統計思考の世界 ~曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎
- 三中信宏 著
- 定価
- 2,530円(本体2,300円+税10%)
- 発売日
- 2018.5.18
- 判型
- B5
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-7741-9753-1 978-4-7741-9754-8
概要
統計学をはじめて学ぶ者にとって,いま学んでいる統計学がどこに位置するのか,問題解決に適切な統計手法を選んでいるのか,広大な統計学の世界では,全く闇の中でしょう。みなか先生はそんな広大な統計学の世界を一枚の絵にしました。それが「統計曼荼羅」です。本書は長年にわたる先生の「講義録」-「統計曼荼羅の世界」を分かりやすい一冊に凝縮しました。どんな統計手法があるのか,相互関係はどうなっているのか,本書で統計学の世界を鳥瞰します。できるだけ広く遠く統計学の裾野を見渡し,統計データ解析のさまざまな “顔” をお見せします。統計ツールや数学よりも,もっと大切な「武器としての統計学」を知ることになるでしょう。
こんな方にオススメ
- 統計学を学ぶ学生,統計に興味のあるすべての人に
目次
- まえがき
- プロローグ 統計曼荼羅の拝み方 - 統計学の世界を鳥瞰するために
第1講 素朴統計学:涙なしの統計ユーザーへの道
第2講 グラフィック統計学:数と図のリテラシー
第3講 観察データから統計モデルへ
第4講 統計学をめぐる論争はいまなおやまず
第5講 統計的思考に必要なリテラシー:文字・数字・図表
第6講 パラメトリック統計学:数理の世界
第7講 実験計画法(1):完全無作為化法への道
第8講 実験計画法(2):分散分析と多重比較
第9講 実験計画法(3):乱塊法,要因実験,交互作用
第10講 線形統計モデルのさらなる拡張
第11講 統計モデル選択論:統計学的アブダクションのために
第12講 コンピューター統計学:データに自らを語らせる
第13講 ベイズの世界:論よりラン
第14講 多変量解析の細道をたどる
- エピローグ 統計曼荼羅の下張り - 過去の産物としての現在
- 附録:統計学へのお誘い本リスト
- いささか長めの謝辞-あとがきに代えて
- 索引
プロフィール
三中信宏
国立研究開発法人農研機構・農業環境変動研究センター専門員/東京農業大学客員教授.1958年,京都市生まれ.東京大学大学院農学系研究科修了.農学博士.専門は生物統計学および生物体系学.著書:『系統体系学の世界』(勁草書房,2018),『思考の体系学』(春秋社,2017),『みなか先生といっしょに統計学の王国を歩いてみよう』(羊土社,2015),『系統樹曼荼羅』(NTT出版,2012),『文化系統学への招待』(共編,勁草書房,2012)他,訳書:マニュエル・リマ『The Book of Circles ─ 円環大全』(ビー・エヌ・エヌ新社,2018),マニュエル・リマ『The Book of Trees ─ 系統樹大全』(監訳,ビー・エヌ・エヌ新社,2015),キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける』(共訳,NTT出版,2013),エリオット・ソーバー『過去を復元する』(勁草書房,2010)他.