技評SE選書
                    SEの文章術【第二版】 
                    
                  
                  
                  - 克元亮 著
 - 定価
 - 1,628円(本体1,480円+税10%)
 - 発売日
 - 2010.1.22[在庫なし] 2012.9.24
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 216ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-4144-2 978-4-7741-5269-1
 
サポート情報
概要
会話と並ぶ、コミュニケーション手段である文章。特にドキュメントを残すことの多いSEの仕事では、「文章の質がシステムの品質にそのままつながる」といっても過言ではない。わかりやすく上手な文章を書くためにはどうすれば良いのか。どうすれば文章力を向上できるのか。文章作成の成功原則を、SEの現場に即して解説したベストセラーの増補改訂版。の増補改訂版。
こんな方にオススメ
- SE、プログラマー、プロジェクトマネージャー
 - 提案書、要件定義書などドキュメント作成が苦手な方、さらに伝わりやすいドキュメントを作成したい方
 
目次
第1章 なぜ文章力が必要なのか
- SEは文章作成が苦手
 - 文章には機能がある
 - 日本語は難しい
 - システム開発は伝言ゲーム
 - システム開発ではドキュメントが成功の鍵を握る
 
第2章 なぜ下手な文章ができるのか
- 下手な文章とは何か
 - 目的が存在しない
 - 読み手の視点がない
 - 論理的でない
 - 読みづらい
 
第3章 文章術の基本原則
一 文章の骨格
- 「起・承・転・結」の4部構成にまとめる
 - 「序論・本論・結論」の3部構成にまとめる
 - 「結論・理由」の2部構成にまとめる
 
二 納得させる論証
- 前提と結論
 - 隠れた前提
 - 演繹法
 - 帰納法
 - 具体例の提示
 - 比喩の活用
 - 反対意見への反論
 - 用語に敏感になる
 
三 心理的な作用
- 曖昧さの排除
 - 受動態よりも能動態
 - 否定形よりも肯定形
 
四 わかりやすい文章構造
- 一文一意
 - 接続詞に注意する
 - 指示代名詞の使い方に注意する
 - 箇条書きの規則
 
五 読みやすい表現
- 冗長性の排除
 - 表現の統一
 - 文章の見た目
 - リズム感
 
第4章 ドキュメントの作成術
一 設計
- 設計図を描く
 - ドキュメントの類型
 - 目的を決める
 - 読み手を設定する
 - 読み手のレベルに合わせる
 - 自己を振り返る
 - 効率的な情報収集法
 
二 骨格と本文の作成
- アウトラインを描く
 - とりあえず書き始める
 - 目次先行型と本文先行型を組み合わせる
 - 自分に問いかける
 - 多角的に論理を展開する
 
三 チェックと見直し
- 推敲して整える
 - 画面よりも紙で確認する
 - 時間を置いてから読む
 - 声に出し聞いて確かめる
 - ゼロベースで書き直すこともいとわない
 
第5章 ドキュメント別必須ポイント
一 提案書
- 5W1H3Cをおさえる
 - 結論から入って理由を示す
 - 提案の有効性を帰納法で裏付ける
 
二 要件定義書
- 機能要件の必要性をおさえる
 - 非機能要件を優先づける
 - 曖昧さを排除する
 - 具体的に記述する
 - 主体を明らかにする
 - 図表を活用する
 
三 技術調査報告書
- 読み手に合わせて書く
 - 多角的に反対意見に応える
 
四 トラブル報告書
- 原因を論理的に分析する
 - 相手の心理面に配慮する
 
第6章 文章力を向上するには
一 文章力の向上に近道はない
- 三多の法
 - 量をこなせば質へ転換する
 
二 本をたくさん読む
- 本を読むことは考えること
 - 批判的に本を読む
 - 豊富な語彙を身につける
 - 忙しいときほど本を読む
 
三 文章をたくさん書く
- 日記を書く
 - 書評を書く
 - 人の文章を添削する
 
四 論理的に考える
- ディープシンキング
 - コンセプチャルシンキング
 - メタ思考
 - 思考フレームワークの活用
 - ロジックツリーによる原因分析
 - ロジックツリーによる手段具体化
 
五 ツールを利用する
- 辞典を使う
 - 校正機能でチェックする
 - 手書きの効用
 
六 文章力向上のための必読書
- 文章作法
 - 思考法
 - 読書法
 
第7章 ウェブライティングの作法
一 ウェブサイトの利用特性
- つまみ読みされる
 - 検索エンジンからの利用
 - ブログとRSSリーダーの普及
 
二 ウェブサイトの文章作法
- タイトルに凝る
 - 冒頭で興味をひく
 - 読みやすく改行する
 - 漢字の配分を減らす
 - 重要なキーワードを繰り返す
 - ユニバーサルデザインへの対応
 
プロフィール
克元亮
ソフトハウスのプログラマーからキャリアをスタート。その後、SEとして20年以上にわたり、システム開発やITソリューションの適用支援などに携わる。現在は、プロジェクトマネジメント、マーケティングに従事。
SEのキャリア形成やスキルアップをテーマに、書籍や雑誌、ウェブ記事を企画・執筆。
著書に、『これだけ押さえればすぐできる! SEのための見積りの進め方』(日本能率協会マネジメントセンター)、『改訂版 SEのための金融の基礎知識』(日本能率協会マネジメントセンター、共著)、『この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本』(日本実業出版社、共著)、『SEのプレゼン術』(技術評論社)、『ITアーキテクト×コンサルタント 未来を築くキャリアパスの歩き方』(ソフトバンククリエイティブ)、『SEのための聞く技術』(日本評論社)、『ITエンジニアのための成功法則80』(C&R研究所)、『IT業界がわかる』(技術評論社、共著)などがある。
情報処理技術者試験における高度区分(旧制度)の小論文試験を完全制覇。保有資格は、ITコーディネータ、PMP、経済産業省 情報処理技術者(システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者、上級システムアドミニストレータほか)など
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