PCポケットカルチャー 電子書籍の作り方
- 境祐司 著
- 定価
- 1,518円(本体1,380円+税10%)
- 発売日
- 2010.12.9[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4505-1
サポート情報
概要
電子書籍のフォーマットについて説明します。電子書籍で重要になるリーダーソフトについて解説・評価します。代表的オーサリングツール(電子書籍制作ソフト)についてお話します。結局,電子書籍の基本フォーマットであるEPUBについてどのように扱うかを詳しく解説します。最後に作成した電子書籍を販売するためのプロモーションの大切さ,具体的な方法についてお話します。DTPなどの予備知識がない人でも読める構成になっています。
こんな方にオススメ
- 電子書籍について知りたい方
- 電子書籍を自分で作ってみたい方
- 電子書籍に興味のある方
目次
第1章 電子書籍についての基礎知識
- 1-1 書籍と電子書籍は「似て非なるもの」
- 1-2 電子書籍の種類と形式(フォーマット)
- 1-3 電子書籍フォーマットと電子書店
- 1-4 DTPとマルチメディアの始まり
- 1-5 現在の主要フォーマットはウェブの技術
- 1-6 EPUBはウェブ技術のメリットをすべて享受できる
- 1-7 印刷・出版業界とウェブ業界が再び接近
第2章 リーダーアプリケーションの種類について理解する
- 2-1 電子書籍を読むための「専用機」と読書端末としても利用できる「汎用機」
- 2-2 リーダーアプリケーションと電子書籍プラットフォーム
- 2-3 リーダーアプリケーションの「同期」機能
第3章 電子書籍のワークフローを構築する
- 3-1 文字主体の電子書籍を作成するためのワークフロー
- 3-2 エディトリアルデザインは電子書籍の作成にどこまで生かせるのか
- 3-3 素材ファイルを使ってDreameweaverで編集する
- 3-4 Adobe Dreameweaver CS5とSigilについて
- 3-5 Dreameweaver(+Sigil)の暫定ワークフロー
- 3-6 プラットフォームと電子書籍フォーマットの関係
- 3-7 国内プラットフォームの主要フォーマット
- 3-8 ワークフローの同一ラインで処理できるフォーマット
- 3-9 アプリ版の電子書籍は「電子書籍+リーダーアプリケーション」
- 3-10 電子書籍ファイルをバイナリ化せず生データで扱う利点
- 3-11 ページの視覚表現に関わるカスタマイズ作業
- 3-12 EPUBフォーマットの電子書籍づくりにもプロ仕様の開発環境が必要
第4章 素材データと交換データを準備する
- 4-1 紙の本の「再現性」より「可読性」の保証を優先
- 4-2 電子書籍のワンソース・マルチユース
- 4-3 主要フォーマットのソースファイル
- 4-4 電子書籍に適用されるDRMとバイナリ化/交換用フォーマット
- 4-5 電子書籍ワークフローの肝はアセットマネジメント
第5章 実践変1:EPUB電子書籍の設計と制作
- 5-1 マークアップでページを構造化する
- 5-2 スタイルを指定してページをデザインする
- 5-3 XHTMLに記述ミスがあった場合の修正
- 5-4 DreamweaverからSigilへのデータの受け渡し
- 5-5 メタデータの入力と目次を確認するには
- 5-6 ワークフローにSigilを採用する理由
- 5-7 実践1:書籍を構造化する見出しレベルの指定
- 5-8 電子書籍のナビゲーション「toc.ncx」を理解する
- 5-9 実践2:「改」ページを指定して「章」のまとまりを作る
- 5-10 ページの概念を持たない電子書籍の特性
- 5-11 電子書籍の構造化「セクション」の考え方
- 5-12 実践3:「セクション」を意識したプロトタイプの作成
第6章 実践編2:EPUB電子書籍の仕上げとプレビュー
- 6-1 電子書籍の「顔」ブックカバーの定義
- 6-2 ブックカバーのセクションにスタイルを指定する
- 6-3 各章にタイトルグラフィックを挿入する
- 6-4 章のタイトルグラフィックにスタイルを指定する
- 6-5 プロトタイプにメタデータを入力する
- 6-6 電子書籍のプロトタイプをiPhoneでプレビューする
- 6-7 iPadで作成した電子書籍プロトタイプをプレビューする
第7章 実践編3:EPUB電子書籍をあらゆる読書環境に対応させる
- 7-1 可読性の保証と異なるスクリーンの最適化
- 7-2 見出しの「画像置換」と目次に反映させる方法
- 7-3 特定のデバイスに依存しない電子書籍
- 7-4 Adobe Digital Editionsで読みやすい電子書籍のポイント
- 7-5 マルチデバイス対応の簡易レイアウト
- 7-6 デスクトップ読書のウィンドウ可変に対応する方法
- 7-7 ユニバーサルな電子書籍をめざして
プロフィール
境祐司
インストラクショナル・デザイナー[Instructional Designer]として学校,企業の講座プラン,教育マネジメント,講演,書籍執筆などの活動をおこなう。2000年より情報デザイン関連のオンライン学習実証実験を始める。現在,教育デザイナー育成を目的としたフォーラムを立ち上げるため準備中。著書に「速習Webデザイン Flash CS4」(技術評論社),「Webデザイン&スタイルシート逆引き実践ガイドブック」(ソシム)などがある。