改訂新版 写真の色補正・加工に強くなる 
                    ~Photoshopレタッチ&カラーマネージメント101の知識と技
                  
                  
                  - 
                      上原ゼンジ 著
庄司正幸 監修 - 定価
 - 2,178円(本体1,980円+税10%)
 - 発売日
 - 2016.11.3
 - 判型
 - B5
 - 頁数
 - 176ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-8530-9 978-4-7741-8596-5
 
サポート情報
概要
Webか紙を問わず、写真のレタッチのスピードと精度が求められています。写真素材が狙ったとおりの色が出ないという問題は、クリエイターの頭を悩ませ時間を浪費させます。写真の色補正には常識的なセオリーがあり、知らないのでは作業の効率に大きな差が出ます。的確な色補正を迅速にこなし、出力媒体に合わせた最適なカラーマネジメントを行なう実践的な方法をわかりやすくまとめました。Photoshopによるレタッチ技術を体系的に理解でき、制作の現場でいますぐ役立つ知識と技が満載。高い評価の教科書の増補改訂版です。
こんな方にオススメ
- 意図したとおりに色を再現したいカメラマン・フォトグラファー
 - デジタル写真の色補正について基礎から学びたいデザイナー
 - カラーマネジメントについて知っておきたい印刷・広告の関係者
 
目次
Part1 基本のレタッチテクニック
- 01 画像はピクセルの集合
 - 02 RGBって何?
 - 03 CMYKって何?
 - 04 RGBとCMYKの関係
 - 05 明るさとヒストグラム
 - 06 ヒストグラムの見方
 - 07 [情報]パネルで色を読む
 - 08 [カラーサンプラーツール]の使い方
 - 09 トーンカーブとは?
 - 10 トーンカーブの白色点と黒点
 - 11 「明るく」「暗く」にもバリエーションが
 - 12 ハイライトを切る
 - 13 シャドウを詰める
 - 14 コントラストの調整
 - 15 全体に明るく
 - 16 自動補正は危険
 - 17 淡く/浅く
 - 18 濃く/ボリュームを出す
 - 19 シャドウを締める
 - 20 メタリック感を出す
 - 21 料理にキャッチライトを入れる
 - 22 ガラスの透明感を出す
 - Column 拡大/縮小の仕方
 
Part2 色彩コントロールテクニック
- 23 チャンネルの仕組み
 - 24 チャンネルと補色の関係
 - 25 トーンカーブでグレーバランスをとる
 - 26 肉や野菜をおいしそうに
 - 27 森のグリーンをきれいに
 - 28 ご飯の補正はハイライトがカギ
 - 29 ホワイトバランスとは
 - 30 ウォームトーン/クールトーン
 - 31 Camera Rawの使い方
 - 32 Camera Rawでの明るさの調整
 - 33 [色相・彩度]の使い方
 - 34 色相の変化でイメージを変える
 - 35 彩度を上げておいしそうに
 - 36 [自然な彩度]で鮮やかに
 - 37 特定色域の選択
 - 38 [特定色域の選択]でグリーンを調整
 - 39 女性ポートレイトの補正 基礎編
 - 40 [白黒]を使ってモノクロ化
 - Column カラーピッカーで色を考える
 
Part3 ひとつ上の画像加工テクニック
- 41 選択範囲とは
 - 42 選択範囲とアルファチャンネル
 - 43 レイヤーとは
 - 44 レイヤーをグループ化して整理
 - 45 レイヤーマスクとは?
 - 46 写真にレイヤーマスクを使う
 - 47 [クイック選択ツール]による切り抜き
 - 48 部分補正したレイヤーを重ねていく
 - 49 調整レイヤーのマスク
 - 50 グラデーションでマスクを作る
 - 51 マスクの範囲を追加/除外する
 - 52 マスクをブラシで補正する
 - 53 トーンカーブを利用してマスクを作成する
 - 54 マスクに役立つ[焼き込み/覆い焼きツール]
 - 55 マスクをあとから調整するには
 - 56 マスクを使って画像を合成する
 - 57 [クイック選択ツール]で部分的に色補正する
 - 58 ドロップシャドウの付け方
 - 59 ネコを切り抜いてバックを差し替え
 - 60 描画モードとは?
 - 61 描画モードで空を濃く
 - 62 描画モードのバリエーション
 - 63 床面に反射する映り込みを作る
 - 64 パースペクティブの補正〈自由変形編〉
 - 65 パースペクティブの補正〈レンズ補正編〉
 - 66 画像をきれいに拡張する
 - 67 トーンジャンプの解消
 - 68 ノイズを軽減する
 - 69 別ファイルの顔に変更
 - 70 切り抜きテクニック〈応用編〉
 - 71 顔のレタッチテクニック
 - 72 後戻りの仕方のパターン
 - Column 画質の劣化と非破壊編集
 
Part4 カラーマネージメントと製版処理
- 73 レタッチから入稿への流れ
 - 74 色を正確にやりとりする方法
 - 75 カラーマネージメントとは何か?
 - 76 プロファイルって何?
 - 77 Photoshopのカラー設定
 - 78 RGBの作業用スペース
 - 79 CMYK変換に使えるプロファイル
 - 80 モニタのカラーマネージメント
 - 81 プロファイル変換
 - 82 変換オプション
 - 83 プロファイルの指定を理解する
 - 84 指定と変換はどう違う?
 - 85 Adobe RGBでレタッチ
 - 86 カラースペースの統一
 - 87 カラーマネージメントポリシーについて
 - 88 プロファイルの不一致への対処
 - 89 プロファイルがない場合の処理
 - 90 CGなどの画像をPhotoshopへ
 - 91 色域外を理解する
 - 92 画面上で仕上がりをシミュレート
 - 93 画像の色を忠実にプリント
 - 94 プリンタの校正設定
 - 95 シャープネスの意味とかけ方
 - 96 Adobe Bridgeでファイルのチェック
 - 97 アクションで自動化する
 - 98 バッチでまとめて処理
 - 99 Web、電子書籍用のファイルを作る
 - 100 解像度とリサイズ
 - 101 入稿に向いたファイル形式、ファイル名
 
プロフィール
上原ゼンジ
執筆・撮影・レタッチ。
実験写真家。色評価士。日本大学経済学部卒。宙玉レンズや手ぶれ増幅装置などユニークな手法で撮影を行う。またレタッチやカラーマネージメントに関する執筆やセミナーを行う。著作「こんな撮り方もあったんだ! アイディア写真術」(インプレスジャパン)、「すぐにわかる! 使える!!カラーマネージメントの本 仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル」(毎日コミュニケーションズ)など多数。
Webサイト:http://www.zenji.info/
庄司正幸
監修。
製版技術者を経て、セミナー講師やカラーマネージメントのアドバイザーとして活動。現在はデザイン制作会社でDTPの技術支援などの業務に携わる。ICCプロファイル作成の技術者でもあり、カラーマネージメント検証用ツールのプログラミングなども行う。
著者の一言
本書は印刷やWebサイトなどさまざまなメディア上での色再現に悩んでいる人達のための本です。柔らかく言えば、印刷が上がってから「こんなはずじゃなかったのに」とがっかりしないための知識やスキルを身につけるために書かれました。
使用しているツールはPhotoshopですが、トーンカーブや色相・彩度などベーシックなツールを中心としているので、他のアプリケーションを使っている場合は応用していただければと思います。
本書の特徴としては、製版の技術が紹介されているところです。派手なレタッチテクニックも、ベースの部分では従来の製版で培われてきた技術というのが重要になってきます。いくら素晴らしい作品ができたとしても、CMYK 変換の仕方がおかしかったり、シャープネスの利き方が甘かったりすれば、仕上がりに満足することはできません。
また単にテクニックのみを紹介するのではなく、理屈やワークフローについても書いているので、それぞれの仕事の中で役立てていただければと思います。
(「はじめに」より)