60分でわかる!
                    60分でわかる!
MaaS モビリティ革命
                    
                  
                  
                  - 楠田悦子くすだえつこ) 著
 - 定価
 - 1,210円(本体1,100円+税10%)
 - 発売日
 - 2021.3.22 2021.3.18
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 144ページ
 - ISBN
 - 978-4-297-11880-8 978-4-297-11881-5
 
サポート情報
概要
話題のIT技術のしくみを解説する「60分でわかる!」シリーズの一冊です。MaaSとは、すべてのモビリティ(移動)を 1つのサービスとしてとらえ、モーダルな交通手段を提供する新たな「移動」の概念です。公共交通を軸に、環境にやさしく、文化的で持続可能な暮らしと地域づくりの実現というビジョンとともに、交通関係各社だけではなく、自治体、エネルギー、保険サービス、医療、金融、不動産、観光、エンターテインメントなど多くのビジネスを包含していく可能性を秘めたビジネスプラットフォームとして注目されています。本書では、MaaSの基本的知識からしくみや技術、現在の自治体や企業の取り組みまで、今後MaaS市場に関わっていくための知識が手軽に身につきます。
こんな方にオススメ
- MaaSに関連する事業に携わるビジネスパーソン、MaaSに関心のある自治体関係者
 
目次
- アプリでみるMaaSの世界
 
Part1
なぜ注目されるのか?
社会課題の解決や社会のあり方を変えるMaaS
- 001 MaaS(Mobility as a Service)とは?
 - 002 公共交通+新モビリティサービスで自由な移動を提供
 - 003 MaaSの代表サービスはフィンランドMaaS Globalの「Whim」
 - 004 MaaSのレベル定義とは?
 - 005 そもそもMobilityとはなんだろうか?
 - 006 「as a Service」という言葉の意味は?
 - 007 日本で独自に進化する2つのMaaSの定義
 - 008 「観光型MaaS」「都市型MaaS」「地方型MaaS」とは?
 
Part2
移動に付加価値を
変わるモビリティビジネスのかたち
- 009 トヨタが国内のMaaSの火付け役。自動車からモビリティカンパニーへ
 - 010 IoT、ビックデータ、AI、ロボット。第4次産業革命がモビリティを変える
 - 011 自社データをオープンにして新たな価値をつくる時代
 - 012 「自動車からモビリティへ」変わる自動車メーカーのビジネスモデル
 - 013 自動車産業の変革を表す「CASE」。MaaS・CASE・自動運転の関係
 - 014 自動運転を爆発的に普及させる“鍵”がMaaS?!
 - 015 世界に爆発的に広がったUber、DiDi、Grabの衝撃
 - 016 自動車販売店がMaaSを提供する?!
 - 017 タクシーに自動車メーカーなどから熱い視線
 - 018 自動運転やMaaSを意識する鉄道
 - 019 移動に付加価値を。他産業との連携の時代
 - 020 トヨタが街をつくる?Woven City。MaaS・CASE・スマートシティの関係
 - 021 新型コロナウイルス流行で変わるモビリティ
 - 022 免許返納でできる約3兆円の新たなマーケット
 
Part3
多様化するモビリティ
MaaSを構成する移動サービス
- 023 独自の発展を遂げる日本の大手民鉄
 - 024 生活に欠かせないバス。高速乗合バスの躍進も
 - 025 ライドシェアが黒船に。利便性向上に挑むタクシー
 - 026 MaaSで注目が高まったAIデマンド交通
 - 027 日本でも全国に浸透した自転車シェア
 - 028 成熟期に入ったBtoCカーシェア
 - 029 世界で急激に増えた電動キックボードのシェアリング
 - 030 ゴルフカートを地域のモビリティサービス車両として使う
 - 031 自動運転レベルとは? MaaSでも注視すべきその動向
 - 032 MaaSが後押し!? 自動運転バスとタクシー
 
Part4
最新動向をつかむ!
MaaSに関する国内外の動き
- 033 政府の成長戦略においてもMaaSはキーワードに
 - 034 MaaSに関連する分野を多く所管。国土交通省が示す方向性
 - 035 地域のステークホルダーを調整する会議が以前から存在
 - 036 スマートシティとスーパーシティ法案とは?
 - 037 経産省と国交省が進めるスマートモビリティチャレンジ
 - 038 自動車メーカーは自社の特性を活かしたMaaSを展開
 - 039 民鉄各社は観光や沿線のMaaSを展開
 - 040 MaaSで課題解決を目指すバス業界の動き
 - 041 配車アプリで利便性の向上を図るタクシー業界の動き
 - 042 自転車・電動キックボード・カーシェアが経路検索でも一般的に
 - 043 経路検索を抜きにしてMaaSは語れない
 - 044 新型コロナウイルス禍でも利用者数が伸びる台湾
 - 045 行政のデジタル化が進むオーストリア
 - 046 販売チャネルをMaaSアプリに移行させるスイス
 - 047 ダイムラーとBMWがMaaSに挑むREACH NOW
 
Part5
バリューチェーンが鍵!?
MaaSによる課題解決と成長戦略
- 048 国内のMaaSビジネスには新たな価値創造が不可欠
 - 049 医者は病院、患者は自宅で診察?!病院や診察の仕組みを変えてみる
 - 050 期待される新たな病院の役割。名大にみるモビリティブレンド
 - 051 休んでいる福祉車両を有効に活用 新たな交通網の創出
 - 052 住民の自家用車を活用した公共交通の創造
 - 053 新たな広告代理店の出現?! 地域スポンサーの協賛で採算性を
 - 054 観光の感動体験をMaaSで提供
 - 055 みんなが愛用するLINEをMaaSアプリとして活用
 - 056 Universal MaaSで高齢者・障害者の移動を変える
 - 057 ビジネスモデルが組みやすい不動産×MaaSで住宅の価値向上を
 - 058 カーボンニュートラルへの挑戦。新・成長戦略、エネルギー×MaaS
 
プロフィール
楠田悦子くすだえつこ)
モビリティジャーナリスト。
兵庫県生まれ。心豊かな暮らしと社会のための、移動手段・サービスの高度化・多様化と環境について、分野横断的、多層的に国内外を比較し、社会課題の解決に向けて活動を行っている。自動車新聞社モビリティビジネス専門誌『LIGARE』初代編集長を経て、2013年に独立。「東京モーターショー2013 スマートモビリティシティ2013」編集デスク、国土交通省の「自動車の活用推進に向けた有識者会議」「交通政策審議会交通体系分科会第15回地域公共交通部会」「MaaS関連データ検討会」、SIP第2期自動運転(システムとサービスの拡張)ピアレビュー委員会などの委員を歴任。著書に『最新 図解で早わかり MaaSがまるごとわかる本』(共著、ソーテック社)、『移動貧困社会からの脱却』(編著、時事通信社)。