COMODO(COMODO ライフブック)
受け継ぐ暮らし より子式・四季を愉しむ家しごと
- 坂井より子 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2015.10.27 2017.1.17
- 判型
- B5
- 頁数
- 128ページ
- ISBN
- 978-4-7741-7710-6 978-4-7741-7744-1
概要
明日からの家事をたのしく、ラクに、豊かな気持ちで。ベテラン主婦の暮らしの実践!
家族3世帯で住み暮らしながら、主婦業をこなして40年。当たり前の毎日を過ごす中に取り入れてきた「季節の収穫から料理を作る」「アイデアと考え方次第でまわせる家事」や「少しの手間で居心地のいい家づくり」などベテラン主婦の著者による、たのしい段取り生活のためのヒント集。
こんな方にオススメ
- 家族とともに季節の行事をたのしみたい人
- 家事が面倒な人
- わが家の味や暮らし方を見つめなおしたい人
目次
- 五感と暮らし
- まずは食べること
- 最初にがんばる
- 愉しく取り組む家しごと ~自己紹介に代えて
春の暮らし
- 春の畑
- 海からの恵み
- 春の食卓
- たけのこのゆで方
- たけのこのステーキ
- たけのこの土佐煮
- ひじきのサラダ
- わかめの炒め物
- らっきょうの甘酢漬け
- ふき味噌
- きゃらぶき
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ あんみつ
夏の暮らし
- 夏の畑
- 夏の食卓
- ドライトマトのオープンサンド
- バジルペーストのカルパッチョ
- 私の梅仕事
- 梅干し
- 梅味噌
- しそジュース
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ ヨーグルトババロア
食卓の工夫
- 1 野菜はすぐに使えるように保存する
- ストック野菜
- 酢漬け(ピクルス)
- 干し野菜
- 2 身体にやさしい自家製を活用する
- 冷凍ごはんの焼きおにぎり
- 水切りヨーグルト
- ブールマニエ
- 3 わが家の味を持つ
- 家庭だし
- めんつゆ
- ふりかけ
- 4 お祝いごはんは手づくりで
- お赤飯
- バースデーケーキ
秋の暮らし
- 秋の畑
- 秋の食卓
- さんまの辛煮
- きのこのおかか煮
- さつまいものレモン煮
- 栗の渋皮煮
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ お月見だんご
冬の暮らし
- 冬の畑
- 冬の食卓
- りんごきんとん
- だて巻き
- 味噌
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ りんごジャム
暮らしの工夫
- 1 「洗濯」は夜干しして朝には取り込む
- 2 毎朝の「掃除」は流れ作業でサッとすませる
- 3 「片づけ」はものの置き場所決めることから
column
- 時間 主婦の時間割
- 装い たどりついたおしゃれ
- もてなし いつものごはんでおもてなし
- 器 わが家の食器棚
- 家族 家族の歩み
- シンプルレシピ
- 展開レシピ
- おわりに
プロフィール
坂井より子
1946年生まれ。神奈川県葉山在住。自宅で料理教室を主宰。
主婦歴40年の経験を生かし、やさしい家庭料理の伝授と暮らしの知恵を交えた語りが好評を博し、さまざまな世代の女性から人気を集める。
近年、お話し会を開催し、若いお母さんたちの支えとなる活動も行っている。
www.motherdictionary.com/sakaiyoriko
著者の一言
(「自己紹介に代えて」より一部抜粋)
私たちの時代は、便利なレトルト品も電子レンジもお総菜のお店もなくて、なんでも手作りするしかなかったけれど、今の時代は物や情報があふれているぶん、自分にあう方法がわかりにくかったり、敷居が高くなったりしているのかもしれません。たとえば、おだしをとるにしても、料理の本に載っている一番だしは料亭でプロがする方法。毎日のお味噌汁にはちょっとぜいたくだし、手順も面倒。おうちのだしは、もっと大雑把でいいのです。
私が教室でお教えするのは、主婦が作る家庭料理です。材料はおうちにあるもの、いつも手に入るもの。味つけは、最初はレシピ通りだったとしても、家族の好みに合わせて少しずつ変えながら、家庭の味、母の味を作っていきましょうと、お伝えしています。物が豊富な時代だからこそ、うちだけの味の尊さを思わずにいられません。そして、主婦がお料理をするのは毎日のことですから、少しでもラクに、楽しくなるように、アイデアをお伝えしています。名前も「たのしい料理教室」とつけていたほどです。
人生の第二ステージが充実するなかで、ある若い方々とのご縁から、東京・渋谷区「かぞくのアトリエ」で、〈受け継ぐ暮らしの教室〉というテーマのお話し会を開くようになりました。参加してくださるのは、小さな赤ちゃんを連れた若いお母さん方です。
みなさんの暮らしが、より安心で健やかなものになるお手伝いができたらと、長年の主婦経験で実践してきたことをお伝えしています。そのご縁がまた、この本の出版にもつながりました。私が作るお料理や家事の工夫は、どれも簡単なことばかりですが、日本人が馴染んできた味を繰り返しながら、その土地で採れた旬のものを食べる―― 自然に寄り添う暮らしを大切にしています。まずはひとつずつ、気になることから試していただけたら、とてもうれしく思います。