プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術
―Excelだけでは作れないデータ可視化レシピ
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小林寿,東健二郎,河原弘宜,朝日孝輔,布川悠介,荻原和樹,中根秀樹,大野圭一朗,本田直樹,小野恵子,松岡和彦 著
五十嵐康伸 監修 - 定価
- 2,398円(本体2,180円+税10%)
- 発売日
- 2019.5.7
- 判型
- A5
- 頁数
- 192ページ
- ISBN
- 978-4-297-10582-2 978-4-297-10626-3
概要
データが手元にあっても,加工や分析はいつも同じ。何か変化を加えたいと思っているけれど,忙しくていつも後回し。分析結果にもうひと工夫を加えたい。そもそも活用するイメージが想像できない――。こんなふうに考える人は多いのではないでしょうか。 そこで本書では,Excelだけでは作れないテクニックとして,「統計グラフ」「地図」「インフォグラフィック」「ネットワーク」「Webツール」の分野別に選りすぐりのツールを使った加工方法を解説します。料理を作る感覚でデータを調理してみてください。
こんな方にオススメ
- Excelで表やグラフ作成は通り一遍できるけれど,より高度なデータ可視化の方法を知りたい方
- オープンデータなどを活用した統計資料を作成したい方
- 最新のデータ可視化ツールを使ってみたい方
目次
Chapter 1 統計グラフ
- 1-1 Tableau ――観光客数の推移を「地域」「年月」でドリルダウン分析
- 1-2 Power BI Desktop ――Excelでは表現できない多彩なカスタムビジュアルをすばやく簡単に
- 1-3 Gapminder ――時間変化する複雑なデータをダイナミックにわかりやすく伝えられる
Chapter 2 地図
- 2-1 Excel&Bingマップ ――店舗別の売上データをExcel上でそのまま地図表示
- 2-2 ArcGIS Online ――東京23区の保育園事情を色分け簡単マッピング
- 2-3 QGIS ――東京都の犯罪件数をヒートマップや立体棒グラフの3D表現で
Chapter 3 インフォグラフィック
- 3-1 E2D3 ――ユニークなテンプレート満載の発展系Excelアドイン
- 3-2 Infogram ――ピクトグラム(絵文字)で親しみやすいグラフに大変身
Chapter 4 ネットワーク
- 4-1 Cytoscape ――ノーベル賞受賞者による論文の引用関係をネットワーク構造で可視化
- 4-2 Gephi ――マウスの脳内神経ネットワーク構造をわかりやすくレイアウト
Chapter 5 Webツール
- 5-1 RESAS ――身近な地域の問題をいろいろ調べるだけでも楽しい
- 5-2 IHME ――国・地域別の健康データをさまざまな角度から比較&分析
プロフィール
小林寿
担当:1-0,1-2,2-1
1985年生。CCCマーケティング(株),データアナリスト。リサーチャー・コンサルタントとして10年間勤務したのちに現職。統計解析や機械学習,データビジュアライゼーションを専門とし,2018年にMicrosoft MVP for DataPlatform(2018-2019)を受賞。
Blog:https://kopaprin.hatenadiary.jp/
Twitter:@h_kobayashi1125
東健二郎
担当:1-1
1978年生。京都府庁勤務のほか,2017年より京都大学公共政策大学院非常勤講師も務める。京都におけるオープンデータやデータ利活用の推進を担当。
Tableau Public:https://public.tableau.com/profile/kyoto.datastore#!/
河原弘宜
担当:1-3
1984年生。ライフサイエンス,プラントエンジニアリングの分野でデータ解析を担当,現在はコンサルティング会社にて各業界におけるクライアント企業の統計解析・機械学習を活用した業務改善に従事。
朝日孝輔
担当:2-0,2-3
データの有効活用を通して,身近な問題の解決に貢献したいと株式会社MIERUNE を起業。特に地理空間情報を活用した解析・可視化を得意とする。 北海道での地理空間情報利用を促進すべくFOSS4G Hokkaido や勉強会を開催。OSGeo財団日本支部 監事。
Blog:http://waigani.hatenablog.jp/
Twitter:@waigania13
布川悠介
担当:2-2
1984年生。株式会社スマートドライブ,プロダクトマネージャーとフロントエンドエンジニアを兼任。ESRIジャパン株式会社にてGIS(地理情報システム)の開発者向けAPIの国内プロダクトマネージャーを経て現職。Mableという有志団体を立ち上げ,地図を使った実験的なものづくりやワークショップを実践中。
Twitter:@_ynunokawa
Note:https://note.mu/ynunokawa
荻原和樹
担当:3-0,3-2
1987年生。2010年筑波大学(社会心理学専攻)卒業。同年より株式会社東洋経済新報社勤務。2017年英国エディンバラ大学大学院(デザイン&デジタルメディア専攻)修士。週刊東洋経済編集部,東洋経済オンライン編集部にてデータ分析やデータビジュアルを担当。
Twitter:@kaz_ogiwara
中根秀樹
担当:3-1
1978年生。編集者。アプリケーションの製品管理,利用者動態データ分析,ウェブコンテンツ開発などに従事。E2D3.org Web Site Teamリーダー。
大野圭一朗
担当:4-0,4-1
1973年生。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部勤務のソフトウェア・エンジニア。カリフォルニア大学アーバイン校情報・計算機科学科卒業ののち南カリフォルニア大学で計算分子生物学修士。主に生物学分野での情報可視化関連ソフトウェアを開発する。開発した主なソフトウェアにCytoscapeがある。
Twitter:@c_z
本田直樹
担当:4-2
1980年生。京都大学大学院 生命科学研究科 准教授。奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科にて博士号(理学)を取得(2008年)。その後,九州大学にて博士研究員,京都大学にて博士研究員,特任助教,特定准教授などを経て現職。理論生物学が専門。生命現象の背後に潜むメカニズムをデータから読み解く研究に従事。
小野恵子
担当:5-0,5-2
国際基督教大学(ICU)社会科学研究所研究員。米ジョージタウン大学において政治学博士号取得。政治学,政策研究,計量データ分析,学術研究の方法論について大学・大学院で講義と研究をしている。政策研究大学院大学,テンプル大学日本校兼任講師。
Twitter:@AliceTokyoLand
松岡和彦
担当:5-1
1963年生。株式会社ブレーン・アーツにおいてグラフィックデザイナーとして4年間勤務の後,フリーランスのデザインディレクターとして8年間活動。その後,阿佐ヶ谷美術専門学校専任教員として勤務。デザイン教育に携わり,都立高校「コンピュータグラフィック」授業を10年担当。東京工芸大学非常勤講師として「デザイン基礎」担当。鎌倉市まちづくりプランコンテスト実行委員会フェロー。
五十嵐康伸
担当:監修
1977年生。E2D3.org 代表,パーソルキャリア株式会社 エキスパート,香川県立観音寺第一高等学校(スーパーサイエンスハイスクール)外部アドバイザー。筑波大学 物理学専攻にて学士,奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科にて博士(理学)を取得。東北大学の研究員・助手,奈良先端科学技術大学院大学の特任助教,オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社の部長付兼チーフエンジニアなどを経て現職。データの計測・解析・可視化・教育・倫理に関する研究に従事。
Web Site:https://sites.google.com/site/yasunobuigarashi/
Twitter:@B_T_Budo