ステップアップ式 SAI×Photoshopで描く 背景レッスン ~季節や時の流れを自在に表現する
- garnet 著
 - 定価
 - 2,508円(本体2,280円+税10%)
 - 発売日
 - 2015.11.26 2015.12.18
 - 判型
 - B5
 - 頁数
 - 208ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-7756-4 978-4-7741-7827-1
 
概要
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背景の基礎力が身につく!
色選びや塗りの基本、コンセプトメイキング、
構図作り、ツールの使い方など
はじめの一歩から応用まで
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大好評『SAI×Photoshopで描く背景イラストテクニック』のgarnet氏による新作! ! オールカラー・カレイドインキ使用!
描きたくなる構図ががずらり。
背景イラストを基礎から学びたい人、必携です。
積乱雲や巻雲をはじめとする雲のパターンと空、大きな木など背景を描く際に重要な「自然」パーツを基本から丁寧にレッスン。色選びやオリジナルブラシの作成など塗りの初心者にも役立つ内容が満載です。
さらに、水、風化したオブジェクト、建物の描き方、季節や時間経過の表現を組み合わせた応用イラストまでステップアップ式で解説しています。
付属DVDには、高解像度・低解像度のイラストデータを収録。フォルダとレイヤー構成・効果を実際に見ながら制作できます。
はじめて背景イラストを描く人、自然を美しく描きたい人にオススメです。
こんな方にオススメ
- はじめて背景イラストを描く人
 - 自然を美しく描きたい人
 - 背景イラストを仕事にしたい人
 
目次
- はじめに
 - Gallary
 
Introduction
- 本書の使い方
 - 本書の構成 / 誌面の見方 / DVD-ROM の収録データ / DVD-ROM 収録データの注意点
 - 絵を描くためのソフト
 - ペイントツールSAI / Adobe Photoshop
 - ブラシの設定
 - 主に使用するブラシの設定
 
Chapter 1 背景を描くときの基本
- 1-1 背景表現のための遠近法
 - 1-2 色を使った遠近法
- 空気遠近法 / 色彩遠近法
 
 - 1-3 透視図法
- 透視図法とは / 一点透視図法 / 二点透視図法 / 三点透視図法 / 零点透視図法 / 透視図法の応用
 
 - 1-4 パースを描いてみよう
- 基本的なパースの描き方 / 双曲線を使ったパースの描き方 / 消失点が遠い場合のパースの描き方
 
 - 1-5 仕上げに活かすカメラのボケ効果
- ボケ / 絞り / 口径食 / ボケをイラストに活かすコツ
 
 - 1-6 仕上げに活かすカメラの光の効果
- レンズフレア / ゴースト / ハレーション
 
 - 1-7 その他のカメラ効果での背景表現
- 周辺光量の低下 / 収差
 
 - 1-8 色選びのコツ
- ホワイトバランス / 写真で見るホワイトバランスを逆手に取った例
 
 - 1-9 写真の効果をイラストに取り入れよう
 
Chapter 2 雲が活きる背景を描く
- 雲の描き方
 - 雲の種類
- 積乱雲 / 積雲 / 巻雲 / 巻積雲 / その他の画
 
 - 雲が魅力的な背景を描く
 - 構図を決める
 - パースを描く
 - イラストのポイント
 - 作業工程
- 2-1 石を描く
 - 2-2 木を描く
 - 2-3 信号機を描く
 - 2-4 空を描く
 - 2-5 人物となじませる・全体の調整
 - 完成
 
 
Chapter 3 街の夜景を描く
- Lesson 人物メインの夜景を描く
 - 構図を決める
 - 点光源を知る
 - 1 時間で背景を描く
 - 完成
 - StepUp 背景をメインにした夜景を描く
 - 構図を決める
 - パースを描く
 - イラストのポイント
 - 作業行程
- 3-1 ラフをきっちりと決める
 - 3-2 遠くのビル群を描く
 - 3-3 マンションを描き込む
 - 3-4 道路を描き込む
 - 3-5 人物をなじませる・光の調整
 
 - 完成
 
Chapter 4 桜咲く縁側を描く
- Lesson 大きな木の描き方
 - 桜の木を描く
- 木の幹 / 桜の花
 
 - StepUp 桜の木がある縁側を描く
 - 構図を決める
 - パースを描く
 - イラストのポイント
 - 作業行程
- 4-1 縁側を描く
 - 4-2 床を描く
 - 4-3 桜の木を描く
 - 4-4 後景を描く
 - 4-5 人物をなじませる・全体の仕上げ
 - 完成
 
 
Chapter 5 季節の差分を描く
- 差分で季節を描く
 - 秋を描く
 - 夏を描く
 - 冬を描く
 
Chapter 6 水没都市を描く
- 構図を決める
 - パースを描く
 - イラストのポイント
 - 作業行程
- 6-1 ラフを描く
 - 6-2 ビルを描く
 - 6-3 廃ビルを描く
 - 6-4 海を描く
 - 6-5 空を描く
 - 6-6 前景を描く
 - 6-7 人物をなじませる・全体の仕上げ
 - 完成
 
 - その他の背景
 
プロフィール
garnet
イラストレーター。
福岡出身、埼玉在住。趣味は写真撮影。ソーシャルゲームを中心に背景イラストを描く。また漫画を不定期で発表。
著書に『SAI×Photoshopで描く背景イラストテクニック 人物のいる魅力的な風景を描く』(技術評論社)がある。『東方彩技帖』メイキング掲載(玄光社)、『電撃マ王』2011年12月号にて『写真部へようこそ!』読み切り(アスキーメディアワークス)、『まんがタイムきららミラク』2014年3~5月号にて『ふぉーかす!』短期連載(芳文社)など。
http://garnet.jougennotuki.com/
著者の一言
はじめに
この本を手に取っていただきありがとうございます。garnetと申します。
本書は、デジタルイラストで背景を描いてみたい初心者~中級者の方々に向けた指南書となっています。
「背景や風景を描きたいけれど、どのような流れでイラストを完成させているのか細かく知りたい」「この部分の描き方はどうすればよいのか具体的に知りたい」そのような人向けに描き方を提案できればと思い、書き進めました。
前著である『背景イラストテクニック』とは方向性を少し変え、一枚絵を完成まで持っていくための、構図の考え方から細かい技法まで、初心者にもわかりやすいところから、ステップアップ方式で解説した構成になっています。
また、今回はイラストごとに、部分的な技法などを解説する〈LESSON〉と、一枚絵を完成させるための解説をする〈StepUp〉に分けて解説しています。
〈LESSON〉では、私自身が普段イラストで使う、部分的な描き方を解説しています。初心者の方はその部分を参考にしていくことからはじめてみてください。
〈StepUp〉では、描きたい構図を、どのように組み立てるかなどの考え方も含めて解説しており、完成までの流れをつかみやすくなっています。
背景イラストは覚えることがたくさんあり、取り組みはじめるのが億劫になりがちです。
ただし、人物イラストなどと異なり、流行り廃りが少なく、一度覚えた表現や技法はその後ずっと使えるものが多いうえ、時間をかければ誰でも上手くなれるとても面白い分野だと思っています。 そんな背景イラストを描きはじめるきっかけが、この本であったならば、とても嬉しく思います。
それでは、しばしお付き合いください。