Software Design plus
                    プロのためのLinuxシステム・10年効く技術 
                    
                  
                  
                  - 中井悦司 著
 - 定価
 - 3,740円(本体3,400円+税10%)
 - 発売日
 - 2012.6.15
 - 判型
 - B5変形
 - 頁数
 - 352ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-5143-4
 
概要
刷を重ねる「プロのためのLinuxシステム」シリーズ第3弾。Linuxを使いこなすにあたり、マスターしておきたい本当に深い部分のシステムアーキテクチャの解説、そして運用・業務に役立つシェルスクリプトの書き方「十番勝負」では、基本的なシェルの扱いから、Perlを利用した高度なスクリプトの書き方まで伝授します。最後にLinuxカーネルのソースコードを読むための方法を解説。これは困ったときの原因究明の究極の手がかりとなります。本書により今後10年を生き抜くIT技術者を養成します。
本書で使用している、スクリプトなどのソースコードはすべて弊社補足情報サイトからダウンロード利用できます。
こんな方にオススメ
- Linuxエンジニア
 - ネットワークエンジニア
 - ソフトウェア開発者
 - インフラエンジニア
 
目次
第1章 知らないと損するぞ! 押さえておきたいLinux内部構造
- 1.1 Linuxの基礎は、ディスク、プロセス、メモリ
 - 1.2 ディスクとファイルにまつわるあれこれ
 - 1.3 プロセスを制するものはLinuxを制する
 - 1.4 一歩踏み込んだメモリ管理の世界へ
 
第2章 仮想化でここまでできるインフラ環境構築
- 2.1 インフラエンジニアの成長は日頃の素振りから
 - 2.2 Linux KVMで仮想ネットワーク三昧
 - 2.3 HAクラスタの素振りも仮想マシンで実現
 
第3章 10番勝負! 自作スクリプトでコマンド活用
- 3.1 シンプルで効果的なシェルスクリプトを目指して
 - 3.2 シェルスクリプトの基本ルール
 - 3.3 シェルスクリプトで勝負!
 - 3.4 Perlスクリプトで勝負!
 
第4章 最後の砦! カーネルソースを読む
- 4.1 ソースコードを読書する?!
 - 4.2 カーネルソースの歩き方
 - 4.3 主要サブシステムを探索する
 - 4.4 カーネルソース解析の実例
 
第5章 一歩先を行く! RHEL6新機能の総まとめ
- 5.1 コモディティ化するハードウェアを支える「進化するOS」
 - 5.2 サーバ起動処理を変革するUpstart
 - 5.3 Control Groupsでリソース配分をコントロール
 - 5.4 LXCでコンテナ型仮想化技術を体験
 
プロフィール
中井悦司
1971年4月大阪生まれ。ノーベル物理学賞を本気で夢見て、理論物理学の研究に没頭する学生時代、大学受験教育に情熱を傾ける予備校講師の頃、そして、華麗なる(?)転身を果たして、外資系ベンダでLinuxエンジニアを生業にするに至るまで、妙な縁が続いて、常にUnix/Linuxサーバと人生を共にする。最近は、Linuxディストリビュータに籍をおいて、企業システムでのLinux/OSSの活用促進に情熱を燃やす日々を過ごしながら、雑誌記事や書籍の執筆にも注力。
休日は、ロシア文学と哲学書を読みながら、ピアノジャズを楽しむはずが、今はなぜか、3才の愛娘と公園でたわむれる、近所で評判の「よいお父さん」。こよなく愛する場末の飲み屋も控えて、「世界平和」のために早めの帰宅を心がける日々。
Linux/OSSによる業務アプリケーションの開発から、全国の小売店舗で稼働する10,000台以上のLinuxサーバの運用サポート、プライベート・クラウドの設計・構築まで、さまざまなプロジェクトを通して身につけた、「プロの心構え」を若手エンジニアに伝えるために苦心中。
OSSによるクラウド構築に魅了されたエンジニアが集まる「オープンクラウド・キャンパス」のメンバ。クラウド向けの分散ファイルシステム「GlusterFS」の啓蒙活動にも取組中。
著者の一言
本書は、業務システムとしてのLinuxサーバの構築/運用に関わる中で、「Linuxに関する技術的な理解をもう一歩深めたい」、あるいは「もっと自信を持って作業を進められるようになりたい」、そんな思いを持ったエンジニアの方を対象としています。
Linuxの内部構造から、スクリプト作成技術、あるいはカーネルソースの読み方まで、一般的な解説書では得られない「蔵出しテクニック」を伝えています。本書を足がかりとして、エンジニアとしてのさらなるステップアップの方法を見出してください。