皇居東御苑の草木帖

「皇居東御苑の草木帖」のカバー画像
著者
木下栄三きのしたえいぞう 著
定価
2,068円(本体1,880円+税10%)
発売日
2014.3.26
判型
A5
頁数
210ページ
ISBN
978-4-7741-6384-0

概要

皇居東御苑には、実に数百種の植物が管理され育てられている。武蔵野の多くの野草、雑木が各所で見られるほか、桜、バラ、ツバキなど、テーマ別の植栽も魅力だ。これらの草木を、美しく軽妙なイラストと、歴史をまじえた洒脱なテキストで解説し、皇居東御苑の散策と植物の鑑賞にあらたな楽しみを与えてくれるのが本書。建築家であり、絵描き/文筆家として新聞コラムなどでも活躍する著者が、足繁く皇居に通いスケッチした800種にもおよぶ草木のイラストは、見ているだけでも楽しめる。植物愛好家はもとより、すべての散策愛好家に贈るガイドブック。

こんな方にオススメ

  • 草木に興味のある人、皇居に興味がある人、自然にふれあう散歩が好きな人

目次

  • はじめに
  • 本書の内容について
  • 本書の使い方
  • 花のこと(被子植物)/葉のこと(被子植物)/果実のこと
  • 皇居東御苑区分図
  • 「皇居東御苑の自然と歴史を楽しむ」/「江戸城と植物」/「皇居東御苑と植物と私」

1. 大手門~中雀門跡周辺

  • [map]大手門~中雀門跡周辺図

2. 二の丸庭園~汐見坂周辺

  • [map]二の丸庭園~汐見坂周辺図
  • 「カエデとモミジ」/「秋の七草」/「マメ科の特徴」/「たんぽぽの世界」/「東御苑の水生植物」/「サツキとツツジ」/「東御苑のツバキたち」/「ラン集合」/「マツのこと」 /「キクの進化」
  • [sketch]皇居東御苑のシダ/皇居の草たち/皇居の魚たち/菖蒲田/植物と昆虫/都道府県の木/コノキハキノコ

3. 平川門~梅林坂周辺

  • [map]平川門~梅林坂周辺図
  • [sketch]梅林坂の梅

4. 松の芝生~天守台周辺

  • [map]松の芝生~天守台周辺図
  • [sketch]バラ園/お印/竹林/皇居東御苑の桜/北の丸公園の桜

5. 本丸休憩所~ケヤキの芝生周辺

  • [map]本丸休憩所~ケヤキの芝生周辺図
  • [sketch]ツバキ園

6. 野草の島周辺

  • [map]野草の島周辺図
  • 「アジサイは七変化」
  • [sketch]果樹古品種園(東)(西)/皇居の野鳥/皇居の毒草
  • 草木索引
  • 植物用語の解説/絶滅危惧種に関する用語解説/外来生物法に関する用語解説
  • 植物で名前を楽しむ/植物を生活や趣味で楽しむ
  • 皇居と江戸城重ね絵図/皇居東御苑案内
  • 参考文献

プロフィール

木下栄三きのしたえいぞう

昭和25年、名古屋生まれ。建築家、画家。
神田で建築設計事務所「エクー」を主宰し、一級建築士として数多くの建築の設計を手掛ける傍ら画家としても活動。江戸城の歴史や神田の風景などに興味を持ちそこから得た知識と旺盛な探究心で数々の作品を手掛ける。NPO神田学会理事。江戸文化歴史検定試験一級合格。
建築以外の作品としては「新版神田向横丁の稲荷絵地図雙六」「皇居と江戸城重ね絵地図」など。稲荷絵地図ではNHK『ブラタモリ』に出演。展覧会や講演、講師なども並行して行っている。朝日新聞に「神田今昔」「日本橋今昔」等を絵と文で掲載。その他ライフワークとして皇居(江戸城)を中心とした「新三十六見附」を設定し、歴史と都市計画的な考察を踏まえて、プロジェクトを展開している。著書に『絵本かんだ彷徨』がある。