60分でわかる!
60分でわかる!
新・年金 超入門
- 酒井富士子 著
- 定価
- 1,430円(本体1,300円+税10%)
- 発売日
- 2025.7.22
- 判型
- 四六
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-297-14927-7 978-4-297-14928-4
サポート情報
概要
将来あなたは年金だけで暮らしていける?
賢い年金生活をおくるためのヒント、新常識をコンパクトにお届け!
年金制度は、経済の変化、平均寿命の長期化、家族構成やライフスタイルの変化といったことを踏まえ、厚生労働省による財政検証結果をもとに定期的(5年ごと)に改正されます。財政検証とは、5年に一度行われる、年金の健康診断のようなもの。はたして今回の財政検証の結果を受け成立した年金制度改正法により、年金の未来はどうなっていくのでしょうか?
本書では、法案の成立を経て、今後の年金制度がどう変わっていくのか、また現在の日本の年金制度の立ち位置やしくみに触れながら、年金を活用したマネー戦略を解説していきます。そして、実は年金を受給しはじめるとわかる「211万円の壁」や、盛んに取りざたされる「年金の繰り下げ」を行うことで生じる諸問題、そこに潜む大きな落とし穴などにも触れていきます。様々なライフスタイルによるシミュレーションを交えながら、年金とそれ以外の老後資金のつくり方などについても紹介します。
こんな方にオススメ
- 老後資金について不安を感じている人、年金を含めた資産形成に関心がある人
- 年金制度のイマについて詳しく知りたい人
- 年金受給のタイミング、年金を受給しながらの働き方などが気になっている人
目次
巻頭 損しない!賢く生かす!老後の年金Q&A
Part 1 老後資金は本当に2000万円必要?
- 001 老後2000万円問題はなぜ起きた?本当に足りないのはいくらなのか?
- 002 インフレ時代突入の今年金世帯の生活はどうなっている?
- 003 モデル年金は時代にそぐわない!?会社員夫と専業主婦妻の不思議
- 004 令和7年度からより現実に近い5パターンの年金額を公表
- 005 会社員と自営業では、なぜ受給額にこんなに差がつく?
- 006 減少し続ける第3号被保険者今後は夫婦合計の受給額は上がるか?
- 007 月30万円の収入一見、ゆとりある共働き世
- 008 月12万円の年金受給額国民年金のみの自営業夫婦の老後は
- 009 国民年金の物価スライド調整はあと30年続く
- Column 2025年の年金額はいくら?
Part 2 日本の年金制度は破綻しない
- 010 日本の年金はどこから拠出している?という改めての疑問
- 011 意外!5年前より改善している公的年金制度
- 012 ちょっとむずかしいけれど「所得代替率」って何だ?
- 013 財政検証の結果が良かった理由の一つ:年金保険料収入が上がった
- 014 政府はさらにパート労働者の厚生年金加入を後押し
- 015 「106万円の壁」の撤廃がパート労働者の働き方に変化を
- 016 パート労働者の適用拡大によるメリットを数字で確認してみると
- 017 年収800万円以上の人は全員年金額が同じ?
- 018 もうひとつの財源、年金積立金はどうなってる?
- Column パート勤務で厚生年金加入でいくら受け取れる?
Part 3 60歳からの賢い年金とのつきあい方
- 019 日本の公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建てが基本
- 020 「ねんきん定期便」は65歳からの年金受給額の目安がわかる
- 021 60歳以降も厚生年金に加入して働けば、受け取る年金額はさらに増える
- 022 60歳以降、働きながら退職金の一部を年金として受け取る時は、税金に注意
- 023 65歳直前の退職なら失業給付も年金ももらえる
- 024 60歳以降夫が会社を辞めると扶養の妻は国民年金に加入が必要
- 025 60歳以降退職してフリーになっても老齢基礎年金を増やす方法がある
- 026 60歳以降は自営業者となるならiDeCo加入で受給額を増やす方法も
- Column 国民年金と厚生年金。受給条件とは?
Part 4 65歳時の年金受給の衝撃。211万円の壁を意識せよ
- 027 実際の年金は「ねんきん定期便」9割前後の手取りとなってしまう!
- 028 65歳時点で年下の配偶者がいると「加給年金」を受け取れることも
- 029 手取りが減る大きな原因は「社会保険料」にあり!
- 030 扶養の妻も年金を受給すると社会保険料が天引きされる
- 031 衝撃の「211万円の壁」。受給額が1万円多いだけで手取り約7万円減
- 032 「211万円の壁」の注意点。住民税非課税の思わぬ落とし穴
- 033 70歳まで働くなら知っておきたい「在職定時改正」制度
- Column 障害年金はいくら受け取れる?
Part 5 65歳以降の働きながらの年金受給。これだけの不本意な真実
- 034 65歳以降、働くかどうか考える前に手持ち金の試算をしよう
- 035 65歳以降も会社員なら年金が削られる場合もある「在職老齢年金」
- 036 在職老齢年金の対象になっても高収入で働くべきか
- 037 働きながら年金を満額もらう方法はあるのか
- 038 65歳を超えて、収入が多いと医療費でも損をする
- 039 高額療養費の改定は対岸の火事ではない
- Column フリーランスなら活用したい「国民年金基金」
Part 6 年金が184%増える「繰り下げ」はトクなのか?
- 040 年金額は受け取る時期で増減する 年金の繰り上げ繰り下げって何?
- 041 繰り下げで増える具体的な金額は?年金受給額は夫婦合わせて想定しよう
- 042 繰り下げ待機中の生活費を確保するWPPの考え方
- 043 年金を繰り下げし受給額が増えるとその分手取り率もさがっていく
- 044 年金受給額が増えると介護サービス費、医療費負担も上がる
- 045 損益分岐点は受給開始後約12年繰り下げ受給の損得をどう確認する?
- 046 年金を繰り上げして働く場合の注意点働いて増えた年金額も減額される!
- 047 繰り下げ受給すると「加給年金」を受け取れなくなる!
- 048 高収入の65歳は繰り下げのメリットが減少することも
- 049 繰り下げ待機中に病気になったら?受給方法は2通りから選択
- 050 繰り下げ待機期間中に夫が死亡したら遺族が代わりに受け取れる
- 051 繰り下げ受給が効果的なのはどんな人?妻の年金だけを全部繰り下げする
- Column 定年退職以降の収入減に備える「高年齢雇用継続給付」
Part 7 年金が少ない!自営業・独身族・会社員の年金術
- 052 年金額を上げる3つの施策とは
- 053 やはり、「お金に働いてもらう」=NISA活用も大事
- 054 税金が還付される点がうれしいiDeCoの利用も
- 055 [ケーススタディ❶]50歳100万円パート妻世帯の老後資金づくりは?
- 056 [ケーススタディ❶]パート勤務でも、社会保険に加入したほうが生活は豊かに
- 057 [ケーススタディ❷]独身50歳、年400万円の老後資金づくりは?
- 058 [ケーススタディ❷]50代独身は親との同居を模索するのも戦略
- 059 [ケーススタディ❸]自営業50歳、貯400万円の老後資金づくりは?
- 060 [ケーススタディ❸]50歳で貯蓄400万円の自営業夫婦の尻上がり運用
- 061 せっかく積み立てた資産を有効に取り崩す
- Column 親族が亡くなっても受け取れる年金って何?
Part 8 配偶者との死別や離婚で年金はどうなる?
- 062 離婚した夫婦の年金分割はどうなる?
- 063 会社員の夫が亡くなった時、妻と子供は「遺族年金」を受け取れる
- 064 30代で配偶者が死亡したら?女性にのみ手厚い仕組みを見直し
- 065 65歳以降の遺族年金は自営業だと受け取れない
- 066 夫が65歳以上、妻65歳未満の時の落とし穴にも注意
- 067 もっとも要注意!共働き夫婦に遺族年金はない
プロフィール
酒井富士子
経済ジャーナリスト/金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。
上智大学卒業。日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。近著に『知りたいことがぜんぶわかる!新NISA&iDeCoの超基本』(Gakken)『60分でわかる! 新NISA 超入門』(小社)など多数。