野の花だより三六五日[上]
〜百花繚乱の春から木の葉いろづく秋〜
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池内紀 文
外山康雄 画 - 定価
- 2,068円(本体1,880円+税10%)
- 発売日
- 2006.3.25
- 判型
- 四六
- 頁数
- 208ページ
- ISBN
- 4-7741-2716-7
サポート情報
概要
「どんな草花にも小さな物語がひそんでいる」
可憐にして清楚,ときにユーモラス,そしてたくましい。そんな草花をめぐる小さなエッセイを集めた大人のための草花絵本です。日記形式で日々,季節の草花が楽しめます。
エッセイ池内 紀,水彩画外山 康雄。上巻は4月〜9月の花掲載。下巻は10月〜3月の花で9月発売予定です。
こんな方にオススメ
- 野の花が好きな方、野の花に興味がある方
目次
はじめに
四月
- 桜(さくら)/翁草(おきなぐさ)/破れ傘(やぶれがさ)/片栗(かたくり)/黒文字(くろもじ)/碇草(いかりそう)/岩団扇(いわうちわ)/東白金草(あずましろかねそう)/土筆(つくし)/大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)/越路黄蓮(こしじおうれん)/三椏(みつまた)/猿取茨(さるとりいばら)/菊咲一輪草(きくざきいちりんそう)/白根葵(しらねあおい)/幣辛夷(しでこぶし)/小哨吶草(こちゃるめるそう)/深山黄華鬘(みやまきけまん)/竜田草(たつたそう)/岩梨(いわなし)/丹頂草(たんちょうそう)/一人静(ひとりしずか)/三葉躑躅(みつばつつじ)/小手毬(こでまり)
五月
- 藤(ふじ)/磯菫(いそすみれ)/大葉黄菫(おおばきすみれ)/越後瑠璃草(えちごるりそう)/燕万年青(つべめおもと)/雪椿(ゆきつばき)/花筏(はないかだ)/萼裏白瓔珞(がくうらじろようらく)/三葉木通(みつばあけび)/岩櫨(いわはぜ)/草橘(くさたちばな)/草の王(くさのおう)/羅生門葛(らしょうもんかずら)/瓜膚楓(うりはだかえで)/駒草(こまくさ)/山吹(やまぶき)/類葉牡丹(るいようぼたん)/白山千鳥(はくさんちどり)/蝦夷黒百合(えぞくろゆり)/上溝桜(うわみずざくら)/深山桜(みやまざくら)/蓮華草(れんげそう)/地蝦根(じえびね)/蝦夷花忍(えぞのはなしのぶ)/岩桐草(いわぎりそう)/水芭蕉(みずばしょう)/狸蘭(たぬきらん)/深山苧環(みやまおだまき)
六月
- 山法師(やまぼうし)/野薊(のあざみ)/母子草(ははこぐさ)/敦盛草(あつもりそう)/熊谷草(くまがいそう)/鴇草(ときそう)/蔓蟻通し(つるありどうし)/黄輪草(きりんそう)/甘茶(あまちゃ)/山紅葉(やまもみじ)/木天蓼(またたび)/虫取菫(むしとりすみれ)/虫取撫子(むしとりなでしこ)/瓢箪木(ひょうたんぼく)/臼の木(うすのき)/捩木(ねじき)/金光花(きんこうか)/越路下野草(こしじしもつけそう)/羽蝶蘭(うちょうらん)/日光黄菅(にっこうきすげ)/雪の下(ゆきのした)/九蓋草(くがいそう)/紅額(べにがく)
七月
- 苗代苺(なわしろいちご)/紅花(べにばな)/瑠璃玉薊(るりたまあざみ)/夕菅(ゆうすげ)/月見草(つきみそう)/毛氈苔(もうせんごけ)/蕺(どくだみ)/山吹升麻(やまぶきしょうま)/銀竜草(ぎんりょうそう)/灰汁柴(あくしば)/小岩鏡(こいわかがみ)/早池峰薄雪草(はやちねうすゆきそう)/御前橘(ごぜんたちばな)/草連玉(くされだま)/捩花(ねじばな)/利尻雛罌粟(りしりひなげし)/蛍袋(ほたるぶくろ)/売子の木(えごのき)/弟切草(おとぎりそう)/信濃撫子(しなのなでしこ)/岡虎の尾(おかとらのお)/蝦夷の栂桜(えぞのづかざくら)/姫桧扇水仙(ひめひおうぎすいせん)/柿蘭(かきらん)/御山竜胆(おやまりんどう)/山杜鵑草(やまほととぎす)
八月
- 燕尾仙翁(えんびせんのう)/薄荷(はっか)/小葉擬宝珠(こばぎぼうし)/蓮華升麻(れんげしょうま)/鷺草(さぎそう)/木槿(むくげ)/猿滑(さるすべり)/尾瀬水菊(おぜみずぎく)/悪茄子(わるなすび)/竹縞蘭(たけしまらん)/河原母子(かわらははこ)/狐の剃刀(きつねのかみそり)/雁金草(かりがねそう)/丁子菊(ちょうじぎく)/待宵草(まつよいぐさ)/夏海老根(なつえびね)/木萩(きはぎ)/蕎麦菜(そばな)/屁屎葛(へくそかずら)/盗人萩(ぬすびとはぎ)/黄釣船(きつりふね)/深山鶉(みやまうずら)/露草(つゆくさ)
九月
- 吾木香(われもこう)/黄花秋桐(きばなあきぎり)/葛(くず)/白鬚草(しらひげそう)/南蛮煙管(なんばんぎせる)/小梅鉢草(こうめばちそう)/実葛(さねかずら)/田村草(たむらそう)/山鳥兜(やまとりかぶと)/岩菖蒲(いわしょうぶ)/杜鵑草(ほととぎす)/山路の杜鵑草(やまじのほととぎす)/萩(はぎ)/蔓穂(つるぼ)/藤袴(ふじばかま)/釣舟草(つりふねそう)/彼岸花(ひがんばな)/白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ)/土佐上臈杜鵑草(とさじょうろうほととぎす)/麝香草(じゃこうそう)/草牡丹(くさぼたん)/犬蓼(いぬたで)/夏櫨(つはぜ)
あとがき
索引
プロフィール
池内紀
1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。
主な著書に『ひとり旅は楽し』(中央公論新社)『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)『町角ものがたり』(白水社)など。『カフカ小説全集(全6巻)』(白水社)など翻訳書も多数。新刊は『森の紳士録』(岩波新書)。
外山康雄
1940年東京深川生まれ。新潟県浦佐で育つ。2002年南魚沼郡塩沢町に古民家を再生したギャラリー「野の花館」開設。
画集に『折々の花たち 1~4』(恒文社)『野の花の水彩画』『私の好きな野の花』『野の花 山の花』(日貿出版社)など。
外山康雄の野の花館: