チューリングの考えるキカイ
~人工知能の父に学ぶコンピュータ・サイエンスの基礎
- 阿部彩芽,笠井琢美 著
- 定価
- 2,508円(本体2,280円+税10%)
- 発売日
- 2018.4.28 2018.4.23
- 判型
- A5
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-7741-9689-3 978-4-7741-9741-8
サポート情報
概要
本書はチューリングの理論をもとに,コンピュータの原理やしくみから人工知能までを,わかりやすくていねいに解説しています。チューリングは現在のコンピュータサイエンスの基礎となる理論を作り上げた,とても重要な人物です。また,『知性を持つ機械』という論文やチューリングテストを考案するなど,人工知能の父とも呼ばれています。本書はこのチューリングの重要な理論を,できるだけわかりやすく楽しんで理解できるように,難しい専門用語を避け,ふんだんなイラストを用いて説明しています。コンピュータサイエンスの入門書として最適です。
こんな方にオススメ
- 情報工学の初学者,コンピュータのしくみを知りたい人,人工知能に関心のある人,チューリングを知りたい人
目次
Chapter 1 究極の人工知能とそれを実現する機械
Chapter 2 自己言及のパラドックスと対角線論法
Chapter 3 数学帰納法と数
Chapter 4 計算モデル
Chapter 5 思考をwhileプログラムで書き表してみよう
Chapter 6 論理とプログラム
Chapter 7 配列とデータ型
Chapter 8 プログラム内蔵方式と万能プログラム
Chapter 9 計算可能性
Chapter 10 計算できない問題
Chapter 11 チューリング機械と計数機
Chapter 12 計算可能性をこえて
Chapter 13 実数と計算可能性
プロフィール
阿部彩芽
グラフィックデザイナー・イラストレーター・webデザイナー
大阪大学工学部を卒業後,同大学大学院に進学。創造社デザイン専門学校にて広告デザインを学ぶ。その後,東京の広告制作会社にてグラフィックデザイナーとして勤務。現在は独立し,フリーランスとして活動。
笠井琢美
電気通信大学名誉教授
1969年 早稲田大学理工学部数学科卒業
1971年 同大学大学院理工学研究科修士課程修了
1971年 京都大学数理解析研究所助手
1980年 電気通信大学計算機科学科助教授
1989年 同大学情報工学科教授
2012年 同大学名誉教授
【著書】
- 計算量の理論(近代科学社)
- 有限オートマトン入門(森北出版/共著)
- 計算の理論 情報数学講座 第4巻(共立出版/共著)