この連載はOSSコンソーシアム データベース部会のメンバーがオープンソースデータベースの毎月の出来事をお伝えしています。
[MySQL]2026年9月の主な出来事
9月は、MySQLサーバーのリリースはありませんでした。また、オラクルの9月分のOracle Critical Security Patch Update
MySQL Workbench 26.7
MySQL WorkbenchはオープンソースのGUIツールです。MySQL Workbenchは2008年に最初のバージョンがリリースされていましたが、徐々に開発の注力がMySQL Shell for VS Codeに移ったため、2024年4月にリリースされたMySQL 8.
今回リリースされたMySQL Workbench 26.
従来のMySQL Workbenchと同じく、SQLアプリ開発、サーバーの状態や設定の確認、スロークエリ分析に使えるパフォーマンスレポート、接続後との状態確認を行うClient Connectionブラウザなどの機能が用意されています。SQLの実行と結果取得を1つの画面にまとめて記録や操作できるノートブック形式のGUIが新しい機能として追加されています。
また、実行計画を可視化するVisual Explainの機能が再設計され、ハイパーグラフ・
このほか、MySQL Shell for VS Codeで提供されているHeatWave移行アシスタントもMySQL Workbench 26.
MySQL公式ブログ日本語版の記事では
なお、MySQL Shell for VS Codeはサポート提供が終了し、今後はMySQL Workbenchの利用がメインのGUIツールとなります。
MySQL開発の週刊アップデート
MySQLの開発がGitHubを中心とした開発コミュニティでの体制に移行しています。ベクトル検索やベクトルインデックスのサポート、AWSのエンジニアが提案する大きなトランザクション実行時のバイナリログ処理の最適化など多くの開発が並行して行われるようになっています。
この開発状況を、MySQLコミュニティチームのHenrik IngoがLast week in MySQL Server Developmentとしてまとめるようになっています。重要な点のまとめと、マージされたIssue, 実装中やレビュー中のもの、設計フェーズのものをカテゴリ別に分類し、さらにバグについても進捗を含めて掲載されています。
[PostgreSQL]2026年9月の主な出来事
今月も次期メジャーバージョン19の最新情報を中心にお知らせします。まだベータ版の段階ですが、いよいよ正式版のリリースが近づいてきました。
次期メジャーバージョン19最新情報
9月24日、次のメジャーバージョン19の4回目のベータ版がリリースされました。このバージョンに組み込まれた新機能や特徴をおさらいしておきます。
PostgreSQL 19では、性能向上、運用性の改善、論理レプリケーションの強化など、データベース管理やアプリケーション開発に関係する幅広い改良が行われています。特に注目されるのが、REPACK、並列autovacuum、論理レプリケーションの強化、クエリプラン制御などでしょう。
- REPACK
- 新しいREPACKコマンドが追加される予定です。これはテーブルの再編成とディスク領域の回収を行う機能で、従来のVACUUM FULLなどの処理を統合する位置づけです。大規模なデータベースでは、テーブルの肥大化対策を行いながらサービスを停止しにくくすることが重要です。ベータ4では、クラッシュや不正なインデックス、マテリアライズドビュー、権限処理などについて複数の修正が行われています。
- autovacuumと性能面の改善
- autovacuumがテーブルのインデックスを並列に処理できるようになります。また、どのテーブルを優先的にVACUUM/
ANALYZEすべきかを判断する新しいスコアリング機構も導入されます。大量のテーブルを持つシステムでは、データベース保守処理の効率化が期待できます。 - 論理レプリケーションの強化
- 論理レプリケーションでは、シーケンス値の複製に対応するほか、
「wal_ level=replica」 の状態からサーバを再起動しないで論理レプリケーションを有効化できるようになります。また、初期テーブル同期や競合検出などについてもベータ4で複数の修正が行われました。 - クエリプランを制御する新機能
- pg_
plan_ adviceという拡張が追加されます。これはオプティマイザが選択する実行計画について、管理者が一定の制御を行うための仕組みです。 - 正式リリースまでの予定
- 今回のリリースはベータ版であり、今後も仕様や機能が変更される可能性はあります。現在の予定では10月初旬にリリース候補版
(RC) が出されて、正式版 (GA) はまだ確定はできませんが、10月末までにリリースされることが期待されます。
SRA OSSによるPostgreSQL 19検証レポート
7月に初版が公開されていましたが、今回のベータ4に合わせて改訂版が公開されています。このレポートでは、当初組み込むことが期待されたものの、ベータ2からベータ4の間に見送られた機能が示されています。
レポートによると、見送られた機能には、たとえば次のようなものがあります。
- バイナリpg_
dumpall - プロパティグラフ問合せ
- テンポラルテーブル更新
- パーティションの分割/
統合
いくつかの新機能を見送ったことは、PostgreSQL開発チームが信頼性や正確性を優先する姿勢を示していると言えるでしょう。ただし、これらはバージョン19では見送られましたが、その後のメジャーバージョンで再検討されて採用される可能性はあります。
PostgreSQL 19のセミナーがオープンソースカンファレンスで
10月2日~3日にオンライン開催されるオープンソースカンファレンス 2026 Online/
日時は10月3日
OSS-DB認定者数の上位企業(2026年版)
以前にもお知らせをしたことがありますが、PostgreSQLの技術認定試験での2026年版の企業別合格者数ランキングが9月14日に発表されました。
PostgreSQLの技術認定試験であるOSS-DB技術者認定には
今回発表されたランキングは、OSS-DB GoldとSilverのそれぞれについて、単年の合格者数と、有意性期限
[Tsurugi]2026年9月の主な出来事
9月8日、Tsurugi 1.
その他にいくつかの重要な不具合修正や安定性の向上を行っていますので、前バージョンを利用するすべてのユーザーにはアップグレードが推奨されています。
Tsurugiは新しいデータベースエンジンで、理解して使いこなすためには
2026年10月以降開催予定のセミナーやイベント、ユーザ会の活動
イベントごとに利便性のあるオンライン開催や、従来通りのオンサイト
オープンソースカンファレンス(OSC) 〔10月〜1月開催分〕
| 日程 | 〔Online/ 〔Tokyo/ 〔Nagaoka〕2026年11月21日 〔Yamaguchi〕2026年11月22日 〔Okinawa〕2026年12月5日 〔Fukuoka〕2026年12月12日 〔2027 Osaka〕2027年1月30日 |
|---|---|
| 場所 | 〔Online/ 〔Tokyo/ 〔Nagaoka〕米百俵プレイス ミライエ長岡 〔Yamaguchi〕常盤 〔Okinawa〕サイト準備中 〔Fukuoka〕福岡大学 A棟 7F 〔2027 Osaka〕大阪産業創造館 3F-4F |
| 内容 | オープンソースカンファレンス 〔Online/ 〔Tokyo/ 〔Nagaoka〕出展・ 〔Yamaguchi〕ブース出展枠は若干の空きがあるようです。 〔Okinawa〕サイト準備中です。 〔Fukuoka〕出展・ 〔2027 Osaka〕11月中旬から出展者募集予定です。 OSSデータベース関連の発表の詳細は、公開される各回のプログラム詳細をご参照ください。 |
| 主催 | オープンソースカンファレンス実行委員会 |
PostgreSQL Conference Japan 2026
| 日程 | 2026年11月27日 |
|---|---|
| 場所 | AP東京八重洲 |
| 内容 | 日本PostgreSQLユーザ会 9月末時点で講演枠の一般募集は終了しています。実行委員、スタッフ、スポンサーについてはひきつづき募集中です。 参加チケットは9月27日からイベントレジストで販売を開始しています。早割チケットは期間が短いのでお早めに。また、チュートリアル枠が聴講できるチケットは毎年早くに売り切れになるので要注意です。 セッション内容などの詳細は次回にお知らせします。 |
| 主催 | 特定非営利活動法人 日本PostgreSQLユーザ会 |