生きる技術!叢書
メディア化する企業はなぜ強いのか?
―フリー,シェア,ソーシャルで利益をあげる新常識
- 小林弘人 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2011.11.29 2013.11.20
- 判型
- 四六
- 頁数
- 280ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4935-6 978-4-7741-6186-0
サポート情報
概要
新時代の企業は,かつての出版社や放送局のようにメディア化し,自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信せよ! メディア化戦略でユーザーとの信頼を築き,絆を深め,"社会に接続された企業"となれ! 『フリー』『シェア』『パブリック』等話題の書籍監修者であり,数々の企業Webメディアを成功に導いた実践家が書き下ろす,宣伝・広告を超えた第三の戦略。帯文・大前研一。
こんな方にオススメ
- ビジネスパーソン
- 企業経営者
- マーケティング担当者
- 広報・宣伝担当者
- SOHOワーカー
目次
はじめに
- 真に広めるに値する広告はあるのか?
- 広報・宣伝活動をメディア化する戦略
- 編集力を駆使してコミュニケーションを変える
- “接続された企業”こそ新時代の組織
1章 もはや企業のメディア化は避けて通れない
- ユーザーとの絆を深める究極のマーケティング
- メディア化戦略に必勝法はない
- 信頼という見えない資産を使う
- 突然の訪問者たち,そして,その集団蒸発
- メディア化でローリスク,ハイリターンの波及効果を
- メディアの内部にコミュニティを組成せよ
- 日本人は社交下手で,情報収集が好き?
- 企業メディアは雑誌的であることを目指すべき
- 多くのキャンペーンは短期間で仕込まれるが,メディアは長期間かけて熟成される
- オウンド・メディア化戦略で活路を拓こう!
- メディアの素人にも好機がやって来た!
- 情報を届けることはゴールではなくプロセスとなった
- メディア化することで,あなたは何を手に入れるのか?
- デマンド・ジェネレーション型メディアを組成する
- 「見えないニーズ」をウェブの力で掘り起こす
- ブランドの刷り込みこそメディア化戦略のハイライト
- 企業は物語を紡ぎ,消費者は「バズ」で応える
- 押しつけから,惹きつけへ──リアルタイム・チューニングこそ最強の自社メディア・マーケティング
- 「誰でも主人公空間」にブランドを浸透させよ
- 企業のメディア化戦略が先手必勝なワケ
- 横並び文化を逆手に取り,先手を打つ
2章 いかにメディア化させるのか? その考え方とテクニック
- よいフリー・わるいフリー
- 「フリー」から「プレミアム」へ
- 価値は移動する。しかし消滅しない
- 「希少」と「潤沢」を見極めるのが「フリーの仕分け」
- 「潤沢な情報は無料になりたがり,希少な情報は高価になりたがる」
- 業界すべてを傘で覆え! アンブレラ・メディアという選択肢
- 価値を共に創る可能性
- 他社メディアと組むメディア・コラボ戦略
- サブカルチャー・ミーツ・ハイテクは,国産メディア化戦略のキラー・コンテンツだ
- 理系離れをメディア化戦略で食い止めろ!
- トンネルでファッションショー? リアルな体験を共有する
- 既存の有力ウェブメディアと提携する方法
- ロングテール理論でニーズ可視化による先回りをせよ
- キラー・コンテンツとは何か?
- メディア化戦略はセンチメントなもの
- ブティック型メディア化戦略を使って,ニッチで勝とう!
- 専門誌の進化形,それが企業運営のブティック型メディア
- 狙いを定めて先回りするフォーキャスト・メディア化戦略
- 行動ターゲティングに向いているデータベース連動型メディア化戦略
- B2Bこそメディア化戦略に好都合
- 編集力とはなにか? 情報の伝え方について
- クチコミの形成には二種類ある。自然発生的なクチコミと増幅型のクチコミだ
- どうやってクチコミを発生させるのか?
3章 自社メディアをソーシャルメディアに適合させよ!
- ソーシャルメディアはSNSのみにあらず
- なぜ,企業がソーシャルメディアに取り組まねばならないか?
- ターゲット広告
- 顧客になり得そうな房(クラスター)を見つける
- ソーシャルの声を可視化し,見つけやすくする
- ハブ・サイト,アグリゲーターを活用すべし!
- いかに対話を行うか
- ツイッターにおける対話
- つぶやく内容について
- ソーシャル・スター社員を発掘・育成せよ
- リアルタイムフィード,エッジランク,オープングラフによる新時代の到来
- ソーシャル・レコメンドはポスト検索エンジンか?
- 企業がフェイスブックを使う本当の意味
- ソーシャルグラフによる新しい消費行動の誕生──AISASではなく,ARLASへ
- ソーシャルメディアとメディア化戦略──大切なのは,自社メディアをソーシャル対応にすること!
- ソーシャルグラフで花開くコンテンツとは?
- 自社メディアをアプリで提供し,ソーシャルの波に乗れ
- ユーザーのインサイトを顕在化させ,ライフタイムバリューを拡張する
- 動的コンテンツ中心のメディア化戦略
- ソーシャルでヒットを飛ばすには?──ゲーミフィケーションという考え方
- トゥルーファンを増やせ”!
4章 メディア化戦略をより高次なレベルに──未知を売り込み,顧客と協働する
- すべての企業はメディア企業である
- 「オープン」を使って,「接続された企業」になる
- クルマの開発もオープンソースに? 開発過程すらメディア化してしまえ!
- 企業が用いるべき「オープン」とは?
- 未知を売り込むには
- アイデアをどう「越境」させるか
- リッチコンテンツでアイデアを越境させる
- アナウンスからウィービングへ
- これからは,新世紀PR・宣伝の時代
- 最後に
プロフィール
小林弘人
株式会社インフォバーン代表取締役CEO。東京大学大学院情報学環教育部非常勤講師。ビジネス・ブレークスルー大学教授。
「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」など紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げる。また,インターネット黎明期より数多くの企業ウェブ,著名人ブログやソーシャルメディア・プロモーション等のプロデューサーとして活躍中。主な著書に『新世紀メディア論──新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)ほか。監修・解説に『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』(クリス・アンダーソン著・NHK出版),『シェア〈共有〉からビジネスを生み出す新戦略』(レイチェル・ボッツマン&ルー・ロジャース著・NHK出版),『パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ』(ジェフ・ジャービス著・NHK出版),解説に『フェイスブック 若き天才の野望』(日経BP社)がある。第9回Webクリエーション・アウォード(社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会主催)において,Web人貢献賞を受賞。