良浜と浜家 ~10頭のパンダを育てた母パンダの偉大なパン生⁠~

「良浜と浜家」のカバー画像
著者
神戸万知ごうどまち 文・写真
アドベンチャーワールド 協力
定価
2,420円(本体2,200円+税10%)
発売日
2025.4.16
判型
A4変形
頁数
128ページ
ISBN
978-4-297-14676-4 978-4-297-14677-1

概要

アドベンチャーワールドは1994年9月6日にジャイアントパンダ永明(えいめい、オス)と蓉浜(ようひん、メス)の2頭が来園し、日中共同繁殖研究が開始され、2024年9月6日に30周年を迎えました。この30年の間大きな貢献をしたのが永明、梅梅(めいめい、メス)とその娘の良浜(らうひん、メス)です。永明は自然繁殖において最高齢記録を更新し続け、子だくさんのお父さんパンダです。2023年時点日本最高齢で中国に旅立ちました。「永明」のお嫁さん候補として、2000年七夕の日梅梅が来日。すでに妊娠していた「梅梅」は同年9月にパーク初となる赤ちゃん良浜を出産し、その後も永明との間に合計6頭の赤ちゃんを生み育てました。そして、良浜は立派な母親に成長し永明との間に10頭のパンダが誕生しました。現在24歳の良浜は日本で生まれて母親になった唯一のパンダでもあります。食欲旺盛で、ときどきやんちゃな一面も見せ、私たちを楽しませてくれます。昨年の誕生日イベントでも、「まるで少女のような」(神戸万知さん談)愛くるしさが話題となりました。

 本書では、良浜の優秀さと「浜家(はまけ)」の魅力を余すことなくご紹介します。アドベンチャーワールドで生まれたパンダたちの名前には、和歌山県白浜町の「浜」の字がつけられています。いつしか「浜家」と呼ばれるようになりました。

「良浜物語」として梅梅が良浜を生んだときに遡り、良浜の偉大なパン生を振り返ります。さらに、今アドベンチャーワールドで暮らす良浜の子どもたち3頭、結浜(ゆいひん、メス8歳)、彩浜(さいひん、メス6歳)、楓浜(ふうひん、メス4歳)や、世界に広がる浜家、浜家のヒストリーなどを神戸万知さんの文と写真でお伝えします。アドベンチャーワールドご提供による、ここでしか見ることができない写真も満載です。浜家ファンは必見です!

こんな方にオススメ

  • パンダファン
  • 浜家ファン
  • アドベンファン
  • 良浜ファン

目次

PART1 アドベンチャーワールドのパンダたち

  • column なかよし“ピコン姉妹”

PART2 良浜物語

  • column 食も!異性も!実は人間以上に選り好みするパンダ

PART3  浜家ヒストリー

  • column 世界に広がる浜家

PART4 浜家のパンダたち とっておき写真館

  • アドベンチャーワールドはどんなところ?

プロフィール

神戸万知ごうどまち

英米文学翻訳家・作家。東京生まれ。白百合女子大学大学院で児童文学を研究する。 神奈川大学、白百合女子大学、國學院大学などの非常勤講師。2012年に生まれた赤ちゃんパンダ「優浜」の名付け親になったことがきっかけでパンダ愛に目覚め、撮影を続ける。おもな著書に『世界一のパンダファミリー』 『もふもふ あかちゃんパンダ』(ともに講談社)。『ありがとう!パンダ タンタン 激動のパン生』『思い出をありがとう! 上野のパンダ リーリーとシンシン』(ともに技術評論社)、訳書に『メキシコへ わたしをさがして』(偕成社)など多数。