下巻について

[参考]上巻・下巻で登場するデータファイルとデータの規模

上巻・下巻向けに読者の方々に向けた解説を目的として、大規模なものを含め、さまざまなデータファイルを作成し、データ分析・データ可視化の対象としました。その規模の参考までに、概要や規模、上巻・下巻におけるおもな登場箇所を以下の【表】にまとめました。

▼表 上巻・下巻で登場するデータファイルとデータの規模
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本書の構成

本書の構成を以下の ⁠図⁠⁠ の右側に示します。 本書下巻と合わせて、別に上巻があります。これらは通読を想定した解説も一部ありますが、それぞれ独立して読むことができます。上巻は「基本⁠⁠、下巻は「応用」に焦点を当てています。

下巻は、応用を指向した2つのパートで構成しています。第一のパートでは、リファレンスとしての活用も想定し、上巻で紹介した4つの観点、質的変数の〈量〉、量的変数の〈分布〉、質的変数の〈内訳〉(本書の定義は本編を参照⁠⁠、変数間の〈関係〉を見るためのデータ可視化手法を紹介します。

第二のパートでは、本書の総復習を目的に、原作作品の映像化などの昨今の時流に合わせて、メディア展開データを用いたハンズオンを行います。5章では、下準備となるデータの取得、前処理、基礎分析をおさらいしつつ、現場で役立つ本格的な話題もふんだんに盛り込みました。

6章では、本書で扱うデータ可視化手法を復習しながら各手法の実践的な適用を学びます。このハンズオンでは、マンガ作品とアニメ作品を対応付けるデータを筆者が独自に用意しました。実務でのデータ分析においては、理想のデータが得られない場合に自ら収集・作成せざるを得ない状況に遭遇することがあります。データの自作には大きな労力が必要になることはもちろんですが、不正確な情報を含むリスクを下げるため、とくに慎重な対応が必要です。このように、発展的な内容を下巻の最後に体感することで、より実践的なデータ可視化スキルを身につけられる解説を目指しました。

下巻の後半では事例や実行例を積極的に取り上げましたので、興味を持った方は実際に手を動かし、頭をはたらかせながら、本格的なデータ分析・データ可視化を楽しんでみてください。

▼図 本書の構成
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kakeami(かけあみ)

都内マーケティング会社で数理モデルの研究に従事する傍ら,ジョージア工科大学大学院で計算機科学を専攻。少年時代はマンガ家に憧れ,現在はデータ分析という形で日本のポップカルチャーに向き合う。難解な概念を身近なデータで解き明かし,学習者が直面する理論と実践の壁を取り払うことを目指す。二児の父。

【GitHub】https://github.com/kakeami

本書について

本書は元々「マンガ・アニメ・ゲームといった豊かな創作物のデータを,自分で可視化できたらどんなに楽しいだろう」という著者の思いから生まれた企画です。この分野のデータ分析には正解がないことも多いため,本書の構成やアプローチは著者の個人的な経験と視点に基づいています。

なお,本書著者は勤務先の規程により本名や所属先を出さず,ペンネーム「Kakeami」で執筆しています。分析内容や見解は著者個人に属し,所属する組織・団体の公式見解ではありません。

本書で扱うデータは,著作権法を遵守した上で参照・分析を行いました。偉大な作品を生み出してくださった創作者・関係者の方々に深く敬意を表しつつ,データを通じて見えてくる新しい視点を読者と共有することを目指し,データ可視化・データ分析の解説を行いました。