生物ミステリー(生物ミステリー プロ) 石炭紀・ペルム紀の生物

「石炭紀・ペルム紀の生物」のカバー画像
著者
土屋健 著
群馬県立自然史博物館 監修
定価
2,948円(本体2,680円+税10%)
発売日
2014.7.19[在庫なし]
判型
A5
頁数
152ページ
ISBN
978-4-7741-6588-2

概要

魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり、知的探究心を呼び起こし、そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を、みなさまにお届けします。

シリーズ4作目は「石炭紀・ペルム紀の生物」。
石炭紀になると、陸上の多くは1年中湿潤な熱帯気候に覆われ、時代は大森林の世界に移ります。
前時代に登場した昆虫類、両生類が、鬱蒼と茂る木生シダの間を闊歩し、生物たちは陸上の楽園を謳歌します。
しかし、地球は氷河時代へと突入。石炭紀は終わりを告げます。
ペルム紀になると二つの大陸が衝突、パンゲア超大陸が形成。
両生類の時代が勃興し、爬虫類が拡散。
生物たちの楽園は再び絶頂を迎えるが……

恐竜時代の前の時代に当たる石炭紀とペルム紀。
この二つの時代に一体何が起こったのか?
地球上の生命史において、石炭紀・ペルム紀はどういう意味を成していたのか?
二つの紀の化石をひもときながら、この時代を懸命に生きた古生物の姿に迫ります。

本書のここを見てほしい

  • 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
  • 世界各地の研究者・組織に協力を頂き、珍しい写真を豊富に掲載。
  • 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでもワクワクできます。

こんな方にオススメ

  • 古生物ファン
  • 石炭紀・ペルム紀について知りたい方
  • 恐竜登場前の時代について興味のある方

目次

第1部 石炭紀
1 ウミユリの園

  • 植物の名をもつ動物群
  • アイオワの“草原”
  • アイオワ、イリノイ、ミズーリの“草原”
  • インディアナの“草原”
  • イリノイの“草原”
  • 棘皮の進化史

2 そのとき脊椎動物は

  • 多様化するサメ類とその仲間たち
  • あれもこれもシーラカンス類
  • ベア・ガルチ石灰岩とは?
  • 両生類、“橋頭堡”を築く
  • 多様な両生類たち

3 シカゴに開いた“窓”

  • 菱鉄鉱の岩塊
  • クラゲの化石
  • イリノイの“モンスター”と“目玉”
  • “H”と“Y”
  • ウミサソリとその仲間たち
  • 今は亡き昆虫たち
  • 流されてきた植物片
  • そのほか、いろいろ。メゾンクリークの生物たち

4 大森林、できる

  • 石炭紀という時代
  • ジョギンズの化石の崖群
  • 巨木群
  • 史上最大の多足類
  • 爬虫類、登場

5 昆虫天国

  • 昆虫類、繁栄を開始する
  • 翅の多い昆虫たち
  • 巨大トンボ「メガネウラ」
  • なぜ、昆虫は巨大化したのか?
  • もう一つの革新と、その後の昆虫
  • エピローグ
  • ゴンドワナ氷河時代の到来と大森林の消滅

第2部 ペルム紀
1 完成した超大陸

  • 終わりの始まり
  • 大陸移動説

2 両生類は頂点をきわめ、爬虫類は拡散を開始する

  • 爬虫類のような両生類
  • どっしり最強型と三角頭の両生類
  • カエルとイモリの共通祖先
  • 爬虫類、水域へと進出する
  • 爬虫類、空を飛ぶ
  • 凸凹頭の大型植物食爬虫類

3 単弓類、繁栄する

  • 哺乳類の祖先たち
  • 大きな帆をもつもの
  • 古生代最後の覇者
  • カルー盆地に開いたペルム紀の“窓”
  • 獣弓類たちの紳士録

4 史上最大の絶滅事件

  • 絶滅率90%以上
  • 古生代最後の時代の魚たち
  • 「究極の無気力戦略」の終焉
  • ギリギリまで追いつめられたアンモナイト、トドメを刺された三葉虫
  • 陸上生物の滅亡は?
  • 絶滅の原因は何なのか?

エピローグ

  • 生き残ったのは……