Pythonでかなえる Excel作業効率化
- 北野勝久,高橋宣成 著
- 定価
- 2,508円(本体2,280円+税10%)
- 発売日
- 2020.7.25
- 判型
- A5
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-297-11450-3 978-4-297-11451-0
概要
Excelは全ビジネスマン必須のアプリケーションですが,操作がめんどうだと感じたことはありませんか?
本書は,「Python」というプログラミング言語を使って,そんなめんどうな業務を自動化・効率化する方法を紹介します。プログラミングがはじめての人にもわかるように,コードの書き方からしっかり解説。ExcelやGoogleスプレッドシートでのグラフ作成やデータ収集,表計算,データ分析など,ひととおりの業務をプログラムで動かす方法がわかります。
プログラミングのはじめの一歩としてもオススメです。
こんな方にオススメ
- 仕事でExcelを使っている人
- 面倒な作業を自動化してもっとラクにしたい人
目次
はじめに
第1章 Pythonをはじめよう
1-1 Pythonの特徴
- Column オープンソースソフトウェア(OSS)はどうして無料なの?
1-2 Pythonのインストール
- 1-2-1 Anacondaのダウンロード
- Column Python 2? Python 3?
- 1-2-2 Anacondaのインストール
1-3 Pythonをさわってみよう
- 1-3-1 CUIの起動
- 1-3-2 Pythonの対話モードの起動
1-4 PyCharmを使おう
- 1-4-1 PyCharmのダウンロード
- 1-4-2 PyCharmのインストール
- 1-4-3 PyCharmを日本語で利用する
- 1-4-4 インタープリターの設定
- 1-4-5 「hello world」と表示するプログラムの作成
- Column PyCharmをすぐ呼び出せるようにしておこう
第2章 Pythonを動かしてみよう
2-1 Pythonのきほん
- 2-1-1 データの性質
- 2-1-2 オブジェクトと関数
- 2-1-3 計算してみよう
- 2-1-4 異なるデータ型同士の計算
- 2-1-5 オブジェクトを操作する
- 2-1-6 同じオブジェクトを使いまわす
2-2 ある条件で処理を分ける
- 2-2-1 条件を判定する
- 2-2-2 条件に応じて処理をする
2-3 オブジェクトをひとまとまりで扱う
- 2-3-1 中身をあとから変更できるリスト型
- 2-3-2 中身をあとから変更できないタプル型
- Column ミュータブルとイミュータブル
- 2-3-3 キーと値をセットで扱う辞書型
2-4 同じ処理を繰り返し行う
- 2-4-1 要素の数だけ処理を繰り返す
- 2-4-2 条件が続く限り処理を繰り返す
- 2-4-3 処理の途中でループを抜け出す
2-5 定義した処理を実行する
- Column インデントは半角スペース4つ?
- 2-5-1 関数にわたす情報・関数から戻ってくる情報
- 2-5-2 変数が使える範囲
- Column エラーメッセージが表示されたら
- 2-5-3 あらかじめ用意されている関数
2-6 ファイルを機能ごとに分けて再利用する
- 2-6-1 使いたいファイルを読み込ませる
- 2-6-2 あらかじめ用意されているライブラリを使う
- Column サードパーティライブラリ
2-7 例外処理
第3章 Excel作業を自動化しよう
3-1 Excelファイルを操作するための準備
- 3-1-1 OpenPyXLをインストールする
- 3-1-2 新しいフォルダの作成
- 3-1-3 Excelファイルをフォルダに配置する
- Column PyCharm上でのファイル移動
3-2 Excelの値を表示する
- 3-2-1 指定したセルの値を取得する
- Column 取得するセル位置を指定するほかの方法
- 3-2-2 複数のセルをまとめて取得する
3-3 Excelファイルを編集する
- 3-3-1 Excelファイルを新規作成する
- 3-3-2 Excelシートを追加/削除する
- 3-3-3 セルの値を編集する
- 3-3-4 フォントを設定する
3-4 Excelのレイアウトを編集する
- 3-4-1 Excelの行と列の幅を設定する
- 3-4-2 行と列を固定表示する
- Column #からはじまる行はなに?
3-5 Excelのグラフを作成する
- 3-5-1 グラフが読み込むデータを決める
- 3-5-2 グラフの種類を決める
- 3-5-3 グラフにデータをわたす
- 3-5-4 グラフをつくる
- 3-5-5 データから系列をつくる
- Column PyCharmのコーディングアシスタンスについて
- Column GitやGitHubでプログラムを管理しよう
第4章 Googleスプレッドシート操作も自動化しよう
4-1 Googleスプレッドシートを操作するための初期設定
- 4-1-1 Googleアカウントの作成
- 4-1-2 Google Cloud Platformプロジェクトの作成
- 4-1-3 スプレッドシートを操作するためのAPIを有効化する
- 4-1-4 サービスアカウントを作成し,認証情報をダウンロードする
- 4-1-5 利用ライブラリをインストールする
4-2 新しいスプレッドシートを作成する
- 4-2-1 プログラムがAPIにアクセスできるよう設定する
- 4-2-2 スプレッドシートを作成する
- 4-2-3 スプレッドシートの共有権限を変更する
- 4-2-4 スプレッドシートのURLを表示する
- Column 新しいシートを追加する
4-3 セルの値を取得する
- 4-3-1 事前準備
- 4-3-2 スプレッドシートを開く
- 4-3-3 セルの値を取得する
4-4 セルの値を編集する
第5章 Excel作業の前工程・後工程を自動化しよう
5-1 フォルダ・ファイル操作
- 5-1-1 絶対パスと相対パス
- 5-1-2 フォルダにあるファイルを一覧表示する
- 5-1-3 フォルダを作成する
- 5-1-4 ファイルの書き込みと読み込み
- Column モードオプションw,x,a の選び方
- 5-1-5 ファイルを移動する
5-2 文字列操作
- 5-2-1 文字列を検索する
- Column encoding オプションの指定について
- 5-2-2 正規表現を使って文字列を検索する
- 5-2-3 検索一致した文字列の位置を調べる
- 5-2-4 文字列を置換する
- Column よりシンプルな文字列置換
- Column format()メソッドで文字列に変数を埋め込む
5-3 CSVデータの処理
- 5-3-1 CSVの出力
- Column newlineオプションの指定について
- 5-3-2 CSVの読み込み
- 5-3-3 CSVの加工
5-4 Webからデータを取得しよう
- Column Webから情報を取得する際の注意点
第6章 表計算やデータ分析をやってみよう
6-1 データ分析を始める前に
- 6-1-1 ExcelとPythonの使い分け
- 6-1-2 データ分析の流れ
6-2 JupyterLabを使ってみよう
- 6-2-1 JupyterLabとは
- Column Jupyter Notebookとの違いは?
- 6-2-2 JupyterLabを起動する
- 6-2-3 実行してみよう
- Column 新しいファイルの追加
- 6-2-4 pandasの基本的な使い方
6-3 データを分析する
- 6-3-1 データの準備
- 6-3-2 データを読み込む
- Column データセットの書き込み方法
- 6-3-3 データを結合する
- Column 手動でのデータ追加方法
- Column 欠損値を補うには
- 6-3-4 データを集計する
6-4 データを可視化する
- 6-4-1 日本語フォントの使用について
- 6-4-2 棒グラフを作成する
- 6-4-3 折れ線グラフを作成する
- Column プログラムの書き進め方
第7章 いろんな業務を自動化してみよう
7-1 複数のExcelファイルに分散した売上データを分析する
- 例題の説明
- 7-1-1 フォルダの中のExcelファイルを読み込む
- 7-1-2 各月ごとに分かれている売上データを連結する
- Column インポートの順序とグループ化
- 7-1-3 売上データと顧客流入元データを結合する
- 7-1-4 顧客流入元ごとの売上合計を集計する
- 7-1-5 Excelファイルに集計データを出力する
- さらなる応用
7-2 特定のルールに従って,フォルダ構成を整理する
- 例題の説明
- 7-2-1 作業用フォルダにすべてのファイルをコピーする
- 7-2-2 すべてのファイルを取得する
- 7-2-3 取得したファイルが請求書ファイルかどうかを判別する
- Column 処理を関数にする基準は?
- 7-2-4 新しいファイル名とフォルダ名を取得する
- 7-2-5 新しいフォルダを作成する
- 7-2-6 ファイル名変更とフォルダ移動を行う
- さらなる応用
7-3 Webスクレイピングでデータを取得する
- 例題の説明
- 7-3-1 対象のWebページを確認する
- Column クエリパラメータ
- 7-3-2 Webページから情報を取得する
- 7-3-3 CSSセレクタを確認する
- 7-3-4 取得したHTMLを解析する
- 7-3-5 書籍のURLを取り出す
- さらなる応用
- Column Webページから画像を取得する
おわりに
参考文献
索引
読者特典
プロフィール
北野勝久
株式会社スタディスト開発部副部長 兼 SRE(Site Reliability Engineer)。
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社にて,ERPシステムの構築等に携わった後,株式会社スタディストに入社。SOP(標準作業手順書)のプラットフォームサービス「Teachme Biz」の新規機能開発や,システム運用業務自動化の実装等を担当した後に現職。
コミュニティ活動として,SREの勉強会「SRE Lounge」や,日本初のSREのカンファレンス「SRE NEXT」の主催を務める。システム運用業務の自動化によって,自らの働き方を大きく変えた原体験をきっかけとし,趣味でPythonを使った困りごとの自動化に取り組む。その一環で「いつも隣にITのお仕事」にOpenPyXLに関する連載を寄稿し,本書執筆につながる。
普段の業務では,Pythonは自動化ツールの開発やデータ分析等に利用している。
Twitter:@katsuhisa__
高橋宣成
株式会社プランノーツ代表取締役。1976 年5 月5日こどもの日に生まれる。
電気通信大学大学院電子情報学研究科修了後,サックスプレイヤーとして活動。自らが30歳になったことを機に就職。モバイルコンテンツ業界でプロデューサー,マーケターなどを経験。しかし「正社員こそ不安定」「IT 業界でもIT を十分に活用できていない」「生産性よりも長時間労働を評価する」などの現状を目の当たりにする。日本のビジネスマンの働き方,生産性,IT 活用などに課題を感じ,2015 年6 月に独立,起業。
現在「IT を活用して日本の『働く』の価値を高める」をテーマに,VBA,Google AppsScript,Pythonなどのプログラム言語に関する研修,セミナー講師,執筆,メディア運営,コミュニティ運営など,非IT 企業・非IT 人材向け教育活動を行う。
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」主宰。Linkedinラーニングトレーナー。自身が運営するブログ「いつも隣にIT のお仕事」は,月間130 万PV の人気を誇る。
ホームページ:いつも隣にIT のお仕事