ポケットリファレンス
[改訂新版]Windowsコマンドプロンプトポケットリファレンス
- 山近慶一 著
- 定価
- 3,278円(本体2,980円+税10%)
- 発売日
- 2016.3.4[在庫なし] 2016.3.16
- 判型
- 四六
- 頁数
- 688ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8001-4 978-4-7741-8056-4
概要
「しばらくパスワードを変更していないユーザーを一覧にしたい」「ドメインが正常に動いているか確かめたい」「バッチの実行状況をイベントログに書き込みたい」「削除情報も含めてファイルを複製したい」-GUIの管理ツールではできないこんな操作もコマンドならたった1行で全部できる。Windows使いにとってコマンドは魔法の呪文ようなもの。本書を携えて呪文を使いこなせば、マウス操作では得られないWindowsの本当のパワーを引き出すことができる。Windows10まで完全網羅した本書は、Windows使いのよきパートナーだ。
本書で検証を行ったバージョンとエディション
- Windows 2000 Server
- Windows XP Professional
- Windows 2003 Server Standard Edition
- Windows Server 2003 R2,Standard Edition
- Windows Vista Ultimate
- Windows 7 Ultimate
- Windows Server 2008 R2 Standard
- Windows Server 2012 Standard
- Windows Server 2012 R2 Standard
- Windows 8 Pro
- Windows 8.1 Pro
- Windows 10 Pro
こんな方にオススメ
- Windowsサーバ管理者、ネットワーク管理者、インフラエンジニア、システムズエンジニアなど
- コアなWindowsユーザにも!
目次
序章 コマンドの基礎知識
第1章 Cmd.exeの内部コマンド編
第2章 ファイルとディスク操作編
第3章 バッチ処理編
第4章 システム管理編
第5章 タスク管理編
第6章 ネットワークコマンド編
第7章 パフォーマンス管理編
第8章 レジストリ操作編
第9章 ドメインとグループポリシー編
第10章 リモートデスクトップ編
第11章 起動と回復編
※詳細はサンプルPDFを確認ください。
プロフィール
山近慶一
山口県岩国市生まれ。大阪を拠点にシステムエンジニア業とテクニカルライター業に励み、NT-Committee2等のユーザー会活動で講師を務める。ユーザー支援活動が認められて、2003年から2010年までMicrosoft Most Valuable Professionalを連続受賞。Active Directoryドメインの運用管理を得意とし、サラリーマンのふりをしながら執筆と講師の両面で精力的に活動中。
著者の一言
GUIは疲れる。目も肩も。そして、「疲れ度」に応じた等倍の結果を得る。1回だけ。コマンドも疲れる。指も頭も。そして、「疲れ度」の何倍もの結果を得る。何度でも。言うまでもないことだが、Windows の最大の長所はグラフィカルで親しみやすいUIである。今やスマートフォンやタブレットにも領域を広げて、直接指で触れたり話しかけたりできる、素晴らしいUIを提供している。しかし、GUIは労働集約的で、基本的に身体の運動に応じてワンメイクの出力を得る仕組みである。くだけた言い方をすれば、肉体労働で結果を出す仕掛けである。そして、クリックやフリックを駆使して仕事を達成しても、最後に「じゃ、今やったことを次も繰り返してね。どんなデータが来るかわからないけど」と指示することがとても難しい。その点、コマンドは努力の何倍もの成果を繰り返し得られる、一粒万倍の仕組みである。何より2 回目からはまったく疲れないので、眠たかろうが二日酔いだろうが、新人だろうがベテランだろうが、同じクオリティの結果を得ることができる。親しみやすさの欠片もない無機質で取っつきにくいUI も、次回楽をするための、ムダを極限まで省いた姿なのである。こんな便利な仕組みがWindows にもちゃんと用意されているのに、ほとんどの人は知らないでいる。実にもったいない話である。
もっとコマンドを使おう。もっともっと楽になろう。コマンドで仕事が早く終わったら、チェックとブラッシュアップと勉強と、少しの休憩のために時間を使おう。
末筆ではあるが、筆者がこうして書籍を執筆することができるのも、偉そうに人前でウンチクを垂れることができるのも、故柳原秀基氏のおかげである。「門前の小僧習わぬ経を読む」というが、筆者が柳原氏から(こっそり)学んだ有形無形のものが、弊著の根底にある。柳原氏は現役時代、あまり眠れなかったようだが、弊著によって読者諸氏が熟睡できればよいと願っている。