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P.115 SG90への給電に外部電源を用いる
(2025年10月9日更新)
本書で使用しているSG90は、多くの場合は本書の手順通りPico WのVBUS(5V)から取り出せるUSB直結の電源で動作させることができます。しかしPCの給電能力によっては、Pico WとSG90の動作が不安定になったり、接続中の他のUSB機器が動作しなくなる場合があります。
情報源によって幅があるものの、SG90の最大電流は500~750mA、または1A以上という報告もあります。これはUSB 2.0の規格上の給電能力である500mAを超えます。多くのPCは設計上のマージンとして500mA以上の給電能力を有していると予想されますが、これを超える場合に問題が発生します。
SG90への給電には外部5V電源を利用するのが確実です。以下の解説では、電子部品通販サイト「秋月電子通商」で入手できる「スイッチングACアダプター 5V2A(販売コード:111996)」と「ブレッドボード用DCジャックDIP化キット(販売コード:105148)」を使用します。
DCジャックDIP化キットを使うには、はんだ付け作業が必要です。最初に、DCジャック本体の3本の足を基板の表側から裏側に差し込み、足を折り曲げて固定したあと、はんだ付けします。次に、ピンヘッダを基板の裏側から表側に差し込み、長い足が下になるようにして位置を整え、表側からはんだ付けします。組み立てが終わったら、ブレッドボードの中央の分割ラインをまたぐ形で差し込んで使用します。
このDCジャックには合計で8本の端子があり、一列に並んだ4本のうち「+」と表示された側の2本がプラス端子、「-」と表示された側の2本がマイナス端子です。反対の列も同じ構成になっています。

SG90とPico Wは、次のように接続してください。本書の手順通りSG90の信号線をPico WのGPIO 28番ピンに接続します。SG90の電源は外部5V電源の「+」に接続し、GND線は外部5V電源の「-」に接続します。さらに、Pico WのGNDピンも外部電源の「-」側に接続します。Pico WからSG90へ信号を正確に伝えるためには、両者のGNDを共通に接続し、電圧の基準を揃えることが欠かせません。

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(2024年6月17日更新)
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