いつもの作業を自動化したい人の Excel VBA 1冊目の本
- 大村あつし 著
 - 定価
 - 2,244円(本体2,040円+税10%)
 - 発売日
 - 2017.6.20
 - 判型
 - A5
 - 頁数
 - 320ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-9016-7 978-4-7741-9092-1
 
概要
Excel VBAは、一人ひとりの作業のあり方、いえ、部署の仕事のあり方、いえいえ、会社のあり方すら変えてしまうパワーがある!Excel VBAを使いこなしたい方が、どこでつまずいてしまうのかを知り尽くした著者による、「1冊目」の決定版です。Excel VBAの基本ルールから、VBA関数、活用例まで、ゼロからスタートしてVBAを自分のものにするための土台をしっかり作ります。ほかの入門書には載っていない耳寄り情報や、Excel VBAで仕事を一変させた人のエピソードなど、すべての入門者、再入門者のみなさんにオススメします。
こんな方にオススメ
- VBAで仕事をラクにしたい方
 - VBAとマクロで何ができるのか知りたい方
 - スタートに最適な1冊目を探している方
 
目次
第1章 マクロで仕事を、そして人生を変えた人たち
~マクロとは? VBAとは?~
1-1 Excelの「マクロ」を覚えるとなにができる?
- マクロとVBAの違い
 - Excel VBAでできることの説明が難しい理由
 
1-2 マクロを覚えると、あなたの仕事が、いえ、人生だって劇的に変わる!
- 「マクロ記録」だけで残業がなくなった!
 - 間接部門のスリム化に成功!
 - 契約社員から、「契約社員を評価する正社員」に昇格!
 
第2章 VBAを知らなくても「録音」機能でマクロが作れる
~マクロ記録と、マクロの保存と実行~
2-1 操作を「録音」してくれるのが「マクロの記録」
- [開発]タブを表示する
 - マクロを記録する
 
2-2 マクロを保存したり、マクロを含むブックを開く方法を覚えよう
- マクロを含むブックを保存する
 - ブックを開いてマクロを有効にする
 
2-3 Excelの編集作業よりもはるかにカンタンなマクロの編集作業と、マクロの実行方法、登録方法を覚えてしまおう
- マクロをVisual Basic Editorに表示して内容を変更する
 - マクロをVisual Basic Editor上で実行する
 - マクロを[フォームコントロール]のボタンに登録する
 - マクロをショートカットキーに登録する
 
2-4 マクロの骨組みと必須ワード
- マクロの構成
 - マクロの基本用語
 
第3章 スマホが使える人ならVBEは大丈夫
~VBEの基本機能とエラーへの対処~
3-1 Visual Basic Editorのメニューは使う必要がない!
- プロジェクトエクスプローラーと標準モジュール
 - 標準モジュールを挿入する
 - 標準モジュールを削除する
 - モジュールとは? プロジェクトとは?
 
3-2 キーワードはVBEに表示された候補の中から選ぶだけ!
- 「自動メンバー表示」機能を体験する
 - 「入力候補」でメッセージボックスを表示する
 
3-3 書いている最中のエラーと、実行したときのエラーに対処しよう
- マクロを書いている最中に出るエラー
 - マクロを実行したときに出るエラー
 - マクロが思うように動かないエラー
 
第4章 日本語がわかる人はVBAの基本文法を無意識にマスターしている
~VBAの3つの基本文法~
4-1 「私は走る」――この日本語を英語で書ければ、VBAはなにも怖くない!
- VBAの文法は3つしかない
 - Excelの部品のことを「オブジェクト」と呼ぶ
 - オブジェクトの動作のことを「メソッド」と呼ぶ
 - メソッドの動作を細かく指示する
 - Sheetオブジェクトではなく、Worksheetオブジェクトを使う
 
4-2 マクロ記録があるのにVBAを学習する訳は?
- マクロ記録の限界を理解する
 - 親オブジェクトを指定する
 
4-3 「黒い」瞳はカラコンで「青」に「変える」ことができる。VBAも同じ仕組み
- オブジェクトの特徴のことを「プロパティ」と呼ぶ
 - プロパティの値を変更する
 
4-4 VBAにも「コレクション」がある
- オブジェクトの集合体=コレクション
 - コレクションとオブジェクトをすっきり理解する
 
第5章 VBAでデータベースを扱うためのカンタン・必須テクニック
~VBAでセルを自由自在に操作する~
5-1 四則演算マクロを体験して、日々の計算業務に役立てよう!
- セルにはRangesコレクションはない
 - 四則演算マクロを体験する
 - セルにさまざまな種類の値を代入する
 - セルの値を消去する
 
5-2 セルを自在に操るための「セルを選択する」テクニック
- セル番地でセルを選択する
 - 行や列全体を選択する
 - すべてのセルを選択する
 - アクティブシートのセルしか選択できない
 
5-3 今度は「選択されたセル」の位置を変えてみよう
- 選択されたセル範囲の行と列の位置を変更する
 
5-4 続いて、「選択されたセル」のサイズを変えてみよう
- 選択されているセル範囲の行数と列数を取得する
 - 行数や列数を変更してセル範囲のサイズを変更する
 - OffsetプロパティとResizeプロパティを併用する
 
5-5 VBAでデータベースを操作! 半日かかる手作業が数秒に!
- データベース全体を選択する
 - CurrentRegionプロパティでデータベース範囲を印刷する
 - CurrentRegionプロパティでデータの登録件数を取得する
 - CurrentRegionプロパティでデータベース範囲に罫線を引く
 - データベースの操作に必須のEndプロパティとは?
 - Endプロパティでデータベースの一番下の行に移動する
 - Endプロパティで新規データを入力するセルに移動する
 
第6章 作業自動化の真骨頂!処理を繰り返すテクニック
~変数と繰り返し処理(ループ)~
6-1 「変数」の規則は冷蔵庫の仕組みとまったく同じ!
- Dimステートメントで変数を宣言する
 - 変数のデータ型
 - バリアント型という変数のデータ型
 - 変数を宣言しないとマクロが動かないようにする
 
6-2 大量のデータを瞬時に処理する繰り返し処理をマスターしよう
- For...Nextステートメント(繰り返し処理)を理解する
 - 仕事に応用しやすい「足し算マクロ」を理解する
 
6-3 繰り返し処理の応用で、見やすい表を一瞬で作るマクロを準備しておこう
- 表に5行おきに罫線を引く
 
第7章 人生もマクロも「条件分岐」が最大の醍醐味!
~If...Then...Elseステートメント~
7-1 給料日前には牛丼。ボーナスのあとには焼き肉。こんな「分岐」がVBAにもある
- If...Then...Elseステートメントで条件分岐をする
 - Ifステートメントでセルが空白かどうかを判断する
 - Ifステートメントの比較演算子を理解する
 - 複数の条件を判断する(ElseIfとElseを使う)
 
7-2 「やせたいけど1日2食は食べたいし、ジム通いはイヤだけど運動はしないと」――複雑な条件を満たすためのIfステートメント
- 複数の条件を満たしたときに処理を実行する(And演算子)
 - 複数の中から一つの条件を満たしたときに処理を実行する(Or演算子)
 - Ifステートメントを入れ子にする
 - 1行のIfステートメントと「True」「False」の省略
 
7-3 繰り返し出てくるキーワードを1回書くだけにして、マクロを読みやすくするテクニック
- Withステートメントの基本構文
 - WithとNotでTrueとFalseを切り替える
 
7-4 作業時間短縮をコツコツ積み重ねて業務効率アップ!
- そのほかの「オンとオフのスイッチ・マクロ」
 
7-5 全VBAユーザー必見の「重複データを削除する」マクロ
- For...Nextステートメントで、カウンタ変数を減算しながらループする
 
第8章 「対話型のマクロ」で不正なデータ入力を防ぎ、あとからデータベースの整形作業に追われないようにする
~MsgBoxとInputBoxによる「対話型のマクロ」~
8-1 MsgBoxを使い倒して、ユーザーに処理を選択させよう
- メッセージボックスで押されたボタンを判断する
 - MsgBoxでメッセージボックスにボタンを表示する(引数「Buttons」)
 - MsgBoxでメッセージボックスにアイコンを表示する(引数「Buttons」)
 - MsgBoxでメッセージボックスにタイトルを表示する(引数「Title」)
 - MsgBoxで文字列と変数を連結する
 - MsgBoxの対話型マクロを体験する
 
8-2 ダイアログボックスに決められた種類のデータしか入力させないようにして、作業ミスを減らそう
- InputBoxメソッドの対話型マクロを体験する
 - 文字列の入力を促すダイアログボックスを表示する
 
第9章 VBA関数を使えれば、文字列操作や日付処理も自由自在!
~ワークシート関数よりカンタンなVBA関数~
9-1 まずはVBA関数の基礎を理解しておこう
- ワークシート関数とVBA関数
 - メソッドとVBA関数の違い
 - VBA関数の構文の見方
 
9-2 文字列を自在に操作して、VBA関数でデータベースを思いのままに操ろう
- 文字列を取得する(Left関数・Right関数・Mid関数・Len関数)
 - 文字列を検索する(InStr関数)
 - アルファベットの大文字と小文字を変換する(LCase関数・UCase関数)
 - 文字列からスペースを削除する(LTrim関数・RTrim関数・Trim関数)
 - 指定した文字列を検索し別の文字列に置換する(Replace関数)
 
9-3 関数の醍醐味は文字列操作と日付処理。次は日付処理をマスターしよう
- 今日の日付を取得する(Date関数)
 - 現在の時間を取得する(Time関数)
 - 今日の日付と現在の時間を取得する(Now関数)
 - 日付から年・月・日を取り出す(Year関数・Month関数・Day関数)
 - 時刻から時・分・秒を取り出す(Hour関数・Minute関数・Second関数)
 - 日付を元に曜日を取得する(WeekdayName関数)
 
9-4 そのほかの重要テクニックをマスターして、VBA関数の基礎を網羅しよう
- VBAでExcelのMAXワークシート関数を使う
 - 日付・時刻型であるかどうかをチェックする(IsDate関数)
 - 数値であるかどうかをチェックする(IsNumeric関数)
 - 乱数を生成する(Rnd関数)
 
第10章 今日から早速実務に使ってほしい20のマクロ
~即効性バツグンのサンプルたち~
- 本章の目的
 - 確認メッセージを表示せずにブックを閉じる方法
 - 確認メッセージを表示せずにシートを削除する方法
 - ユーザーが再表示できないようにシートを非表示にする方法
 - 数式が入力されているセルをすべて保護する方法
 - エラーを含む数式をクリアする方法
 - 数式を値に変換する方法
 - アクティブセルを画面の左上に表示する方法
 - セルの値のデータ型を確認する方法
 - 日付に変換されてしまう値を文字列として入力する方法
 - 分割された年月日を一つの年月日に結合する方法
 - 月の最終日を取得する方法
 - 1行おきに行を挿入する方法
 - 1行おきにセルに背景色を塗る方法
 - 空白セルを含む行をすべて削除する方法
 - 「ある文字」が入力されているセルを検索する方法
 - すべてのコメント内の文字列を検索する方法
 - セルのふりがなを取得する方法
 - 2枚のシートの両方に存在する行だけを抽出する方法
 - 2枚のシートの片方にしか存在しない行だけを抽出する方法
 - 4つ以上の列でソートする方法
 
プロフィール
大村あつし
VBAを得意とするテクニカルライター。Excel VBAの解説書はおよそ30冊出版しており、その解説のわかりやすさと正確さには定評がある。過去にはAmazonのVBA部門で1~3位を独占し、同時に上位14冊中9冊を占めたこともあり、「今後、永遠に破られない記録」と称された。
1997年11月に、その後国内最大級に成長することになるMicrosoft Officeのコミュニティサイト「moug.net」をたった一人で立ち上げた経験から、徹底的に読者目線、初心者目線で解説することを心がけている。また、VBAユーザーの地位の向上のために、2003年には新資格の「VBAエキスパート」を創設。静岡県富士市在住。