生きる技術!叢書
「だまし」に負けない心理学
- 香山リカ 著
- 定価
- 1,518円(本体1,380円+税10%)
- 発売日
- 2012.4.18[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 248ページ
- ISBN
- 978-4-7741-5066-6
サポート情報
概要
世の中に情報があふれればあふれるほど,どれが正しくどれが間違っているのか,見分けるのがむずかしくなる。人を不安に陥れるような言説もたくさん飛び交うなか,人はいったん不安にとらわれてしまうと,冷静な判断力を失い,正しい情報や科学的な答えをではなくて,不安を取り除いてくれそうな人や言葉を求めてしまう。
なぜ人はだまされるのか。それに対抗するためにはどうすればよいのか。占い・予言,マインドコントロールから〈橋下徹的わかりやすい極論〉まで,危ない言説にだまされない処方箋を,心理学,コミュニケーション理論をもとに解説。カモにならない生き方を!
こんな方にオススメ
- 心に不安を抱えているひと
目次
1.ウソでもいいから安心させてほしい
2.ひとは自分と近いものを見たがる
3.はずれない予言のからくり
4.洗脳とマインドコントロール
5.〈私〉はどこへ行ったか
6.医療現場のやさしいウソ
7.「全か無か」に傾くネットの言論
8.自分で考えられない時代
9.「わかりやすい極論」はなぜ支持されるか
10.死後の世界があろうとなかろうと
プロフィール
香山リカ
精神科医・立教大学現代心理学部映像身体学科教授。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして,新聞,雑誌で社会批評,文化批評,書評なども手がけ,現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが,テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。主な著書に『「看取り」の作法』『気にしない技術』『そこからすべては始まるのだから 大震災を経て,いま』『がんばらなくていい生き方』『3・11後の心を立て直す』『「うつです」というその前に』『私はのんびり生きてきた。』『<不安な時代>の精神病理』『世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本――自分らしく考える』などがある。