設計するか、開発者に提案を求める。エージェントの作業に必要な情報の保持や、並行して加えられた複数の変更を比較する仕組みも募集テーマに含めている。

発表ブログの執筆者の一人、Dillon Mulroy氏はXの投稿で、プライベートベータ中に、人間とエージェントが計画やレビューで協働するアイデアが見られたと紹介している。個人的には、こうした分野でさらに新しいアイデアを見たいと述べている。

応募者は、5〜10分のデモ動画、ソースコードのリポジトリ、動作させるための手順を提出する。コードには、応募規約で指定されたオープンソースライセンスを適用する必要がある。

締め切りは日本時間10月15日午後3時59分。上位3チームには、サンフランシスコで開催する同社のイベント「Cloudflare Connect」で開発成果を発表する機会を設ける。優勝チームには2万5000ドル分のCloudflareクレジットを提供する。

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