「はじめに」
本書は、
あなたの開発現場で、
- コードレビューが十分にできていない。レビューにスピード感がない
- 書いた本人しか知らないコード、
不安に感じるコードが本番環境にデプロイされる - 書き間違い、
思い違いによる簡単なコードのミスにより不具合が多発する - コードをお互いに見せ合って、
知識共有や相互学習・ 指摘・ 改善するような機会がない - 1日に何個もの機能を追加できるようなシンプルで高速な開発ワークフローではない
GitHubを活用すれば、
筆者は多数の企業にGitHubを導入し、
謝辞
本書の執筆にあたって、
また、
2014年2月 大塚弘記
本書の構成
本書は、
- 第1章:GitHubの世界へようこそ
GitHubとは何か、
どこが革新的なのかなどを解説しています。オープンソースソフトウェアの世界にGitHubは革命とも言うべきソーシャルコーディングを提供しました。これについて触れるとともに、 得られる恩恵や機能を簡単に解説しています。 - 第2章:Gitの導入
バージョン管理システムであるGitは、
GitHubを利用するうえで必須です。本章ではGitの知識と理解を深めるとともに、 実際に動作させるための手順を解説しています。 - 第3章:GitHubを利用するための準備
GitHubを利用するにあたり、
アカウントの開設 (無料) から、 本格的に利用する前に設定しておいたほうがよいものなどを手順を追って解説しています。 また、
動作確認を含めて実際にGitHubにリポジトリを作成し、 コードを公開する手順を解説しています。 - 第4章:Gitを操作しながら学ぶ
GitHubを利用するうえで必要なGitの基本的な知識と操作方法について、
実際にGitを操作しながら学んでいきます。 基本的な操作から、
複数人で開発するうえで必要になる複雑な操作まで実際に手を動かして一通り実践できます。 - 第5章:GitHubの機能を徹底解説
GitHubの機能について、
画面を一つ一つ確認しながら解説しています。ソースコードビューアとしての機能も詳細に解説しています。快適に動作するUIを味わってください。 GitHubを使っている人も、
一度目を通すことをお勧めします。明日から使えるTipsを見つけられるはずです。 - 第6章:はじめてのPull Request
GitHubを代表する機能であるPull Requestについて、
実際に手を動かして試せるように構成しています。ぜひ本書を参考にはじめてのPull Requestを送ってみてください。 - 第7章:Pull Requestが送られてきたら
リポジトリをメンテナンスする側の視点に立って、
Pull Requestが送られてきた場合にどのように考え、 判断し、 操作をすればよいのかを解説しています。 - 第8章:GitHubと連携するツールとサービス
前半ではGitHubをCLIから操作するためのhubコマンドを解説しています。また、
継続的インテグレーションとして、 GitHubと連携できるTravis CI、 Jenkinsの構築、 設定方法について解説しています。 そのほか、
GitHubと簡単に連携して使えるサービスを多数紹介しています。 - 第9章:GitHubを利用した開発フロー
GitHubを中心として開発をするGitHub Flow、
Git Flowという2つの開発ワークフローについて、 詳細に解説しています。それぞれに共通して、 チームで開発するための心得から、 それぞれのワークフローの特徴を含め、 実際に手を動かして体験できる構成にしています。 - 第10章:会社でGitHubを使おう
会社でGitHubを採用する際に考えるべきことや役立つ情報をまとめています。セキュリティ、
障害情報、 事前に考えておくべきこと、 GitHub Enterpriseの検討など、 実際にGitHubを導入をする人が考えるであろうことや知っておくべきノウハウを解説しています。 - Appendix A:GitHubをサポートするGUIクライアント
チームの誰もがCLIの操作に慣れているわけではないと思います。そこで、
GitHubをサポートするGUIクライアントツールについてまとめています。 - Appendix B:Gistで手軽にコードを共有
ちょっとしたサンプルコードやログなどをほかの人と共有するのに役立つ、
Gistについて解説しています。日々の小さなコードはこちらを活用すると便利です。