技評SE選書 いちばんやさしいネットワークの本
- 五十嵐順子 著
 - 定価
 - 1,518円(本体1,380円+税10%)
 - 発売日
 - 2009.12.23[在庫なし] 2012.9.24
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 192ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-4118-3 978-4-7741-5271-4
 
サポート情報
概要
本書はネットワークの教科書ではなく「攻略本」である。単なる技術解説ではなく、実際の現場でどう役に立つのか、なぜその知識が必要なのか、具体的な観点から「実務で使うためのネットワークの捉え方」を伝授する。
実務で活かすための知識を学びたい人、手っ取り早くネットワークを攻略するための視点を養いたい人、既存の教科書本では内容が頭に入ってこなかった人に自信を持っておすすめする。
こんな方にオススメ
- 新人SEの方
 - ネットワーク管理初心者の方
 - TCP/IPネットワークが得意になりたい方
 
目次
- はじめに
 - ネットワークはIT分野の鬼門?
 - 今、なぜ「必要に迫られた人」向けの入門書が必要なのか
 - 必要なのは、ネットワークの「教科書」ではなく「攻略本」
 
第1部 TCP/IPネットワークの仕組み(全体編)
第1章 ネットワークの捉え方を攻略しよう
- まずは、準備運動!―頭の中に、ネットワーク専用の入れ物を作ろう
 - プロフェッショナルの「視点」を手に入れよう―ネットワークの全体像を把握する3つのメガネ
 - 「単純化」のメガネを通して見たネットワーク―ネットワークが複雑で難しい、というのは単なる思いこみ?
 - 「個別化」のメガネを通して見たネットワーク―一言でネットワークといっても、様々な視点で分けられる
 - 「関連性」のメガネを通して見たネットワーク―ネットワークは、色々な人の連携プレーで成り立っている
 - TCP/IPネットワークの全体像
 
第2部 TCP/IPネットワークの仕組み(詳細編)
第2章 ネットワークを活用する「表舞台」の仕組み<アプリケーション編>
- ネットワークアプリケーションは、ネットワークの一部?
 - 表舞台にもルールが必要なわけ
 - 最も身近なWEBの仕組み
 
第3章 パケットの送り方を制御する「両端」の仕組み<TCP/UDP編>
- 連携プレーの鍵となる「ポート番号」
 - 暗黙のルール「ウェルノウンポート」
 - クライアント側のポート番号の考え方
 - 「両端」で何をチェックする必要があるのか?―TCPの役割
 - 信頼性よりも、通信速度を優先するUDP
 
第4章 「中間」でパケットを運ぶ仕組み<IP編>
- どうやって通信したい相手を見つけることができるのか
 - 手がかりは、ネットワーク世界の住所「IPアドレス」
 - ネットワーク空間にも存在する「公の場」と「私的な場」
 - IPアドレス変換の技術
 - IPアドレスは、どこに付けられる?
 - 「住所」を表さない、特別なIPアドレス
 - 「地域」を表すネットワークアドレス
 - 経路情報の要、デフォルトゲートウェイ
 - 経路情報を交換しあうルーター
 - 人間にとって覚えやすい「住所」を実現するDNS
 
第5章 「リンク内」でパケットを運ぶ仕組み<データリンク編>
- Ethernetで使われるMACアドレス
 - IPアドレスからMACアドレスを知るARPの仕組み
 - 「カプセル化」という概念
 - パケットは、リンク内でどうやって運ばれるのか?
 - Ethernet方式の信号の伝達方法
 - データ転送方式
 - 全二重通信と半二重通信
 - 伝送路の物理的な種類と特徴
 - LANで活躍するネットワーク機器の種類と特徴
 - デジタルデータは、どうやって運ばれるのか?
 - 信号の段階に応じて増やすことができるビット数の対応付け
 - 信号からデジタルデータを読み取る工夫
 - エラーチェックの仕組み
 - 伝送速度の考え方
 
- 全体のまとめ
 - おわりに
 - 読書ガイド―大きな木を育てるために
 
プロフィール
五十嵐順子
1975年兵庫県生まれ。神戸大学国際文化学部卒業。1998年NTTコムウェアに入社。落ちこぼれの新人時代を経て、女性では珍しいITインフラ系技術者として活躍。UNIXサーバーやネットワークに強い。多数のPJ経験後、ギャレリアコレクションへ転職。システム部門のトップを務め、全国10拠点を統括する仕組みをITを活用し構築。
現在は独立し「文系出身エンジニアの駆け込み寺」として若手の人材育成に携わる。ライフ・リバランス研究所代表。ブザン公認マインドマップインストラクター。